サルスエラ国立劇場 鑑賞レポ!Teatro de la Zarzuela/チケットと客席

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スペイン・マドリードにあるオペラ座と言うと、メトロのOpera駅前にある「テアトロレアル」が先ず浮かびますが、もう一つ「サルスエラ国立劇場」という名のオペラ座があるのをご存知ですか?

テアトロレアルと同じく19世紀中頃からの長い歴史を持つサルスエラ国立劇場。今回は、公演チケットの手配から会場アクセス、客席やホワイエの様子まで、全てレポートしていきたいと思います。


HPからEチケットを購入

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サルスエラ国立劇場の公演チケットは、公式HPからクレジットカード決済で購入可能。ちょっと分かり難いですが、英語切替にも対応しています。

サルスエラ国立劇場/チケット選択

座席の細かな指定もOK!今回は5月の最後の公演にも関わらず、チケットが発売されたのは何と前年の8月という早さ!

でも全ての日程が10ヶ月も前に発売されるという訳ではなく、毎年夏に次のシーズンのチケットが一斉に発売される仕組みの様です。

チケット/サルスエラ国立劇場

カラフルなEチケット、流石はスペインですよね!尚、チケットの発行元が同じなのか、チケットのデザインはマドリード国立音楽堂と全く一緒です。

会場アクセスとホール外観

サルスエラ国立劇場の場所ですが、最寄駅はメトロ2号線のBanco de España。しかし一つ手前のGran Viaから歩いてもそれほど掛かりませんでした。

外観/サルスエラ国立劇場

細い路地の中にあるファサード。一般的にオペラ座と言うと、広い敷地にデーンと構えて地域のシンボル的存在である事も多いのですが、このサルスエラ国立劇場は林立するビルの中に埋もれていて、気づかずに通り過ぎてしまいそうです。

入口/サルスエラ国立劇場

オペラ劇場と言うより、ロンドンで見かける様なミュージカルシアターの様な外観ですよね。これでも歴史は古く、創業は1856年にまで遡るのだとか。

あまり豪華じゃないホワイエ

エントランス/サルスエラ国立劇場

今回の公演は20:00の開演ですが、19時過ぎで既に入場は開始されていました。エントランスから入り、最初の扉の所でチケットチェックを受けます。パリのガルニエの様に、金属探知機によるセキュリティーチェックはありません。

ホワイエ/サルスエラ国立劇場

中へ入ると、すぐそこは拭きぬけのホワイエになっています。すごく狭い上にBar等も無く、なんだかとても寂しい…。

ホワイエの天井/サルスエラ国立劇場

下から見上げるとこんな感じ。いちおうシャンデリアはありますが、金の装飾も肖像も殆ど無く、なにせ余りにも小じんまりとし過ぎていて豪華さは全くありません。

赤絨毯の敷かれた豪華な大階段でもあればテンション上がるんですけどね~。

「ピンチョス」が食べられる2階のBar

バー入口/サルスエラ国立劇場

拭きぬけのすぐ側、ホワイエの2階にはBarエリアがあって、この劇場内で唯一ドリンクや軽食が提供されています。

Barの椅子とテーブル/サルスエラ国立劇場

中は丸いテーブルにイスが並べられて、カフェの様な感じ。ドリンク等は奥のカウンターで注文・会計、全てセルフサービスです。

バーカウンター/サルスエラ国立劇場

ドリンクの種類は他のオペラ座と遜色ありませんが、軽食として「ピンチョス」が提供されている点はスペインらしいですよね。

ピンチョスとは、一口サイズのパンの上に具材が乗った食べ物で、具材がパンから落ちない要に楊枝の様なピンが刺さっています。スペインのBarでは定番のおつまみメニューなんだとか。

客席・シャンデリア

開場/サルスエラ国立劇場

それでは、客席へと参りましょう!会場内へは19時の時点で入れましたが、客席へは開演30分前まで入れませんでした。

2階席の眺望/サルスエラ国立劇場

今回の私の席は、“PISO 1、FILA:0001、ASIENTO:0005”という席。ここは2階席のほぼ正面に位置し、眺望は最高!先頭の列でも€40と、なかなかお手頃価格です。

