巨匠も弾いた名ホール!St.ペテルブルク・フィルハーモニア【小ホール】鑑賞レポ!

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今回は、チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門を鑑賞した「サンクトペテルブルク・フィルハーモニア小ホール」をレポートします!

ここはメインの大ホールとは別の建物にある小ホールですが、かつてハイドンやベートーヴェンの作品の初演もここで行われた事があるという、とても由緒あるホールなんだとか。

コンクール以外でも、普段から室内楽のコンサートが頻繁に行われているので、手軽なコンサート鑑賞にもピッタリです!



大ホールでは無い“小ホール”の場所

サンクトペテルブルク・フィルハーモニアには「大ホール」と「小ホール」の2つのホールがあるのですが、今回鑑賞に訪れたのはこちらの小ホール。Google Mapで“サンクトペテルブルクフィルハーモニア”と検索すると、大ホールの建物がヒットするので注意が必要です。

st-petersburg-philharmonia-small-hall/エントランス

小ホールの入口は、ネフスキー通り沿いに建つ水色の建物にあります。似た様な扉が幾つかあって非常に分かり難いですが、建物の中央の扉が小ホール入口。

私も最初間違えて大ホールの方へ行ってしまいましたが、ここじゃない!と突っ撥ねられてしいました…。

1階ロビーにはチケットオフィスとクローク

st-petersburg-philharmonia-small-hall/チケットオフィス

建物の中へ入ると小さなロビーがあって、入口横に小ホール専用のチケット窓口があります。大ホールのチケットはここでは扱っておらず、また大ホール側の窓口で小ホールのチケットを買う事も出来ません。

同じ“フィルハーモニア”の名前でありながら、完全に別システムとなっている模様。

st-petersburg-philharmonia-small-hall/1階ロビー

st-petersburg-philharmonia-small-hall/クローク

奥へ進むと両サイドにクローク、中央の階段を上がって2階ホワイエへと進みます。階段の所でチケットもぎり。

st-petersburg-philharmonia-small-hall/大階段

ホワイエへ通じる階段は、赤絨毯が敷かれた大理石の立派な造り!シャンデリアや金の装飾はありませんが、こういった重厚な造りは流石ヨーロッパのコンサートホールと言った所。

天井の高い2階ホワイエ

st-petersburg-philharmonia-small-hall/2階ホワイエ

2階のホワイエは、白を基調とした天井の高い空間。こちらも特段豪華な装飾等は無いですが、シックで落ち着いたインテリアに仕上がっています。

st-petersburg-philharmonia-small-hall/絵画

st-petersburg-philharmonia-small-hall/Alexander Block

壁面には絵画が飾られていて、この辺はモスクワ音楽院と似ていますね。写真右側の3枚綴りの絵画は“Alexander Block”という作者だそうですが、ちょっと知らないなぁ…。

st-petersburg-philharmonia-small-hall/衛星中継

ホワイエには幾つかの部屋に分かれていますが、今回はチャイコフスキー国際コンクールという事もあって、その内の一つが衛星生中継のスタジオになっていました。

シックな内装の美しい客席

st-petersburg-philharmonia-small-hall/客席入口

ホワイエの一番奥が客席入口。人の身長の倍はあろうかというくらい大きな扉から入って行きます。

st-petersburg-philharmonia-small-hall/客席

客席は、長方形の形をしたフラットな造りで、キャパシティはざっと見でおよそ400ほど。真っ白な壁面の随所に金の装飾と彫刻が施されていて、なかなか美しいホールですね!

st-petersburg-philharmonia-small-hall/平土間席

上階は無く、平土間席のみというシンプルなホール。今回はコンクールなので、中央には審査員席が設けられています。

st-petersburg-philharmonia-small-hall/シャンデリア

およそ樹木の様な特徴的なデザインのシャンデリア。この時はブルーのライトアップがされていましたが、HPの写真を見る限り普段はもっと普通の白熱灯の照明になっている様です。

st-petersburg-philharmonia-small-hall/ホールの歴史

資料によると、18世紀に造られたこのホールの設計は、同時代に活躍したイタリアの建築家Bartolomeo Rastrelliによるもの。Rastrelliと言えば、あのエルミタージュ美術館のある冬宮殿の設計も手がけた人物ですから、そう考えるとなかなか価値の高いホールですよね!

st-petersburg-philharmonia-small-hall/ピアノ

また、かつては20世紀の名ピアニストS.リヒテルやG.グールド、そしてまだご存命のV.アシュケナージなど名だたる名演奏家も、このホールで演奏した経験があるのだとか。このホールの音響は、そんな名プレイヤーからも高く評価されているそうです。

st-petersburg-philharmonia-small-hall/座席後方

今回私は後方の席で聴いていましたが、確かに小さな音の響きも細かく聴こえてきます。特に低音部がよく響くので、今回の様なチェロの演奏にはピッタリかもしれません。

普段からコンサートが行われている

st-petersburg-philharmonia-small-hall-HP

そんなサンクトペテルブルク・フィルハーモニア小ホールですが、HPを見ると室内楽を中心に普段から連日コンサートが行われている模様。チケット価格は500RUB~3000RUB程度と幅がありますが、この会場なら安いチケットで入ってもなかなか楽しめそうです。

st-petersburg-philharmonia-small-hall/チケット価格

因みに、今回はチャイコフスキー国際コンクールVc部門の演奏ですが、1次予選という事もあってチケット価格は僅か200RUB!たったの340円で世界レベルの演奏を聴く事が出来ました!

人気沸騰で常に満席状態のピアノ部門と違って、当日券も余裕で手に入るのが嬉しいところ!一般的なコンサートを聴くよりも、この方がずっと価値がありますね。

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と言う訳で、サンクトペテルブルクで室内楽コンサートを楽しみたい場合はおススメです!チャイコフスキー国際コンクールについては、カテゴリーをご覧下さい→「 チャイコフスキー国際コンクール 」一覧。ホールの公式HPはコチラ