1月1日、今夜19時からはオーストリア・ウィーンで行われる毎年恒例のウィーンフィル・ニューイヤーコンサートが生中継されますね。私もいつかは現地で生演奏を聴きたいと、毎年チケットの抽選に応募しているのですが、数千倍と言われる狭き門に阻まれ続け、未だ実現しません…。
来年のチケットについては明日から抽選受付が始まるので、今年もまた申し込もうと思ってはいますが、果たして生きている内に当たるかどうか…。そんなウィーンの楽友協会ホールはどの様な所か、私が以前訪れた時に収めた写真から、その雰囲気を少しご紹介したいと思います。
“リンク”の外にある楽友協会
ウィーン楽友協会Wiener Musikverein(ムジークフェライン)があるのは、ウィーンの旧市街を囲む環状道路(リンク通り)の外側、ちょうど旧市街の南側に位置します。リンクの外側と言っても、国立オペラ座から徒歩5分で行けてしまう距離です。
1/1のニューイヤーコンサートはマチネですが、私が訪れたのはソワレ公演。妖艶なライトアップが美しいです!設計したのはデンマーク人なんだとか。
中へ入ると、チケットチェックやクロークがあって、ここから大ホール(黄金のホール)と小ホール(ブラームス・ザール)に分かれています。チケットの引換えは、正面入口から入って奥へ進むと窓口があるので、そこで行います。
ホールの完成は1870年。当初ブラームスが協会の主宰を務め、小ホールでは自らのピアノ作品も演奏していますよね。現在では地下に4つの多目的ホールの他、ブラームスの自筆譜などが展示された資料館もあるそうです(知らなくて行きませんでした…)
豪華絢爛!黄金のホール
大ホールへ一歩足を踏み入れると、そこは眩しい黄金の世界!楽友協会のホワイエは、国立オペラ座(シュターツオーパー)ほど豪華な造りではないので、その分このホールに入った時の感動はひとしおでした。尚、観客の正装率は高め(9割以上)。中にはステージに立つ訳でもないのに、白の蝶ネクタイでキメた紳士の姿も!
天井の装飾も素晴らしいですね!このホールは長方型(シューボックス型)をしていて、ちょうど東京オペラシティのコンサートホール(タケミツメモリアル)と同じ様な構造をしています。という事は、2階のバルコニー席はあまり音響が良くないのかも?
この時は、赤丸で囲った1階バルコニー席で観賞しました。バルコニーと言えども、1列目は1stカテゴリーとなり、この公演では€105でした。
眺望は良いのですが、音はイマイチ…。ステージとの距離はさほどでも無いのに、音が飛んで来る感じが無く、音がステージ上で止まっている感じ。透き通る様なVnセッションの音は分かるのですが、塀で囲まれている所を覗き込まないと見えない様な感覚を覚えました。
平土間の観客席とステージの両方を見渡せるので、会場の雰囲気は良く分かる席だと思います。
2017のチケット価格
今年のニューイヤーコンサートのチケット価格を見てみると、私が観賞した通常のコンサートと比べておよそ8倍から9倍していますね。しかもこれはあくまで“定価”で買えた場合の価格ですから、実際はプレミア価格や業者による中間マージンなどで更に数倍に膨れ上がっています。※価格は社会情勢により随時変動します。
何とか定価で手に入れて聴きに行きたいものですが、2016の時にもお伝えした通り、現在では業者からプレミアチケットを買うか、100万円近くするツアーに参加するか、そのどちらかしか無いのが現状でしょう。
通常のコンサートではこの様に何も無い殺風景な感じですが、毎年ニューイヤーコンサートの映像を見ていると赤や白の花が溢れんばかりにステージ上に装飾されていますよね。いつかこんなステージを生で観てみたいものです。明日2日から始まるチケットの抽選はウィーンフィルハーモニーHPから申し込む事が出来、誰でも無料で参加出来ますから、興味のある方は今年の運試しの一つに参加してみては如何でしょうか?私も、宝くじだと思って今年も参加してみようと思います。
ウィーン楽友協会大ホールの鑑賞レポートはコチラ→【ウィーン楽友協会】バレンボイム&アルゲリッチ鑑賞記!黄金のホールを詳しくレポート!
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