ウィーン楽友協会/バレンボイム&アルゲリッチ鑑賞記!黄金のホールを詳しくレポート!

Wiener-Musikverein

Happy New Year!本日1月1日は、毎年恒例ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート!オーストリア・ウィーンにあるウィーン楽友協会の大ホールGroßer Saal(グローサー・ザール)にて午前11時開演、日本では19時よりNHKで衛星生中継されますが、今日はそれに先立って、1ヶ月程前に鑑賞したこのウィーン楽友協会のコンサートの模様をお伝えしようと思います。

公演は、ニューイヤーコンサートと同じウィーンフィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会、D.バレンボイム指揮にソリストがM.アルゲリッチという超超豪華な顔ぶれ!これを黄金のホールで鑑賞するという、何とも贅沢な時間を過ごす事が出来ました!

今回は、美しい黄金のホールの客席や眺望、そして2大巨匠のコラボした演奏の内容などを詳しく見ていきます。


ウィーン楽友協会の場所

ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の本拠地、ウィーン楽友協会。言わずと知れた、世界最高峰のコンサートホールですよね。

その場所ですが、ウィーン国立オペラ座のすぐ近く。リンクを超えた先、有名なピアノメーカーでもお馴染み“Bösendorfer”の名前がついた通り沿いにあります。

Wiener-Musikvereinの外壁

ウィーン楽友協会の竣工は1870年。でも改修されてペンキが塗りなおされているのか、外壁がキレイですよね。ここには黄金のホールと呼ばれる大ホール(Großer Saal)の他にも、小ホール(Brahms Saal)や多目的ホール、会議室やリハーサル室等があって、ちょっとした複合施設になっています。

30分前に開場、クロークは有料

Wiener-Musikvereinのマチネ

今回の公演はマチネ。開演はニューイヤーコンサートと同じ11時、開場はその30分前となっていますが、45分程前に着いた時には既に建物の中へ入る事が出来ました。

Wiener-Musikvereinエントランスホール

中へ入るとエントランスホール。柱には各ホールへの行き先を示す矢印が記されています。ここは意外にも殺風景な空間ですが、壁には歴史的人物の肖像、そして天井には金箔の貼られた装飾があります。

ウィーン楽友協会のクローク

このフロアにはクロークがあって、コートや大きめのバッグはここで預ける必要があります。チップは荷物1つにつき€0.85、€1硬貨を渡した所、きちんとお釣りをくれました。有料とは言え、€2もする国立オペラ座と比べると大分良心的かも?

ウィーン楽友協会のブザーと開場

10:30を少し過ぎた頃、ブザーが鳴って漸く開場と相成りました!パリのオペラ座の様な金属探知機やセキュリティゲートは無く、階段の所でチケットチェックを受けて、2階へと上がって行きます。

Großer Saal”の客席が美しい!

ウィーン楽友協会のグローサーザール

さぁやって来ましたグローサーザール!天井や壁、それに2階席の淵まで、あらゆる所に金箔が使われた、正に黄金のホールです!

壁際に並んだカリアティード(caryatid)と呼ばれる女性の形をした柱が特徴的。また、ギリシャ神殿を思わせるデザインのパイプオルガンも美しいですが、これだけ黄金に囲まれていると引き立って見えてこないですよね。

ウィーン楽友協会のシャンデリア

シャンデリアの形も特徴的。このシャンデリア、先日お伝えした《ナクソス島のアリアドネ(国立オペラ座)》のセットでも同じ形のものが使われていたので、何かウィーンの伝統的なものと関連があるのかもしれません(参考オペラ鑑賞記《ウィーン国立オペラ座》美しいホワイエと日本語への対応

普通に写真を撮るとこのシャンデリアが白抜けしてしまうので、なかなかキレイに撮るのに苦労します…。

ウィーン楽友協会の天井フレスコ画

天井のフレスコ画は、19世紀の画家August Eisenmenger(オーガスト・アイゼンメンゲル)という人物の作品。よく見ると、絵画と絵画の間にある淵に目立たない様に照明器具が付けられているのが分かりますね。

ウィーン楽友協会の客席後方

客席後方はこんな感じ。最後列の直前まで殆ど段差がついていないので、後ろの方の席は舞台が見え難いかもしれません。座席後方の柱の奥は、立見席となっています。

ウィーン楽友協会の床

客席の床はフローリング。後方席の数列に限っては、改修されていないのか古びた仕様になっていました。

2階席からの眺望

ウィーン楽友協会2階席のシート

続いて、2階バルコニー席へ。ここは3列構成になっていますが、固定式の椅子は最前列のみ。2列目と3列目は普通のダイニングチェアの様に動かせる仕様になっていて、特に3列目は足の長いハイチェアで足置きも用意されています。

ウィーン楽友協会2階席からの眺望

ここからの眺めがコチラ!ステージの置くまで見渡せますが、1列目以外は体を乗り出さないとちょっと見え難いです。また明るいシャンデリアが目の前にあるので、ちょっと邪魔に感じてしまうかも?

