フランス・パリのシャンゼリゼ通りでは、毎月第一日曜日に車道を歩行者に開放して「歩行者天国」とする試みが、今年2016年の5月より試験的に導入されました。
私は導入2回目となる6月の第一日曜日にパリを訪れ、その歩行者天国を味わって来ました。今回はそのホコ天の様子や歩行者専用となる区間などを、自らの体験を基にお伝えしようと思います。
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歩行者天国の範囲
シャンゼリゼ通りは「エトワール凱旋門」から「コンコルド広場」に至るまで全長2kmにも及びますが、その全てが歩行者天国になる訳ではありませんでした。
実際の西の起点はエトワール凱旋門から450m地点、ちょうどメトロ1号線のGeorge V駅のある付近です。また東の終点付近は、車こそ通行止めであるもののサイクリングロードとして開放されていた為、車道の真中を歩行者が歩けるのは正味1kmくらいでしょうか。
今回の散策は、シャンゼリゼ通りの西側、エトワール凱旋門の所からスタートしました。
時刻は正午、この通り凱旋門近くの車道は車がバシバシ走っています。
しかし、丁度ルイ・ヴィトンのビルがある辺りにバリケードが敷かれていて、車は左右の“ジョルジュ・サンク通り”と“ワシントン通り”へと掃けていく形となっていました。ここは凱旋門を正面に見られるベストスポットになっている為、多くの観光客がパシャパシャやっているのが見えますね。
私もここで一枚!歩行者天国でない時は、横断歩道を渡りながら凱旋門に向けてシャッターを切るという方法も無くはないですが、短い横断時間ではなかなか落ち着いて撮れませんよね。その点ここでは思う存分撮影に集中できるのでおススメです!
車道の真ん中を歩く
それでは、西の起点から散策をスタートします!
車道の真ん中を歩くと、片側4車線の広さを実感できます。こうして見ると、車道の「中央線」が分かり難いですよね。夜の閑散時間などに運転する場合対向車とぶつかりそうで怖いです…
低いアングルで撮ってみました!こんな事が出来るのもホコ天ならでは!
普通に見ると小さく映る凱旋門も、ローアングルでズームアップすると大きく見えます。
シャンゼリゼ通りは片側4車線の大通り。ヨーロッパはどこでもそうですが、路面は細かな石畳で覆われていて、車のタイヤには厳しいかもしれませんね。でもアスファルトと違って長年の通行による磨り減りが少なくて良いのかも?
路上のスポーツイベント
起点から暫く進むと、車道の真ん中で大規模なイベントが行われていました。
La Parisienneと言う女性の為のスポーツイベントの様です。確かに、囲いの中はトレーニングウェアを着た女性ばかり。ステージ上のインストラクターと共に音楽に合わせて体を動かしていたので、スポーツジムのクラス・トレーニングの様なものだと思います。
そう言えばバゲットコンクール2016で優勝したパン屋さんも確かLa Parisienneという名前だった様な…。
囲いの中では民族楽器による演奏も行われています。
よく見ると、普通のマーチングドラムを叩いている人もいますね。奏者の前にいる指揮者が、手で指揮をするのではなく奏者と一緒にステップを踏んでリズムを取っているのが印象的です。
その他、路上の特設コートでゲームを楽しむ光景が見られました。
こちらはテニス?どちらかと言うと子供向けみたいですね。緑のTシャツを着たインストラクターがいて、背中にはadidasの文字が…
どうやらadidasショップのスポーツイベントの様です。店舗前のスペースを使って営業のイベントを行っているんですね。ここのアディダスは世界最大級の売り場面積を誇るのだとか。
皆思い思いの休日を楽しんでいますね。こうなるとテロへの脅威が拭えませんが、この様に警察官の姿をよく目にしますし、皆あまり気にしていない模様。テロ直後には自動操縦を持ったアーミーが街中に配置されている映像を目にしましたが、半年以上も経つと殆ど見かけませんし、非常事態宣言とはどの程度のものを差すのか不明です…。
次回はフードイベントの模様をお伝えします。
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