【カーサ・ダ・ムジカ】ポルトのコンサートホール鑑賞レポート!

今回は、ポルトガルのポルトにあるコンサートホール「Casa da Música」をレポートします!2005年に開業した現代建築のコンサートホールは、飾り気の無い無機質な外観ながら、金の装飾がアクセントである独特の世界観のあるホールで、見学ツアーも開催されています。

ポルトガルにあるコンサートホールがどの様な所か、詳しくお伝えしたいと思います。


2005年開業の近代建築ホール

ポルトにあるコンサートホール「サーサ・ダ・ムジカ」の場所はコチラ。ホールと同名のメトロの駅「Casa da Música」から歩いて5分程の所にあります。

casa-da-musica/外観

白い壁面とガラス張りで出来た近代建築の建物。思ったほど大きな建物ではないですが、この中には大小2つのコンサートホールが入っています。オランダの建築家Rem Koolhaas(レム・コールハース)の設計で、2005年開業。

casa-da-musica/エントランス

エントランスは建物の南側。階段を上がった所から中へ入ると、チケットオフィスやインフォメーション、ギフトショップ等が集うコンコースがあります。階段下の地上階にはカフェ・レストランがあって、この階からエレベーターで上に上がる事も可能。

casa-da-musica/チケットオフィス

casa-da-musica/ホールへの階段

コンコースの奥の階段を上がれば、メインのコンサートホール「Sala Suggia」のホワイエに着きます。大した案内表示も無くちょっと分かり難い所もありますが、そこら辺に立っている係員がメチャクチャ親切に教えてくれるので安心!

ホワイエとBar

casa-da-musica/ホワイエ

階段を上がるとコンサートホールのホワイエ…ですが、実際にはホワイエと呼べる様な広間は無く、コンクリ打ちっぱなしの無機質な内装で“階段の踊り場”があるだけ。

なんだか西欧の一般的な美しいコンサートホールとは程遠いですね…。

casa-da-musica/Bar

しかしホワイエの一角にはBarエリアがあって、ここが唯一の社交場になっている模様。奥にバーカウンターがあって、壁際にはソファーシートやテーブルも設置されています。

casa-da-musica/Barのワイン

Barのメニューはあまり多くなく、2種類のワインと他にコーヒーやソフトドリンクがある程度。メニュー表示が無かったので価格は分かりませんが、カウンターに置いてあったワインをチェックしてみると、いずれもボトル1,000円程度の格安ものばかり。

でも「DONA ANTONIA」というポートワインが飲めるのは、ポルトガルのコンサートホールならではですよね。

コンサートホール「Sala Suggia

casa-da-musica/客席入口

さて、それでは客席の方へ!この客席入口の所でチケットチェックが行われます。

casa-da-musica/Sala Suggia

コンサートホール「Sala Suggia」。このカーサ・ダ・ムジカのメインホールで、キャパシティは1238席。このホールの名前は、ポルトガル出身のチェロ奏者Guilhermina Suggia氏から取ったものなんだそう。

casa-da-musica/客席後方

このホールは自然光を多く取り入れられる造りになっていて、客席後方はシースルーのガラス張りになっていて明るいです。

casa-da-musica/パイプオルガン

内壁には、やや和風的な金の模様が描かれている他、ステージ横には金の装飾が施されたパイプオルガンもあって、近代的なホールながらちょっと古風な独特の世界観が感じられる所が良いですね!

椅子はスライド式

casa-da-musica/客席

このホールの座席は、1階の平土間席のみ。一部、両サイドの上階にバルコニー席があるのも見えますが、今回の公演では開放されていませんでした。

casa-da-musica/座席

座席の形はちょっと特殊で、座ると座面が前にスライドしてカチッと固定、立つと元の位置に戻ります。通常の折りたたみ式の椅子よりも足元がとても広いく、座りっぱなしでも他の客を余裕で通せる程です。

casa-da-musica/眺望

今回の私の席は、前から9列目の中央付近。前後で互い違いの配置になっているものの、この辺りは前後の高低差が少ないので、ちょっとステージは見え難いです。

眺望に拘るなら、中央通路の後ろ(L列目以降)辺りが丁度良いかもしれません。

意外と聴こえの良い?現代曲だけのプログラム

casa-da-musica/プログラム

さてさて、今回の演目ですが、前半は現代曲オンリー、後半はピアソラ等の近代の作曲家の作品です。

このプログラムは、ホワイエに山積みになって置かれている所から無料で貰えます。

casa-da-musica/曲目

プエルトリコ出身の作曲家Roberto Sierraから始まり、ブラジルの作曲家Marlos Nobreのチェロ協奏曲、休憩を挟んで、同じくブラジル出身のHeitor Villa-Lobosのチェロ八重奏に、最後はピアソラのシンフォニア・ブエノスアイレス。

近・現代の作品ばかりなので不協和音ばかりでつまらないかと思いきや、民族的な踊りの曲や映画音楽の様な雰囲気の曲もあって、恐らく素人でもなかなか楽しめる内容だったのではないかと。

casa-da-musica/グルベンキアン管弦楽団

演奏は、グルベンキアン管弦楽団(Orquestra Gulbenkian)。演奏の質はまぁ“それなり”ですが、それよりも気になったのはチェロの音。どの曲を聴いても、チェロの音だけが妙に掻き消されて殆ど聴こえない事がよくありました。

casa-da-musica/音響

どの奏者が弾いても同じなので、恐らくこれはホールの音響によるものだとは思いますが、HPの解説によるとこのホールは理想の残響時間を造り出す為の音響設計が成されていて、音響には定評があるとの事。

確かに音のバランスはとても良いですが、何故かチェロの音域だけは掻き消されてしまうという…。まぁ座る位置にもよるとは思いますが。

チケット購入は公式HPから。ガイドツアーもある

casa-da-musica/HP

尚、今回の公演チケットはカーサ・ダ・ムジカの公式HPから購入しました。英語切替対応で、アカウントの作成が必要ですが、氏名とメールアドレス、パスワードの登録だけでOK。

casa-da-musica/座席指定

細かい座席指定も可能で、クレジットカード決済後Eチケットがメールで送られてきます。チケット価格もお手頃で、ウィーン等と比べると数分の一!気軽にコンサート鑑賞が出来るのは嬉しいですね。

casa-da-musica/ガイドツアー

その他、このカーサ・ダ・ムジカにはガイドツアーもあって、開催は11:00と16:00の1日2回(€10)。ポルトガルと英語のみですが、舞台裏を巡るものやポートワインの試飲がついたオプショナルプランもあるので、ホールを見るだけならコンサートへ訪れるより良いかもしれません。

VIPルームなど見学ツアーでないと入れない部屋もある様なので、興味のある方は是非!(詳細はHPへ)

casa-da-musica (28)

と言う訳で、ポルトガル・ポルトにあるコンサートホール「カーサ・ダ・ムジカ」の鑑賞レポートでした!

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