今回は、オーストリア・ウィーン到着の日に訪れた楽友協会でのコンサートの話題をお伝えしようと思います。私自身、ウィーンへの渡航は何度もありますが、夏の時期に来たのは今回が初!その為、夏のコンサートも初めてだったのですが、あの黄金のホールが私服だらけでビックリ!
そんな、お気楽ムードの楽友協会コンサートの模様をお伝えします。
HPから簡単に買えるチケット
今回のウィーン楽友協会でのコンサートですが、チケットは同ホールのHPから購入しました。細かな座席指定も出来ますし、日本のクレジットカード決済にも対応。
ウィーンフィルの定期演奏会ともなると、定価の60%以上ものマージンを支払って外部業者へ委託するしか入手方法が無いのですが、ウィーンフィル以外であれば、黄金のホールのチケット入手は簡単です。
決済後に送られてくるオーダーナンバー等が書かれた紙を印刷し、公演当日に楽友協会のチケットオフィスへ持って行って実券に引き換えます。チケットオフィスは、楽友協会正面を見て左側が入口ですが、正面から入っても中で繋がっています。
チケットの購入方法について詳細はこちら→【入手困難】ウィーンフィル定期演奏会チケットの買い方/楽友協会コンサート
チケットは黄金の帯が付いた高級仕様!これ、他の業者で手配すると、もっと安っぽい紙のチケットになってしまうので、やはりこういうものは本家に限りますね!
ラフな格好の人が多い
今回は6月。初夏のウィーンは意外なほど暑く、朝晩を除いては汗ばむくらいの陽気です。
そんな中でも“社交場”へ足を踏み入れるからにはきちんとした格好をせねばと、今回も上下スーツにネクタイ着用でビシッとキメて行ったのですが、なにやら皆涼しそうな格好の人ばかり…。
流石にタンクトップの人は居ませんでしたが、中にはこんなラフな格好の若者の姿まで…。中には黒黒のスーツにネクタイをしている紳士の姿もありましたが、かなり少数派。それこそ、堅苦しい格好をしている私の方が浮いてしまうくらいです。Tシャツは辞めた方が良いと思いますが、キチンとするにしても襟付きのシャツを着るくらいで良かったのかもしれません。
眺望良し!2階バルコニー先頭席
さて、今回指定したのは2階正面バルコニーの先頭列。ここはステージからの距離は離れるものの、ステージと平土間席を正面から望める優良席で、特に先頭列は1stカテゴリーの指定となっています。
その為、眺望は最高!ステージまで何も遮るものは無く、変わりにあるのは煌びやかなシャンデリアとバックに聳えるパイプオルガン!楽友協会の大ホールは、演奏中でも客席が一切暗くならないので、こういった美しい装飾を見ながら演奏に酔いしれる事が出来るのは利点ですよね。
気になる音響ですが、ステージとの距離を感じさせないほど音はきちんと飛んで来る印象。下手をすると、音が上に抜けてしまう1階席(平土間)よりも、耳に入ってくる音量は大きいかもしれません。
ただ、低音部の聞こえに関しては難がある様で、中音域から高音域にかけてが特に目立って聞こえてしまいます。これがオーケストラならもっと違ったかもしれませんが、ピアノソロではちょっと眠くなってしまう事も…。
巨匠ブッフビンダーの演奏は?
今回の演奏は、ルドルフ・ブッフビンター(Rudolf Buchbinder)。世界的に有名な1946年生まれの巨匠で、地元オーストリアのピアニストです。
彼の演奏に関してはCD等で何度も聴いた事がありますが、生演奏は今回が初!巨匠とは思えないほどのメカニックに驚かされましたが、主旋律を部分的にやたらと目立たせる弾き方はちょっと好みじゃないかも…。
巨匠の演奏ではよくある事ですが、総合的には癖は少なめで、まずまず聴き易い演奏だったと思います。
今回のプログラムは、ベートーヴェンのソナタ2曲と、シューベルトのソナタ1曲。とてもお堅い選曲ではありますが、いずれも有名な曲なので玄人向けというよりは一般の観光客を意識したのかもしれません。
単音の旋律は綺麗に伸びやかに弾きますが、和音になると叩くのがこの巨匠の癖?個人的には、あまり好きになれない演奏でした。
気楽に楽しめる夏の楽友協会コンサート
と言う訳で、夏のウィーンで訪れた楽友協会でのピアノコンサート。これまで経験して来た紳士淑女の“社交場”とは打って変わって、お気軽ムード満載のコンサートでした!それでも、紳士淑女が0という訳ではないですし、きちんとした格好の方が係員の対応も良くなる(はず)なので、もし夏に訪れる予定のある方は、一応は“おでかけ”の服装で訪れる事をおススメします(ウィーンフィルの定期演奏会は特に!)
次回もオーストリア旅行の現地レポートをお伝えする予定です。この黄金のホールについては、「ウィーン楽友協会/バレンボイム&アルゲリッチ鑑賞記!黄金のホールを詳しくレポート!」の記事も併せてご覧ください。
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