コンチェルトハウスの座席と見え方‐ウィーンでもう一つのコンサートホール

ウィーン コンチェルトハウスでバレンボイム

去る1日は、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの衛星生中継が放送されましたね。今年は冒頭の方でエミール・ワルトトイフェルの≪スケーターズワルツ≫が演奏されたのが印象的でした。久しぶりに聴くと、改めてシュトラウスの強い影響が窺い知れます。

さて、前回ご紹介したウィーンフィルの本拠地「楽友協会」に加えて、今回はオーストリア・ウィーンでもう一つの主要ホール「コンチェルトハウス」での観賞レポートをお伝えしようと思います。ここも楽友協会と同様、ウィーンフィルの公演がよく行われています。

KonzerthausMusikvereinのすぐ近く

コンチェルトハウスは楽友協会Musikvereinと同様、旧市街の環状道路(リンク)の外側にありますが、2つのホールは200mほどしか離れていません。最寄に地下鉄U4のStadtpark駅がありますが、旧市街から行くなら徒歩で十分だと思います。

ウィーン コンチェルトハウスでバレンボイム

コンチェルトハウスの完成は1913年との事ですから、比較的歴史は浅いですね。外壁は特に目立った特長は無く、周囲の建物と同化しているので見つけ難かったです。

ウィーン コンチェルトハウスでバレンボイム

このホールでのウィーンフィルの定期公演は、年間(9月~翌6月)を通して10日にも満たない事も多く、今回ここでウィーンフィルの演奏を聴けるのは運が良かったと思います。それでも“黄金のホール”を見る事が目的ならば、ここへ来る必要は無いのでしょうけれど。

1865席の大ホールGrosser Saal

ウィーン コンチェルトハウスでバレンボイム

コンチェルトハウスには大小3つのホールがあって、メインとなるのはこの1865のキャパを持つ大ホール「グローサーザール」。ハデ過ぎないほどにあしらわれた金の装飾は、豪華ながら品があって良いですね。同じ様なテイストは国立オペラ座「シュターツオーパー」のホワイエにも見られたかと思います。

ウィーン コンチェルトハウスでバレンボイム

天井の装飾もエレガント!楽友協会とはまた違った気品さが感じられますね。ステージの奥にも客席がありますが、ここは第4カテゴリーからと比較的易いチケットで入れます。大衆にガン見されますが、オケを手軽に近くで感じられるのは良いかもしれません。

コンチェルトハウス座席表

今回私が座ったのは、前から6番目の席。この時は旅行代理店経由で購入し、第1カテゴリーの希望を言ったところこの席が宛がわれました。

ウィーン コンチェルトハウスでバレンボイム

やや見上げる形となりますが、眺望は悪くありません。ドイツ系の人は皆背が高く、真正面に人が座るとたちまちステージは見えなくなってしまいますが、この席はステージ中央に置かれたピアノをやや斜めに見る形になるので、ちょうど人の頭と頭の間から良く見えます。

逆にセンターの通路側の席(1番)だと、人の頭でステージが見難いかもしれません。座席選びの際は、この点を留意しておいた方が良いと思います。

バレンボイムのピアノ協奏曲

ウィーン コンチェルトハウスでバレンボイム

この日はショパンとチャイコフスキーのピアノ協奏曲(各々第1番)を、ダニエルバレンボイムが弾くという超豪華プログラム!私も気合を入れて観賞に臨んだのですが、運の悪い事に隣の席にいたジェントルマンの鼻息の音が凄まじく、観賞に全然集中できませんでした…。私の前方に座っていた老夫婦も耳を塞ぐほどでしたので、相当な音量だったと思います。

周りの人達も繭を顰めてはいましたが、やはり誰も注意は出来ませんね。口呼吸しろとは言えず、こればかりは仕方ありません。

ウィーン コンチェルトハウスでバレンボイム

それでも耳をこらして聴いていると、バレンボイム独特の解釈が何とも霊的で、とても聴き応えがありました。ホールの音響としては、前方の席であったにも関わらず自然な残響が聴き取れましたが、これが後方の席まで綺麗に伝わっているかは不明です。楽友協会と同様、縦に長いホールなだけに、最後方の第8カテゴリーなんかの席にはしない方が良いかもしれません。

ウィーン コンチェルトハウスでバレンボイム

周りの環境にはちょっと恵まれませんでしたが、巨匠による歴史的な演奏が聴けたのは良かったです。次回もウィーンの演奏会についてお伝えします。

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