クアラルンプール国際空港から出国し、今度はオーストラリア・シドニーへ向かいます。今回はマレーシア航空のビジネスクラスを利用した旅ですが、このKLへ入国した時は航空会社の手違いで利用できなかった入国審査場のプレミアレーン…。しかし今回出国時にはしっかりとプレミアレーンのパスを受け取り、行列に並ぶ事なく出国審査を通過する事ができました。
そんなマレーシア航空の本拠地であるクアラルンプール国際空港のVIP導線がどの様なものか、体験と共に見ていきたいと思います。
First/Businessチェックインへの導線
マレーシア航空ビジネスクラスで成田~シドニーを旅行中、トランジットで立ち寄ったクアラルンプール。ストップオーバーをして、2日間ほど滞在した後は、出国してシドニーへ向かいます。
KL国際空港の出発ロビーは最上階のレベル5。KLIAエクスプレスの駅ホームがある地下から行くにはエレベーターの方が早いですが、台数が多くないのですごく待たされました。そんな時は、多少時間がかかっても最初からエスカレーターを乗り継いで行った方が、ストレス無くて済んだかもしれませんね…。
レベル5の出発ロビーへ到着。天窓の付いた特徴的な屋根の広いエリア。天窓だけでなくサイドからも自然光が入る構造なので、羽田やパリCDGの出発ロビーに比べると格段に明るいです。
今回チェックインを行うのは、上級クラス専用のプライオリティ・カウンター!エレベーター・エスカレーターを降りてすぐ、DとEのカウンターの間にありました。ゲート横には“ENRICH PLATINUM & FIRST CLASS”とだけ書かれていますが、ビジネスクラスやワンワールドの上級会員でも利用可能です。ゲート入口に係員はおらず、入ろうと思えば誰でも入れる状態。思いのほか、上級クラスや上級会員以外の人も頻繁に出入りしている様に見受けられましたが、チェックが甘いだけか…?
KLIA 1のチェックインカウンターはA~Mまで12列ありますが、この内「D」がマレーシア航空のプライオリティ・チェックインのカウンターに宛がわれています。エレベーターの近くに設置して、導線が短くなる様に工夫されているという訳です。
プレミアレーンのチケットを忘れずに受け取る!
プライオリティゲートに入ってみると、左脇に特別なパーティションに囲まれたエリアがありました。この中はFIRST CHECK-INとなっていて、ファーストクラスやワンワールド・エメラルドの最上級会員専用のカウンターなので、今回は入れず。
ビジネスクラスのカウンターは、その先。ワンワールドのプライオリティマークを見てみると、なんと赤色のルビーにも対応している様ですね!JALの会員であれば、クリスタル・ステータス以上でこのチェックインカウンターを利用する事が出来ます。
時刻は18時過ぎ、この時間帯は利用客が少ない為か、稼動しているカウンターも限定的。しかし待たされる事なく、即手続き完了! 担当者の応対品質はまずまずで、私のカタコトの英語でもしっかり聞いてくれました。
ボーディングパスと一緒に渡されたのが、このオレンジのカード。そう、これはこの先の出国審査場で行列の無いVIPレーン(プレミアレーン)が使えるチケット。KL入国の際は、これを受け取れなかった為に散々な目に遭いました…(参考→クアラルンプール入国審査でプレミアレーンに入れなかった話)。
この様な出入国審査の特別レーンは、行き先のシドニー空港でもあるのですが、ここでそのシドニー空港のファストレーンが使える「エクスプレス・パス」が貰えるかどうか伺ってみましたが、それは機内で貰ってほしいとの事。後で忘れない様に受け取らないといけませんね。
※現在、プレミアレーンチケットは廃止されています。ビジネスクラス利用者は、ボーディングパスの提示だけでプレミアレーンが使えます。
プレミアレーンで出国審査!
オレンジのチケットを持って、いざ出国審査へ!クアラルンプール空港では、出国審査場へ入る際にもチケットチェックが行われます。
18時過ぎのこの時間帯、混雑はしていないものの通常のレーン(All Passport)は用意されたパーティションの半分ほどの行列振り。しかし普通に並んでも15分程で終わるかと思います。あぁ、入国審査の1時間待ちは何だったの?…。
それでもココ近年でほんと人増えましたよね、前回訪れた4年前は出国も入国も行列に並んだ記憶がありませんから。
審査場の中央付近へ行くと、オレンジの看板と赤絨毯のエリアがありました!ここが噂のプレミアレーン。“FAST-LANE”や“VIP ACCESS”と書かれていますが、オレンジのチケットには“Premier Lane”との記載があります。まぁ特別なレーンという事で、細かい事は気にしない~。
行列は3名のみ。この時稼動しているゲートは2つでした。オレンジのチケットは、パスポートと一緒に審査官へ渡します。オレンジのチケットは提示するだけで、渡さずに際利用できないかな~と企みましたが叶わず…。
セルフチェックインを余儀なくされる一般者
今回、マレーシア航空のビジネスクラスという事で、チェックインおよび出国審査で特別なルートを通る事が出来ましたが、エコノミークラスで上級会員資格を持たない一般の旅行者は、搭乗手続きが大変です。
なぜなら、現在マレーシア航空では、エコノミークラスや非上級会員の乗客は全て「セルフチェックイン」および「セルフプリントバゲッジタグ」の利用を強いられてしまいます。Webや空港の端末を操作して自分でチェックイン手続きや荷物タグを貼り付ける必要があり、英語も分からず旅慣れない人にとっては試練ですよね。これも時代の流れなのかもしれませんが、年々激しさを増すイミグレーションの行列に加え、慣れない自動チェックイン機によるセルフサービスの手続きと、上級会員資格を持たない一般の旅行者にとっては、ますます使いにくい空港になってしまいました…。
という訳でマレーシア出国を果たし、搭乗時間までラウンジで寛ぎたいと思います。マレーシア航空ゴールデンラウンジ(サテライト)のレポートは次回へ→改修でメチャクチャ綺麗に!KL空港【ゴールデンラウンジ】ANA指定で混雑は?
関連記事: