香港 Xiqu Centre (戯曲中心)で【広東オペラ】鑑賞!チケット購入など詳しく

香港で見られる伝統芸能と言えば「広東オペラ」。香港には広東オペラが観られる劇場が幾つかありますが、今年2019年1月、West Kowlonn地区に「Xiqu Centre(戯曲中心)」という中国の舞台芸術に特化したホールが新たにオープンしたという事で話題になっているそうです。

今回は、このオープンしたばかりのXiqu Centreで広東オペラを鑑賞!チケット手配から客席まで詳しくレポートしていきたいと思います。

チケット購入の仕方

Xiqu Centre(戯曲中心)の公演チケットですが、私はWestKowloonのホームページから予約・購入しました。

xiqu-centre-hongkong/HP

トップページから入って、画面上部のメニューからWhat’s On→Xiquと選択すると公演プログラムの一覧が表示されるので、任意の公演を選択して手配を進めていきます。

xiqu-centre-hongkong/座席選択

座席の選択も可能。アカウント作成を促す画面が出てきますが、登録しなくてもゲストとして購入可能です。

クレジットカード決済が完了すると、登録したEメールアドレスにメールが届くので、そのメールに表示されたリンクをクリックしてEチケットをダウンロードすれば完了!

バーコード付きのEチケットなので、実券への引き換えも必要なくそのまま使用できます。

Xiqu Centreへのアクセス

Xiqu Centre(戯曲中心)へのアクセスですが、MTRで向かう場合は柯士甸(Austin)駅が最寄。

九龍駅もすぐ近くにありますが、九龍駅は特殊な構造をしていてなかなか駅の外に出られないので、使わない方が無難です。もし九龍駅から向かう場合は、素直にタクシーの利用が吉!

xiqu-centre-hongkong/MTRアクセス

柯士甸駅を利用の場合は、D2出口から出ると徒歩3~4分程で着きます。駅前のロータリーを左の方へ進み、道路を渡った所にありますが、私が訪れた時は工事中で大周りする必要がありました。

斬新な現代建築の建物

xiqu-centre-hongkong/外観

道路の向こう側に聳えるXiqu Centre、なかなか斬新なデザインですよね!マッコウクジラの様なズングリムックリとした形、側面にはステンドグラスの様なアートが見られます。

このXiqu Centreの建物は8階建て、内部の総面積は28,164㎡にもなるんだとか。

xiqu-centre-hongkong/ライトアップ

因みに、夜のライトアップはこんな感じ。建物自体は正方形に近い形をしていて、2つのメインエントランスと複数の勝手口があります。

xiqu-centre-hongkong/エントランス

遠くから見ると大した事無いですが、近くで見るとなかなか迫力のある大きなエントランス!何だか中国の伝統芸能とは似つかない宇宙的なデザインをしていますね。

戯曲プラザ/公演前にアンサンブル演奏も

xiqu-centre-hongkong/戯曲プラザ

建物の中は拭きぬけの大きな空間になっていて、その中心には「戯曲プラザ」と呼ばれるイベントスペースがあります。ここは一般に開放されているので、チケットが無くても進入可能。

xiqu-centre-hongkong/演奏

この戯曲プラザへ開演前に訪れてみた所、伝統楽器によるアンサンブルが行われていました。この周りベンチもあるので、座って鑑賞する事もできます。

xiqu-centre-hongkong/チケットオフィス

プラザの外側にはチケットオフィス、当日券を買い求める場合はコチラで。

複合施設に様々なホール

ところでこのXiqu Centreですが、複合施設というだけあって様々なホールや会議室、スタジオ等で構成されています。

xiqu-centre-hongkong/エスカレーター

今回鑑賞する広東オペラの会場は、この中で一番大きな「大劇院(Grand Theatre)」と呼ばれる劇場。場所は上階、エスカレーターを使って上って行きます。

xiqu-centre-hongkong/茶館劇場

Grand Theatreへ行く途中の階には「茶館劇場(Tea House Theatre)」という別の劇場の入口も。ここは200席程度の小ホールですが、中国茶や点心を楽しみながら鑑賞できるオペラ公演もあるのだとか。

