KL空港アクセスがたったのRM9.4~!新規開業MRTプトラジャヤ線で行くお得な方法

マレーシア・クアラルンプール国際空港への鉄道アクセスと言えば、KLIA ExpressやKLIA Transitが最もポピュラーな方法として知られていると思いますが、KL Centralまで片道RM55という高額な運賃が悩みの種…。

しかし2023年3月にMRTの新路線「Putrajaya Line – プトラジャヤ線」が全線開業した事で、この運賃を大幅に安く済ませる事が出来る新ルートが誕生しました!今回は、そのMRT開業直後に利用した超お得なKL空港アクセスについてレポートしたいと思います。

全線開業したMRTプトラジャヤ線

近年、新規路線の開業が相次ぐマレーシア・クアラルンプールですが、2023年3月に全線開業したのがMRT Putrajaya Line。MRTと名の付く路線はKajang Lineが既に全線開業していましたが、ここに新たにプトラジャヤ線が加わった形になります。

Putrajaya Lineはその名の通り、KL市内から空港まで行く途中にある行政新首都プトラジャヤを結ぶ路線。これまでもKLIA Transitで行く事が出来ましたが、運賃がRM14と高額な上、運行本数が毎時2本と少な過ぎる為、あまり気軽に行ける所では無かった…。

しかし新規開業のMRTプトラジャヤ線を使えば、KL Sentral~Putrajaya Sentral間の運賃は僅かRM5.7(ICカード利用でRM4.8)。1日~3日乗車券のMy City Passで行く事も可能ですし、5分~10分間隔の運行で利便性も文句なし!

プトラジャヤにはピンクモスク等の観光スポットもあるので、大いに活用しがいがあると思います。参考プトラジャヤにあるピンクのモスク【MASJID PUTRA】アクセスと内部の様子

空港アクセスルートと運賃

それでは、実際にMRTプトラジャヤ線を使ってKL空港アクセスを実践してみましょう!今回は滞在していたホテルのあるBukit Bintang駅から空港へのアクセスで検証します。

Bukit BintangMRT Kajang LineTun Razak ExchangeMRT Putrajaya LinePutrajaya SentralKLIA TransitKLIA 1

ルートとしてはこんな感じ。MRT Kajang線に乗車して、Tun Razak Exchange駅経由でプトラジャヤまで行き、そこからKLIAトランジットに乗り換えてKL空港を目指します。

MRTプトラジャヤ線(MAPの黄色い路線)はKL都心部の北部から東寄りの地区を走っていて、LRT Kelana Jaya線など幾つもの路線と接続。KLセントラル駅から行く場合は、Muzium Negara駅からMRTのKajang線に乗って、今回と同じTun Razak Exchange駅で乗り換えるのが近道です。

運賃は、Bukit Bintang~Putrajaya Sentral間がRM4.6(IC運賃はRM4.0)。これにPutrajaya Sentral~KL空港間のKLIAトランジットの運賃(RM9.4)を加えると、トータルでRM13.4となります。

市内中心部のブキビンタンからKL国際空港までが僅か400円(RM1≒30円)、My City Passを持っていれば、追加費用はたったの280円!KLIA Expressが1,600円以上する事を考えると、これは破格の安さ!

同一ホームで乗換可能なTun Razak Exchange

MRTのKajang線からはTun Razak Exchange駅でプトラジャヤ線へ乗り換えますが、この駅は2路線のMRT(Kajang LineとPutrajaya Line)が同じプラットホームから発着する構造になっているので、乗り換えがとても便利です!

具体的に言うと、Kajang LineのKajang行き(東行き)とPutrajaya LineのPutrajaya Sentral行き(南行き)が同一ホームで、その逆も然り。KL SentralやBukit Bintangなどの主要駅からプトラジャヤ(空港)方面へは、階段やエスカレーターを利用する事なく乗り継ぎ出来る様になっています。

但し、接続ダイヤが組まれている訳では無いので、すぐに乗り換え出来るかどうかは運次第。案の定、この時ばかりはタッチの差で逃してしまった…。

因みに、Putrajaya Lineは10分間隔(ラッシュアワーは5分間隔)、Kajang Lineは9分間隔なので、乗換時間は最大で10分程度見ておいた方が良いと思います。

速くて快適なプトラジャヤ線

プトラジャヤ線の車内は、Kajang Lineとほぼ一緒。車幅が広く、車両を遮る貫通扉も無いので開放的!開業したてて内装も真新しく、床もシートもピッカピカです!

