椎名林檎さんが歌う東京事変の人気ナンバー「女の子は誰でも」をピアノ・ソロに編曲、楽譜のダウンロード配信を開始しました!
今回は、その演奏動画や楽譜のご紹介、演奏のポイント等についてお伝えしたいと思います。
東京事変「女の子は誰でも」
東京事変と言えば、ヴォーカルの椎名林檎さんを筆頭にギターやベース、ドラムス、キーボードの各メンバーから成るバンド。2012年に一旦活動終了しましたが、2020年に“再生”という形で活動再開しています。
今回私がピアノ・ソロに編曲した「女の子は誰でも」は、活動休止直前の2011年にリリースされたナンバーですが、バリバリのロック中心の東京事変としては珍しいJAZZテイストと乙女心を掴んだ歌詞で人気を博し、同年末にはNHK紅白歌合戦でも演奏、CD発売からおよそ10年経った今でも不動の人気を誇る作品です。
ライブバージョンなど様々な演奏スタイルが存在しますが、今回はCD音源(公式PV)から耳コピし、原音の忠実な再現を心がけて編曲しました。プロの演奏家でも納得して頂ける本格的なアレンジです!
楽譜のダウンロードはMUCOMEおよびPiascoreから行えます。
演奏のポイント
クラシック作品には無い曲想とリズムの当作品。左手は曲の大半で終始ウォーキングベースに徹しますが、メロディーや和声、対旋律、リズムなど重要な要素はほぼ全て右手に集中している為、練習は右手が中心になるかと思います。
技術的に最も難しい箇所は、1番と2番の間の間奏に当たる57小節目~80小節目、その中でも特に前半の16小節は複雑なリズムと和音の連続で、この作品一の難しさを誇ります(私も動画作成にあたってはさらいまくりました…!)。
それでも左手は音数も少なく割りとシンプルな音型が続くので、難しいのは右手のみ。和音が続く所では、腕の重さを乗せたゆっくりの練習(特に1の指を意識して)を繰り返す事で私は克服。63小節目の様な2声、3声に分かれる所は、無理に指で押さえようとせずペダルを上手い事併用すると良いでしょう。
もう一つの難しい箇所は、137小節目~144小節目の8小節間。ここは2声の掛け合いを右手だけで弾かなければならず、特に半拍の短い間に手を跳躍させる箇所は、運指も厳密に計算しておかないと弾けないと思います。
私が実践した指使いを上記に掲載しておきますので、参考にしてみて下さい。
その他、175~176小節目は10度の和音の連続ですが、手が小さい方は初めの音だけアルペッジョで弾いて、残りは音を減らして演奏しても構いません。同じ音の連続なので、私の様にギリギリ届く方であれば十分10度で弾けるかと思います。
曲のラストはJazzならではのアドリブ。小音符が書かれていますが、この構成音を使えば音型に拘らず自由なアレンジで弾いてOK!最後のグリッサンドは白鍵を滑らせる様に弾くと上手くいきます。
以上、皆様のご利用をお待ちしています!楽譜のダウンロード配信はMUCOMEおよびPiascoreにて。
他の作品の楽譜ダウンロード配信も是非チェックしてみて下さい!→「楽譜DL作品一覧」