フランスのリヨンには、先日お伝えしたリヨンオペラの他にAuditoriumというコンサートホールがあります。ここはリヨン国立管弦楽団が本拠地としている会場で、1975年に建てられたモダンで斬新なデザインの建物です。
今回は、AUDITORIUMでの鑑賞レポートを元に、客席内の様子やチケット手配などについて詳しくお伝えしていきたいと思います。
目次
チケットは公式HPから購入
Auditoriumのコンサートチケットですが、他国のコンサートと同様にチケットは公式HPから購入する事が出来ます。
トップページのカレンダーから任意の日程を選び、表示された公演の“Réserver”をクリック。フランス語オンリーですが、Googleの翻訳機能を使えば難しい事は無いでしょう。
細かな座席指定もOK(公演によっては不可、或いは席種のみ選択可)。チケット発売時期は公演によってまちまちですが、早いものは半年前から発売される公演もあって、その場合2ヶ月前にもなると良い席が殆ど残っていないので、旅行の日程が決まったら早めにチェックすると良いと思います。
クレジットカードで決済が完了するとEチケットが発行され、これをそのままチケットとして利用できます。
チケット購入には会員登録が必要ですが、メールアドレスとパスワードを登録するだけで、費用は一切かかりません。
会場アクセス
Auditoriumの場所はこちら。パールデュー駅にほど近い所にありますが、メトロで行くと微妙に駅から離れているので、トラムのPart-Dieu – Servient駅を利用すると便利です。
1975年に建てられたというこのオーディトリウム。現代建築らしい特徴的なデザインで、上空から見ると貝の様な不思議な形をしているのが分かります。建物の前がローマの円形劇場の様な広場になっているのですが、ここでコンサートが行われる事があるのかもしれません。
ホールへのエントランスは建物の南東側にあります。AUDITORIUM entreeと書かれた看板が目印。
初め、建物の周りをぐるりと一周してみましたが、入口らしき入口が全く見つからないので焦りました…。
エントランスロビーとBar
エントランスを入るとロビーがあり、ここにはチケットオフィスやBar等があります。入る時に簡単な持ち物検査がありましたが、金属探知機などは無くゆる~い感じ。
クロークが見当たりませんが、みんな自分の席までコートや鞄を持って行っている様です。
入口横にはBarがあって、ドリンクおよび軽食が販売されています。メニューを見てみると、アルコール類はワイン系が主で、シャンパンが€8、ワインが€4前後。コーヒーは€2~。
Barの横にはテーブルもありますが、会議室で見る様な椅子やテーブルで、オシャレ感ゼロ!何だかコンサート会場というよりも、SCのフードコートに来ている様な感じ…。
開演時刻の30分前に開場。チケットのチェックを受けて階段をひたすら上り、いざ客席の方へ!
野球スタンドの様な会場
このオーディトリウムの会場ですが、見取り図を見ると野球場の様な形をしているのが分かります。キャパシティは2100、平土間(Orchestre)と2つのバルコニーの計3層構造。
客席は、ローマの円形劇場の様な形。ステージを取り囲む様に座席が配置されています。入るや否や、何かゴミの様な特殊なニオイがちょっと鼻につきました…。資料によると、ステージ奥の反響板の所には19世紀後半に造られたとされるパイプオルガンがあるはずなのですが、演目によって使用しない時は正板の裏に隠されてしまうのか、残念ながら今回は見る事が出来ず…。
客席もおよそスタンドの様な造り。平土間と2つのバルコニー、計3つのフロアは独立しているので、客席内での移動は出来ない様になっています。
シートは木製の枠にクッションつき。座席幅は目方50センチ位です。
今回は2階バルコニーの先頭列の席を確保しましたが、足元が広くて座り心地はGood!眺望は悪く無いですが、ステージの手前部分は若干体を乗り出さないと見え難いです。
コンサート形式のオペラ「ナブッコ」
さて、今回の演目はヴェルディのオペラ「NABUCCO」。オペラと言ってもコンサート形式による演奏なので、オペラ座で見る様な舞台装置は一切無く、数名のソリストがオーケストラの前で歌うだけのものです。
このプログラムは無料。会場内に居る係員から貰う事が出来ます。係員は英語が話せない人も多い様なので、あまり複雑な問合せは避けた方が良いかもしれません。
演奏は、先日お伝えしたリヨン・オペラ座を本拠地とするリヨンオペラ管弦楽団。加えて53名の合唱団と8名のソリスト、指揮者はヨーロッパ各地で活躍する35歳の中堅マエストロDaniele Rustioni氏。
演奏の質ですが、特に秀でた特徴も無くまぁフツーのレベルと言ったところ。でもオペラなので、歌を支えるという意味ではこれで正解なのかも?
ソリストは皆優秀で、歌唱力は文句ナシ!ただ、最初から最後まで変わり映えのしないステージなので、ナブッコの歌によほど興味や知識を持っていないと、かなり眠くなってしまうと思います。
そんな今回の公演は、このとおり満員御礼!客層は殆どが60代以上の人で、若い人はごく僅か。服装は、綺麗めなカジュアルファッションという感じの人が多く、スーツ姿は全く見かけませんでした。
社交場とBarのメニュー
最後に、休憩時間中の社交場の様子をチェック!このオーディトリウムには会場入口付近のBarの他に、1階(平土間)客席入口の所にもBarがあって、休憩時間中はここがメインの社交場になっていました。
Barのメニューですが、基本的には先ほどのBarと価格もラインナップも一緒。ただ、軽食のメニューは少なく、サンドイッチも袋に入ったコンビニ式。
ロビー内には楽団員などの写真が飾られていますが、特に豪華な装飾品がある訳でも無いですし、あまり優雅な気分に浸れる所では無いですね。せめて作曲家の肖像でも置いてあれば、もう少し雰囲気出ると思うのですが…。
手軽に聴けるリヨンのコンサート
と言う訳で、フランス・リヨンにあるオーディトリウムの鑑賞レポートをお伝えしました!特に優雅な気分に浸れる所ではないですが、パリに比べてチケット価格も安いですし、気軽に聴けるのは嬉しいところ!
今回演奏したリヨンオペラ管弦楽団の本拠地「リヨンオペラ」についても、併せてご覧下さい→リヨン・オペラ鑑賞レポ!チケット・座席表など/OPERA de LYON
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