杉並公会堂小ホールに知人のコンサートの手伝いで来ています。ちょっと自由な時間が出来たので、ピアノを弾かせてもらいました。
スタインウェイD-274
STEINWAY & SONSのコンサートピアノは、日本各地どこのホールへ行っても必ず1台は入っているものですが、キャパの少ない小ホールですとC-227の様なセミコンしか利用出来ない場合も多いですが、ここ杉並公会堂の小ホールにはD-274のフルコンが用意され、更にはベーゼンドルファーの「インペリアル290」も選択可能という手厚い内容。
私自身としては、滅多に弾く事の出来ないインペリアルの付加鍵盤(一番低いA音よりも更に9音低い鍵盤が備わっている)に触る事が本望でしたが、主催者の選択なので仕方有りません(涙)。
杉並公会堂のスタインウェイを弾いてみた感想は、鍵盤がとにかく軽い!軽すぎる!腕の重さを乗せる間もなくハンマーが打鍵をしてしまい、コントロールが難しい…。
特に小さなppを弾くのが困難で、指先のコントロールに意識を加えると余計な力が入ってしまいます。同じD-274でも、会場によってはしっかりと鍵盤の重みが感じられるほど指に馴染むピアノもあるのですが、ここのは触っただけで音が鳴ってしまう様な感覚です。
1時間くらい弾いていると、もしかしたら慣れてくるかもしれません。いわゆる“ピアノと友達になる”という事ですが、ガラコンサートの様にピアノを長時間独占できない場合には、本番は冷や汗ものです…。
ピアノの弾き心地はホールの音響に大きく左右されますので、この鍵盤の軽さはピアノ自身だけの要因では無いのかもしれません。この軽さに慣れてしまうと、KAWAIなんか重くて弾けなくなってしまうかも…?
しかしながら、高音の軽やかな響きはさすがスタインウェイ!例えるならば、ガラスで出来た滴の様な美しさ。そしてその表現の幅も広く、煌びやかなfから一滴のppまで、無限の音色が揃っています。こんな音響の中で毎日練習する事が出来たら、さぞ音色のレパートリーが増える事でしょうね。舞台袖をチェック
さて、杉並公会堂小ホールの舞台袖を少し見て周りたいと思います。
下手舞台袖。狭いですが、パイプ椅子を6脚まで並べる事が出来ます。開演前のベルは、再生秒数に応じて数種類が用意されていました。
尚、上手側の方が少し広い感じもしましたが、その分雑用具置き場になっていました。
楽屋側の通路に出た所です。案内図を見ると、ここからグランサロンへも繋がっている様です。
給湯室には湯沸しポットに電子レンジ、更には冷蔵庫まであります。
驚いたのがコレ!軽食やドリンクを内線でデリバリーしてもらえる様です。メニューを見ると、杉並公会堂1F入口付近にあったカフェ・レストランと同じですが、これはなかなか便利なサービスですよね。
時間を頂いた(と言っても10分くらい?)主催者の方、ありがとうございました。
杉並公会堂は都心に近い立地に加え、スタイリッシュな内装と手ごろなキャパシティの小ホールは、室内楽コンサートにピッタリだと思いました。利用料金も1区分10,800円からで、土日祝の午前・午後の利用でも4万円を切る安さですから、その高い需要にもナットクいきます。
しかしホール利用申し込みの抽選会には杉並区民でないと参加できず、一般利用者は杉並区民の利用が内定した後でないと選択出来ない様ですので、人気の高い土日祝日の一般利用はなかなか叶わないかもしれませんね。利用希望の場合は、杉並区民の友人に頼むのがベスト?
私も何かの機会には杉並公会堂の利用を検討したいと思います。昨日の記事も併せてご覧下さい→杉並公会堂(小ホール)のホワイエと客席、会場アクセスをチェック!
♪こちらも合わせてどうぞ↓