三井ショッピングパーク「ららぽーと」と言えば、関東を中心に展開する大型SCとして有名ですが、ウィルス騒動中の2022年にマレーシア･クアラルンプールにも新規オープン。
東南アジアへ初出店という事で少し話題に上がっていた時期もあった様ですが、実際に行ってみると余りにも人が入っておらず閑散としていたので、ちょっと心配になってしまいました…。
目次
ブキビンタンのすぐ近く
マレーシアKLに新しく出来たららぽーと、場所はモノレールのImbi駅とHang Tuah駅の間にあって、ブキビンタンからも徒歩で来る事が出来ます。
ここは“Bukit Bintang City Centre”という施設の再開発エリア内にあって、Hang Tuah駅とは遊歩道で直結。Imbi駅方面にも歩道橋が掛かっているので、どちらの駅からもアクセスは良好です。
金属質な外壁に囲われた巨大な建物。ファサードの長さを測ったら、およそ200mもありました！店舗面積はおよそ82,600㎡もあって、これは日本国内にある店舗も含めて世界最大級の広さなんだとか。
不気味なほど人が少ない…
建物の北側にあるメインエントランスから入ると、ガラス張りの窓に囲まれた上階まで吹き抜けの空間に、各階へ繋がる段々に設けられたエスカレーター。なかなか凝ったインテリアに仕上がっていますが、余りにも人が居なさ過ぎてちょっと不気味です(笑)
館内のMAPによると、このららぽーとのショッピングエリアはLG1～Level4までの計6フロア。最上階および地下階にはフードコートがある他、レストランも幾つか入っています。
“ららぽーと”と言うだけあって日本企業の出店も多く、ノジマやニトリ、ダイソーなんかもありますが、どの店も全くと言って言いほど客がおらずガラガラ…。何だか同じ日本人として、ちょっと心配になってしまいました(笑)。
建物の中央には吹き抜けの空間があり、ここにもエスカレーターがあります。
それにしても、この日は平日とは言え夕方の時間帯でここまで人が少ないとは…。所々にいる警備員とやたら目が合うので、逆に気を遣ってしまいますww。
フードコートもガラガラ…
最上階のフードコートへ行ってみると、木目調を意識した内装のだだっ広いフロアの中に、様々な形のテーブル席。明るい雰囲気で、フードコートとしてはなかなか居心地良さそうです。
ただ、夕方の最も混むはずの時間帯にも関わらずこの閑散ぶり…！人はおろか従業員すら殆ど見かけず、また営業していない店も少なく無い等、この日は休館日か？と疑ってしまう程。
店は日系企業だけでなく各国のチェーン店がある他、ナシレマやラクサ等のご当地料理が食べられる店もあります。
価格はどの店もメイン1品おおむねRM15～RM20程。日本円にして500円前で食べられるので、リーズナブルな食事を求めるなら最適でしょう。
グルメストリートもガラガラ…
飲食が出来るエリアは他にもあって、それがこのグルメストリート。ららぽーとの建物の西側に隣接する形で屋外に位置する所ですが、ここにはフードコートやファーストフード店ではないレストラン形式の店が多数軒を連ねています。
「しゃぶ葉」など日系レストランも多く、従業員を見ると日本人らしき姿もちらほら。しかしながら、この時は夜の8時頃だと言うのに先ほどよりも増して人が居ない…。
価格を見るとフードコートよりは値が張りますが、それでもしっかりした食事が1,000円以下で楽しめる店も多いです。普段なら人で混雑する人気のテラス席も、ここならゆったり食事ができるかもしれません。
地下にあるスーパーはちょっと狭い
続いて一番下のLG1階へ。ここにはJaya Grocerという地元マレーシアの食品スーパーがある他、その隣にはドンキホーテもあります。
スーパーを覗いてみましたが、それほど広い所ではなく品揃えもイマイチ。価格もちょい高めなので、敢えてここへ買い物に来る必要は無いかなと。
スーパーの近くにあるのはThe Panas Grocerというオーガニック食品の店。日本人街のモントキアラにも出店しているそうですが、ここならゆっくり買い物が出来そうです。
尚、このLG1階にもフードコートがあって、こちらはクレープやアイスクリームなどスイーツの店やカフェスタイルの店がメインな模様。スーパーのある階に位置する為か、最上階よりは人の入りが多いです。
意外と穴場？雰囲気の良い屋上ガーデン
その他、最上階のLevel4の一角にあるのが屋上ガーデン。人工芝が敷かれた小高い丘を中心に、その周りに遊歩道が整備されています。
丘の上では若者達が座って談笑したり寝そべったりと、憩いの場として活用されている様子。この閑散としたSCの中でもある意味ここが一番賑わっていました(笑)。
高さが無いので街の景色は望めませんが、ここは風が通って涼しいですし、建設中の世界で2番目に高い超高層ビル「ムルデカ118」もすぐ近くに臨めるので、人の少ない今の内は穴場スポットになるかもしれません。
夜は綺麗なライトアップも
尚、建物の外にある階段は、夜になるとライトアップされて幻想的な雰囲気に！プロジェクションマッピングの様な演出もあって、なかなか見応えがあります。
いわゆる“インスタ映え”的なスポットですが、ここもあまり知られていないのか人の数は少め。KLCC公園の噴水広場の様に人が集まる日は来るのだろうか…？
マレーシアらしさに欠ける日系SC
と言う訳で、マレーシアKLに最近出来たばかりのSCららぽーとへ行ってみましたが、正直言って微妙…。駅直結の好立地に加え、屋上ガーデンやライトアップなど集客に向けての様々な工夫が見られますが、良くも悪くもマレーシアらしさに欠けるというのが正直な感想です。
ハード面では悪く無いのに何故か人が集まらない…、恐らく必要以上に“日本色”を出し過ぎた事が原因なのではないかと。
これがモントキアラならまだ分かりますが、KL随一の繁華街ブキビンタンの端でこの内容では、折角マレーシアへ来た価値が見出せない…、それは日本人意外にも共通の考えなんだと思います。
因みに、同時間帯にパビリオンのフードコートを覗いてみたら、ご覧の通り大繁盛！ここの客を少しでもららぽーとへ向かわせられるかどうか…、今後に期待したいですね。
「クアラルンプール」記事一覧と旅行ガイドはこちら↓
