“Finale stage”今夜ついに最終日!ショパン国際ピアノコンクール決勝

さぁ、ついに長い戦いも今日で幕を閉じます。少し寂しい気もしますが、今夜の結果発表の瞬間に、今から胸が高まります。

本日の演奏日程は次の通りです。

  1. 25:00-25:40 Charles Richard-Hamelin (Canada)/Concerto in F minor Op. 21
  2. 25:40-26:20 Dmitry Shishkin (Russia)/Concerto in E minor Op. 11
  3. 26:50-27:30 Yike (Tony) Yang (Canada)/Concerto in E minor Op. 11

(日本時間)

注目のCharles Richard-Hamelinさんは、唯一の「コンチェルト2番」選択者で、これが審査にどう影響するのかが見所です。他人より秀でた演奏アピールの場において他と異なる演目である事は、一般的には有利であると推測するのですが、他の演奏者にここまで敬遠された「2番」なだけに、どう料理されるのか注目したいと思います。

魔術師現る!! Szymon Nehring (Poland)

Chopin piano competition 2015 C

さて、昨夜の演奏を振り返ると、何といっても地元ポーランドのSzymon Nehringさんの演奏は神がかっていたと思います。
オーケストラとの協調性を保ちながらも、ズシンと響くf から耳を済ませて聴かせるpp まで幅広く、特にpp は軽やかな音から柔らかい音まで多彩、時には旋律が消えて無くなってしまう程僅かな音量でありながら音楽を保ち続けるそのテクニックに、目を丸くして聴き入っていました。

Chopin piano competition 2015 C (2)

圧倒的な実力を見せてくれた20歳の秀才に、大きな拍手です。これからも多くの聴衆を魅了し続けるでしょう。

個性的な演奏のGeorgijs Osokins (Latvia)

昨夜の最後に演奏されたラトヴィアのGeorgijs Osokinsさんは、その個性的な演奏が光っていました。

音価の倍を超える長さで止まったりする等、その旋律の歌い方が特に個性的です。そのせいか、指揮者が合わせるのに大変そうでした。若干ミスはあるものの、音は洗練されていたと思いますので、これがどの様な結果に繋がるか、見ていきたいと思います。

Chopin piano competition 2015 C (3)

また、彼は特別な椅子を使用していました。恐らく規格外に低い椅子なのだと思います。私が使用している椅子(ショパン国際ピアノコンクールの“ピアノ椅子”が凄い!参照)は、ひょっとしたら彼に気に入ってもらえるかもしれませんね。

※この写真は公演終了後に撮影したものですが、Vn.の楽団員が雑談の為に座ってしまい、椅子のみのショットは適いませんでした…

さぁ、泣いても笑っても今夜がラストです。Finalist発表の時は、演奏終了の3時間後でしたので、今夜の発表は日付が変わる頃になってしまうかもしれません。私の体力が続く限り(連日の悪天候&寒さによって風邪をひきました)、発表の瞬間を抑えられれば良いなと思っています。

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