ウィーン楽友協会2階中央席

2階の中央席。最前列だけはVIP仕様なのか、シートの色が違っています。このホールは「シューボックス型」と言って細長い直方体の形をしているので、この2階中央席からステージまでの距離は相当な距離がありますから、アーティストをしっかり見たい場合は不向きかもしれません。

1階平土間の1stカテゴリー

ウィーン楽友協会1階1stカテゴリーの席

今回の私の席は、1階平土間の1stカテゴリー。中央付近やや後方寄りの席です。チケット完売の公演のはずが、運よく私の斜め前が空席で、更に私の前の席も小柄なおばさんが座ったので、眺望は文句ナシ!

ウィーン楽友協会のシート配列

ただ、上記の通り前後列に高低差が殆ど無く、また左右に互い違いになっていない為、もし自分の目の前に大柄なジェントルマン等が座ったら、ステージは殆ど見えなくなってしまうでしょう。

ウィーン楽友協会シートの座り心地

シートの座り心地はイマイチ。一応クッションは付いていますが、長時間座っているとケツが痛くなってきます。公演中はあちらこちらでしきりに座りなおす動作をしている人が見られたので、私だけじゃないのでしょう。

また、1列ごとに隣の席同士くっついているので、同じ列の誰かが腰を動かすと1列が一斉に揺れ動いてしまいます…。この辺は、大分年季の入ったシートなのかもしれませんね。

バレンボイム&アルゲリッチの豪華コラボ!

さて、今回の公演はウィーンフィル定期演奏会。ニューイヤーコンサート程ではないですが、定価チケットがなかなか出回らないので入手に少し苦労しました(チケット入手に関しては次の記事でお伝えします)。

ウィーン楽友協会のプログラム

プログラムは€4.7でした。クロークも€0.85ですし、なんだか端数の多い値段設定ばかりですよね。

ウィーン楽友協会のコンサートプログラム

演目は、前半にアルゲリッチ氏ソリストで、リストのピアノ協奏曲、後半はマーラーの交響曲第7番です。通常こういったプログラム構成の時は、協奏曲の前にオケだけの序曲が演奏されるものですが、この日は序曲なし。

バレンボイムとアルゲリッチのウィーン楽友協会

Maria Martha Argerich、アルゼンチン出身の女性ピアニストは誰もが知るピアノ界の巨匠ですが、76歳という年齢を微塵も感じさせない見事なメカニックには、ただただ頭が下がります!体を殆ど動かさず、どこからあの様なパワフルな音が出てくるのか本当に不思議!

ウィーン楽友協会の音質

ただ意外や意外、ピアノの音がこの平土間の席まであまり飛んで来ません。ホールの特性もあるのか、天井若しくは違う方向へ抜けていく感じがします。また彼女の出す音は、良くも悪くも透明なガラスの様で、ステンドグラスの様な色彩はあまり感じられず。

ウィーンフィルの音

一方、世界最高峰と言われるウィーンフィルの音は、やっぱり凄かった!ヴァイオリンの音、特にpやppの時の統一感が見事!弦のこする音が皆無、抜群のコントロールが成す技なのか、スーッと寸分の狂いもなく一直線に通る音が、心地よく耳に浸透してゆきます。

演奏終了後の退席が早すぎ!

ウィーン楽友協会のスタンディングオベーション

演奏後はスタンディングオベーション!それは良いのですが、演奏が終わった瞬間から徐々に客が退席を開始。次第に殆どの人が動き始め、まだ指揮者がお辞儀をしているにも関わらず、客席は既に休憩時間の様な状況に!

ウィーン楽友協会

交響曲の後のアンコールは無く、皆それを知っての行動なんだと思いますが、流石にこれは気が早すぎますよね。最後まで席に張り付いて拍手を贈るのは、真面目な日本人だけなのかも?

激せま!激混みのホワイエ

ウィーン楽友協会のホワイエ

最後に、休憩時間のホワイエの様子を少し。国立オペラ座と違って社交場に特化した会場では無い為か、スペースがとても限られていてホワイエはカオス!それでも皆この混雑の中、すし詰めになりながらもワイン片手にしっかりとお喋りに花を咲かせるのだから、ホント西洋人って不思議ですよね。

ウィーン楽友協会のドリンク

ドリンクの種類ですが、シャンパンは国立オペラ座と同じく「ローランペリエ」。赤・白ワインは€3台、コーヒーは€2台と、比較的手ごろな値段でした。

ウィーン楽友協会の部屋

Barのあるエリアの他、客席のサイドにはちょっと特別なテイストの部屋も用意されています。

ニューイヤーコンサートはもっと優雅に?

Wiener-Musikverein大ホール

と言う訳で、ウィーン楽友協会の黄金のホールGroßer Saal。本日1月1日に行われるニューイヤーコンサートでは、この豪華なホールに更に沢山の花が装飾されて、一層華やかになりますので、その点にも注目ですね。

遅ればせながら、今年もどうぞ宜しくお願い致します!次回は、このコンサートのチケット手配についてお伝えします→入手困難!ウィーンフィル定期演奏会チケットの買い方/楽友協会コンサート

Travel.jpに寄稿した記事も併せてご覧下さい→黄金のホールが眩しい!ウィーン楽友協会へ優雅なコンサートに出かけよう


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