先日お伝えしたリスボンのサン・カルルシュ劇場のすぐ横に、もう一つ「サン・ルイス劇場(São Luiz Teatro Municipal)」という劇場があるのですが、行ってみると小じんまりとしながらも金の装飾があしらわれたなかなか美しい劇場でした!
特に観たい演目は無かったですが、今回は内覧目的でチケットを購入。その方法や内部の様子まで詳しくレポートしたいと思います。
「サン・カルルシュ劇場」の隣にある劇場
サン・ルイス劇場の場所はここ。先日お伝えしたサン・カルルシュ国立劇場とは道路を挟んだ向かい側にあります。
エントランスは建物の西側。真っ黄色の真新しい外観の劇場ですが、これは1998年に改修されたもので、元々は1894年に創業した歴史ある劇場なんだとか。それでも18世紀に建てられたサン・カルルシュ劇場とは、およそ100年もの年齢差がある訳ですね。
中へ入るとチケットオフィス、その奥にはシャンデリアと赤絨毯が敷かれたエントランスホールがあって、ここでチケットをチェックされます。この横の扉から入ると平土間の客席へと通じていますが、この時はまだ開場前だった為、上階のロビーで待つように案内を受けました。
2階に美しいホワイエがある
階段で2階へ上がると、天井の高いちょっと豪華な内装のホワイエがあります!天井にはチューリップの花の様なシャンデリアや天井画、所々に金の淵があしらわれていてなかなか豪華な造りです。
天井画は宗教ちっくなものではなく、アズレージョにも通じる青い花を散りばめたデザイン。よく見ると、壁に描かれたギリシャ神殿風の風景画は、一部分が壁面の凹凸に沿った描写でだまし絵の様になっていますね。
ただ、この美しいホワイエの隣にはちょっと無機質な多目的ホールの様なスペースがあって、若干景観を損ねてしまっている感は否めず。
また、その一角にあるBarカウンターも一般的なオペラ座にある様な洒落た感じは一切無く、どこか田舎にある食堂の様な雰囲気でイケてませんね…。ここだけ取って付けた様な感じなので、興行によって変わるのかもしれません。
Barのメニューはコーヒー諸々とパンくらいしか用意されていませんが、エスプレッソが€0.85という良心的な価格設定!€2で食べられるポルトガル風ペイストリー“Empada”もあって、腹の足しには丁度良いです。
なかなか豪華な黄金のホール!
さて、開演の15分前になって漸く客席への入場が開始。この2階ホワイエにも客席入口はありますが、ここは上階バルコニーへの入口で、平土間席の私は1階から入場します。
客席内部は比較的小じんまりとした講堂ですが、3階層のバルコニーを持つ本格的な馬蹄型のオペラ劇場。ステージ周りの淵やバルコニーの手すりには金の装飾が散りばめられていて、なかなか豪華な内装です!
1stバルコニーは、各席が細かく仕切られたボックスタイプ、上階バルコニーはオープンタイプ。しかしこの日は公演の規模が小さい為か、バルコニーはどの階も開放されていませんでした。
天井には、クモの巣が張った様なやや特徴的なデザインの照明。天井画もやや宗教ちっくですが、コテコテのキリスト画じゃないので落ち着きます(笑)。
舞台正面は、豪華な黄金の淵に赤い緞帳。恐らくオーケストラピットにも対応しているとは思いますが、この時は張り出し舞台で塞がれていました
演目はドラマが主
尚、今回の公演は「O DIA DO JUÍZO」という演劇。内覧目的で来たので演目自体には興味無かったのですが、折角入ったので一応観る事にしました。しかし音楽が全く無い演劇で、しかもポルトガル語なので何をやっているのかサッパリ判らず眠くなってしまった…。
プログラムは無料で貰えるのですが、これにもポルトガル語しか書かれていないのでサッパリ!見た所、外国人は私以外に誰も来ていない様ですし、サン・カルルシュ劇場と比べてもここは完全に地元民だけが来る劇場なんでしょう。公演は途中休憩も無く1時間半で終了、逆に早く終わって良かったです(笑)。
チケットは公式HPから購入。
因みに、今回のチケットは公式HPから購入しました。英語切替にも対応していて、メニューの“PROGRAMME”から入って任意の公演を選択。細かな座席指定も可能です。
アカウントの作成はしなくても購入可能で、氏名とメールアドレスの入力だけでOK。決済が完了すれば、Eチケットが発行されます。
と言う訳で、リスボンにあるサン・ルイス劇場のレポートでした!この隣にあるサン・カルルシュ劇場についてはコチラの記事をご覧下さい→【サン・カルルシュ劇場】美しい内部を徹底レポート!チケット情報もアリ
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