マレーシア・クアラルンプールに“フォトジェニックな書店がある”と話題になっているのが、“REX KL”という雑居ビルの中にある書店「BookXcess」。
実際に行ってみると、縦横無尽に張り巡らされた本棚の中を迷路の様に彷徨うアトラクションの様な所で、写真栄えも抜群!なかなか楽しめる所でした!
目次
チャイナタウンにある複合ビル「REX KL」
今回訪れた書店BookXcessがあるのは、クアラルンプールのチャイナタウンとして知られるエリア。スリ・マリアマン寺院やマスジッド・ジャメからも歩いて来れる所です。
カラフルな街並みの中に佇む、ちょっと怪しげな雰囲気のビルディングRex KL。建設されたのは1947年で、当時は劇場として開業したそうですが、度重なる火災等の理由によって2002年にその営業を終了。
現在はアートとカルチャーを融合させた複合ビルとして営業を続けているのだそう。
正面入り口からビルの中へ。入口付近にはBarがある他、このグランドフロアには他にも飲食店が幾つか営業しています。
書店BookXcessは2階(3rd floor)にあって、エントランス正面の階段で上階へ。上がって行きます。
それにしても、廃墟寸前かと思う様なボロボロのビル…。塗装の剥がれた階段や床、崩れかけたコンクリ剥き出しの天井、ひょっとして改修工事すらこれまで一度も行われた事が無いのかも…?
本がギッシリ詰まった3rd floor
書店のある3rd floorへやって来ました!いきなり目の前に歪な形の書棚が迫る異様な光景…。
どうやらこのフロア全体が書店になっている様ですが、MAPを見る限りこの3rd floor内にも高低差があって、細かく3つのフロアに分かれている模様。
今いる3rd floorを中心に道路側の階段を上がるとThe Loft、それとは反対側の階段の先にあるのがThe Mezzanine。
それぞれのフロアへは、この様に急な階段を使って上り下りします。階段の中腹にも本がぎっしり、バリアフリーなんてクソ食らえ(笑)。
本棚が集中するエリアへ入ってみると、壁も天井も全面ボール紙の様な素材で覆われた不思議な空間!無機質な壁面とカラフルな本とのコントラストがなかなか洒落ています。
照明が上手い具合に配置されている為か、不思議と圧迫感は感じないですし、一応換気がしっかりされているのか、空気はそれほど悪くないです。ただ、もし地震が来たらエライ事になりそう…。
開放的な空間のThe Mezzanine
天井が迫る程の3rd floorとは裏腹に、The Mezzanineは開放的のある壮大な空間!こちらも天井の高さまで本がギッシリ詰まっています。
ここは縦横数十メートルはある巨大な講堂の様になっていて、恐らく劇場として使われていた時代にメインのシアターがあった場所なのだと思います。ここから臨む広間では、今もなお展示会やイベントスペースとして使われる事もあるのだとか。
遠近法をフル活用して縦横無尽に配置された本棚。本が天井近くまで積みあがった光景は圧巻の一言です!高さ5mはありそうな…。
でもそんな所に置かれた本を一体誰が物色するのだろうか?誰一人見る事も触れる事も出来ない、完全にインテリアです(笑)
尚、高低差のある通路は、所々この様に床がアクリル板になっていて下から透けて見える所があるので、スカートの女性はご注意下さいw!
ジャンルごとに区分けされた英語の本
この書店で販売されている本は多岐に渡り、ReferenceやLiteratureなど一応ジャンルごとに陳列されていますが、余りにもゴチャゴチャし過ぎてどこからどこまでがどのジャンルなのかサッパリ…。
ただ、最初の3rd floorは幼児向けのジャンルに限定されていて、動物が描かれた表紙など様々な絵本が見られます。チャイナタウンにある本屋でありながら、陳列されている本はざっと見た所全て英語の本です。
一方The Loftの方は大人向けの趣味や芸術に関する書籍が集まっていて、ここにはちょっとした休憩スペースも設けられています。
子供向けの3rd floorとは打って変わって、落ち着いた色合いの陳列。日本語の本には無い新たな価値観を探すにはもってこいでしょう。
旅行のガイドブックを買ってみた!
The Loftには旅行ガイドブックも置かれていて、ロンドンやパリなど世界各国の主要都市が揃っています。日本では絶対に手に入らない英語のガイドブック、しかし残念な事に日本(Tokyo)のガイドブックは見当たらず…。
このロンドンのガイドブック、販売価格はRM17.9≒540円ですが、裏面に書かれた定価を見る限り大分割引されている様です。
ビニールのかかった正真正銘の新品ですが、陳列されて時間が経っている為か煤まみれで、少し触るだけでも指が黒ずんでしまった…。
折角なのでパリのガイドブックと合わせて2冊買ってみました(精算はキャッシュオンリー)が、これがなかなか面白いw!
朝-昼-夜の3つの区分に観光スポットや食事などが個別に掲載され、それぞれを組み合わせる事で1日におけるオリジナルの予定を組む事が出来るというもの。
各ページがカード式になっていて、任意の予定を組んで栞をはさんでキープしておけば、いつでもその組み合わせを参照出来ます。
こんなもの、ネット全盛の時代に誰が使うのか?って話ですが、なかなかGoodなアイデアだと思いませんか?こういった価値観も、頭の中にストックしておけば何かに活用出来そうです。
インテリアとしての本探しに最適!
と言う訳で、マレーシアKLにある書店BookXcess。フォトジェニックな内装だけでなく、ネットでは味わえない違った価値観も得る事が出来ました!
読む為というより、自宅の玄関などちょっとした所に飾る為のインテリア探しに訪れるのもアリだと思います。
「クアラルンプール」記事一覧と旅行ガイドはこちら↓