サイドのバルコニー/サルスエラ国立劇場

この歌劇場が出来たのは1856年ですが、その後1909年に見舞われた火災によってほぼ全壊。それから4年後に再建され、戦争でも破壊されずに済んだのだのだとか。

天井のシャンデリア/サルスエラ国立劇場

天井には大きなシャンデリア。電球のデザインは、ホワイエにあるものと似ています。

改修工事/サルスエラ国立劇場

床は歩くとギシギシ。歴史ある建物は良いですが、あまり頻繁に手入れがなされていない為か、所々で黒ずみが目立ちます。再建から100年余りという事で、そろそろ本格的な改修工事も近いかもしれませんね。

バルコニーと平土間

バルコニー席/サルスエラ国立劇場

因みに、両サイドのバルコニー席はこんな感じ。一部屋6人、他のオペラ座同様に固定式の椅子では無いので、ステージの見易い角度に傾けるなど若干融通が利きます。

後ろの2席は座高の高い椅子になっていますが、それでも上階へ行くとステージがほとんど見えない場合が多いので、立って観ている人も多いです。

平土間の席/サルスエラ国立劇場

平土間は、真ん中に通路のある一般的な配置。最後列でも、中央の席ならば上階の張り出しが頭上に来ないので、音は聞き易いと思います。

平土間のシートピッチ/サルスエラ国立劇場

シートの造りも上階に比べて新しく、シートピッチも広いです。まぁ値段相応という部分があるかもしれません。

係員の対応は良し!座席は狭い

係員の対応/サルスエラ国立劇場

客席に入るとすぐに係員が寄って来て、チケットを拝見。そのまま親切丁寧に座席まで案内してくれて、無料のプログラムを渡されました。すごく丁寧な対応で好印象!スペインはどこの劇場でも対応が丁寧です。

2階席のシート/サルスエラ国立劇場

今回は2階席ですが、先頭列のみ足元が広く、2列目以降は極端に狭くなっています。眺望に関しても言えますが、これは多少無理してでも先頭列の席をおさえるべき!

シート幅/サルスエラ国立劇場

足元は広いですが、シート幅がとても狭い…。目方44cm、東海道新幹線と一緒です。また、肘掛の前方が異様に浮き上がったデザインになっているので、肘を乗せると肩がこります。

古い仕様なので仕方ないですが、ここも早く改修を願いたいところ。

ただのダンス公演は眠い…

プログラム/サルスエラ国立劇場

さて、今回の演目は「Compañía Nacional de Danza」というもの。National Dance Companyというマドリードにあるダンスカンパニーによる公演です。

HPを見ると「ドン・キホーテ」等のバレエも手がけている様ですが、今回はそういった歴史的な作品ではなく、完全に現代の作品。男女ペアが出てきて順番に踊るだけのものですが、動きがあまり揃っていない事も多く、ちょっとキレが悪いかなと…。

ダンス公演/サルスエラ国立劇場

しかも、音楽は全て録音されたもので、オーケストラによる演奏は無し。音楽家として、これはちょっと致命的…!今回は日程の関係でこの日しか選べなかったのですが、まさかこんな内容だったとは…。

とっても眠くて、途中ずっと意識を失っていました!

ちょっとガッカリなオペラ座

夜の景観/サルスエラ国立劇場

と言う訳で、スペイン・マドリードにあるオペラ座「サルスエラ国立劇場」をレポートしましたが、19世紀から続く歴史を持つという事で古さは感じるものの、ただ単に“古びた”だけであって、歴史の重さはあまり感じられず…。

ホワイエからしてテンションの上がらない、ちょっと残念なオペラ座でした!何か面白い公演でもあればまた行こうとは思いますが、内覧を目的に行くとガッカリするかもしれません。