派手な事で知られる中国の春節祝い、今年もその時期が近づいて来ました。街中に爆竹が鳴り響く映像がTVで放映されるなど、私達日本人も毎年その賑やかな光景を目にします。横浜中華街では「春節」の祭りを開催し、派手な装飾や中国の伝統芸能で大変な賑わいとなる様です。
私は「旧正月」とは縁もゆかりも無い人間ですが、以前旧正月の直前に当たる時期にマレーシア・クアラルンプールへ行った際に、そのあまりにも度を越えた「赤」一色の装飾と賑わいに感動を覚えた経験があります。
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真っ赤な装飾に染まるSC
場所は、KLセントラル駅からモノレールで20分ほど行った所のBukit Bintangという繁華街にある「PAVILION」という名のショッピングセンターです。かの有名なペトロナス・ツインタワーから直線距離にして1キロも離れていません。
周辺のSCの中では最大級の規模である事から、昼夜を問わず多くの人で賑わっていました。そして正面エントランスからして、まさに赤一色!!
ご覧の通り、天井までズラッと赤提灯が続いています。特に夜になるとこの様に電気が付き、明るさが一層増します。いったい何個くらい連なっているのか…?
提灯一つを見ても、その造りは凝っています。上下の「輪」の部分や「房」は金色であしらわれ、赤の色を引き立てる良いアクセントになっています。
これはパーティションポールの装飾。とてもゴージャスなピンク色です!奥に写っているのは桃の花でしょうか?日本では「ひな祭り」で使われる花ですね。
十二支の人形たち
そして一番興味を引いたのは、この人形たち。エントランスの両脇に並べられた12の「干支」が、来客を出迎えていました。
一つカメラから外れてしまった「午」、デザインに関しては賛否両論あるかと思いますが(笑)、なかなか“粋”な表情をしてくれています。片腕の付く位置がちょっと…それはご愛嬌ですね。
伝統楽器による音楽イベント
エントランスから中へ入ると、そこでも賑やかなイベントが開かれていました。
琵琶(びわ)や揚琴(ようきん)等の中国伝統楽器によるアンサンブル演奏です。西洋音楽と比べると、拍の刻み、和声の調和が若干甘い気がしますが、これが伝統楽器の醍醐味なのでしょう。
ちょっと後ろから覗かせてもらいました。揚琴って足を組んで演奏するものなのでしょうか?それにしても揚琴の楽譜を見るのは初めてです。
夜の街にも美しい装飾
SC周辺の道路にも装飾がなされており、それは夜になると一層輝きを増します。ただでさえ派手な金色に、更に電飾が施されている光景は、日本ではなかなか見られないのではないでしょうか。
クリスマスシーズンの表参道に見られる、星を散りばめた様な数の電飾は無いものの、赤い提灯のカーテンがあるだけでとても明るいです。「赤」という色は、それだけ存在感のある色なんですね。
ちなみに、この時期クアラルンプールで買い物をすると、多くの店ではこの様な大入り袋を付けてくれます(しかも何枚も入ってる!)。干支が書かれている為、日本の正月で使用するにはあと12年待たねばなりません…。
如何でしたでしょうか?マレーシアはイスラム国家ですが、他宗教が認められている事もあってか旧正月も盛大に祝う様で、特に華人の多い都市部では街いっぱいにお祭りムードとなっていました。“わび・さび”を重んじる厳かな日本の正月も良いですが、こういった華やかな色を見て、明日への活力を与えてもらうのも良いですね。皆さんも是非、旧正月で賑わうクアラルンプールへ足を運んでみて下さい。
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