シートは東南アジア標準仕様のプラスチック製ですが、最新鋭の列車とあって加速減速がとてもスムーズで、尚且つロングレールで揺れが少ないので乗り心地は抜群!また運転手の居ない自動運転なので、高架区間は全面展望もしっかり眺める事が出来ます。

この路線の建設には、三菱重工業など日系企業も多く関わっているとの事。

都心部は地下を走るので車窓は臨めませんが、Kuchai駅以南は全て高架区間になっているので、郊外へ行く時は景色を味わうのも楽しみのひとつ!

先頭車両の全面展望は人気が高くなかなか陣取れませんが、最後方なら余裕で特等席をGet出来ます。

プトラジャヤ線からKLIAトランジットへ乗り継ぎ

Tun Razak Exchange駅からおよそ40分、終点のPutrajaya Sentralへ到着!真新しい駅の改札を出て、今度は空港行きKLIAトランジットの乗り場まで移動します。

KLIAトランジットの駅までは徒歩5分ほど。MRTの改札を出たら左で進み、その先のエスカレーターで地上階へ下りて行きます。

エスカレーターを降りたらクルっと左へUターン、エスカレーターの脇を100mほど進むと、右側にKLIAトランジットの駅入口が見えてきます。

駅構内へ入ったら、案内表示に従って更に右へ。その先にKLIAトランジットの改札口があります。

案内表示に従って進めば迷う事は無いと思いますが、チケット購入の時間等を加味すると、乗り継ぎ時間は10分~15分程度あった方が安心です。

KLIAトランジットに乗車、運賃はたったの9.4RM

改札横には券売機があり、ここでチケットを購入。KLIAトランジットはTouch’n GOカードも利用出来るので、チャージ額が余っていたらここで迷う事無く使ってしまいたい所。

KL Sentralから乗車する場合と違って、運賃はたったのRM9.4!因みにここからKL SentralまでがRM14なので、途中下車さえ惜しまなければMRTを使わなくても運賃の節約は可能です(それでも合計RM23以上は掛かりますが)。

KLIAトランジットは30分おきの運行。遅延も少なく、概ねいつもダイヤ通りに運行されています。時刻表などは公式HPを参照。

所要時間と運賃を比較

Putrajaya Sentralから16分、KL国際空港のT1(KLIA 1)へ到着!乗り継ぎの手間はあったものの、歩く距離は少なくて済みますし、特に疲労感も無くKL Sentralから直通で来るのと体感的にはあまり変わりません。

ここまでの所要時間ですが、今回は午前8:40にBukit Bintang駅入り口をスタートし、9:30にPutrajaya Sentralへ到着、そこから9:53発のKLIAトランジットに乗車して10:08にKLIA 1へ到着。トータルの所要時間は1時間28分という結果になりました!

乗り換えに少し時間を要したので少し多めに時間が掛かりましたが、空港→市内ならあと15分程度は短縮出来たと思います。

仮に、今回と同じBukit BintangからKL Sentral経由でKLIAエクスプレスを利用した場合、Muzeum Negara~KL Sentral間の徒歩移動や列車待ち時間を加味すると、スムーズに行けたとしても60分強かかる計算となり、運賃はRM56.6(RM1.6+RM55)≒1,700円

たった20分程度の差で1,300円も節約できるとあれば、これは利用価値大でしょう!

コスパ最強!但し終電には気をつけて

と言う訳で、新しく開業したMRTプトラジャヤ線を使ってKL空港アクセスを実践してみましたが、僅か400円程度で行けて乗り継ぎも楽ちん!これからのKL空港アクセスのスタンダードになること請け合いです。

尚、MRTは終電が早いので、夜遅くになってからのアクセスには注意が必要。Putrajaya Sentral発の最終は23:34なので、空港から市内へ向かう場合はKLIA 1を22:52に出発するKLIAトランジットに乗車する必要があります。

コスパ最強のKL空港アクセス、機会のある方は是非ご利用下さい!

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