レストラン・ギフトショップ

xiqu-centre-hongkong/ギフトショップ

また、同じ階にはレストランやギフトショップもあります。ギフトショップは、Grand Theatreの公演が始まる頃には閉まってしまうので、買いたい物がある場合は開演前に行くのがおススメ!

xiqu-centre-hongkong/ショップの内部

xiqu-centre-hongkong/仮面のお土産

ショップを少し覗いてみた所、中国舞踊の柄の入ったセンスや手ぬぐい、ファイルなど文具、また仮面の置物なんかも売られています。

xiqu-centre-hongkong/土産物屋のマスキングテープ

広東オペラのマスキングテープ

その他、個人的に気になったのがこちらのマスキングテープ。中国舞踊の柄が描かれた紙製のテープですが、太さも複数あって種類が豊富!

私は職業柄、楽譜の背表紙に使う製本テープにこのマスキングテープをよく使用するのですが、これだけ種類豊富な売り場は初めて見ました!価格は一つ$30程度と手ごろですし、ここは迷わず色々な柄をGet!

Grand Theatre の客席とシートMAP

xiqu-centre-hongkong/客席への入口

さぁそれではいよいよ客席へ!客席への入場は、通常は開演の30分前が基本ですが、今回はなんと15分前まで待たされました…。

xiqu-centre-hongkong/客席

中へ入ってみると、ダークブラウンを基調とした落ち着いた色合いの内装。講堂は2階層の構造で、キャパシティは1073席あるそうです。※座席図はコチラからDL

xiqu-centre-hongkong/2階席

中国の伝統芸能に特化したホールという事で“歌舞伎座”の様な舞台を想像していましたが、バルコニーやオーケストラピットの所を見ていると、なんだか西洋のオペラ座に来た感じがしてきます。

xiqu-centre-hongkong/先頭列

今回の私の席は、2階席の中央。いつもの通り先頭列を確保しました!視界は良好、前の手すりが若干邪魔ではありますが、ステージの端から端まで見渡せてGood!

xiqu-centre-hongkong/シートピッチ

ただ、シートピッチはあまり広くないので、大柄の人が隣に来たらちょっと辛いかもしれません。まぁそれでも極端に狭いという訳ではなく、これでも標準的なサイズかと。

ちょっとイマイチ?広東オペラ「劇萬福台」

personalclassic

さてさて、今回の広東オペラは「粵劇萬福台」という演目。古来中国王朝の権力者達による人間模様を描いた作品です。

特徴的な化粧をした登場人物が、物語の中で踊りや歌を披露。伝統舞踊を取り入れた踊りや特徴的な歌い方など、広東オペラならではのステージではありますが、形式的にも内容的にも西洋のオペラとかなり酷似している様に感じました。

広東オペラ

演奏はテンプルブロックとシンバルが主。伝統的な音階による様々な音楽が聴ける事を期待していましたが、終始ほとんど同じ曲の繰り返し。しかもシンバルの音が異様にキンキンと耳に響いてうるさくてたまらない…。

音楽というより、踊りの為のリズム打ちという意味合いが強いのでしょう。公演は途中休憩をはさんで3時間ほど続きますが、流石に前半でギブアップ!

xiqu-centre-hongkong/ステージセット

ステージセットもイマイチですし、西洋オペラの様な華やかさも無く、かと言って日本の歌舞伎の様な力強さも無い…、個人的にはかなり残念な内容でした。まぁ広東オペラがどういうものかが分かっただけでも収穫はありましたが。

まぁあの内容ならもっと小じんまりとした所で見る方が良いかもしれません。そういう意味では、先述した茶館劇場の方が観賞に向いていると言えますね。

建物は一軒の価値あり!

xiqu-centre-hongkong/内装デザイン

兎にも角にも、Xiqu Centreの斬新な現代建築の建物はなかなか見応えがありますので、チケットを買わずにフラッと訪れてみるのも良いと思います。戯曲プラザでの演奏は、概ね毎日18:30頃から行われているので、これを目指して訪れるのもアリでしょう。

と言う訳で、Xiqu Centreの広東オペラを鑑賞レポートでした!

★その他、香港に関する記事はこちらにまとめています→香港・マカオ

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