ロンドンからユーロスターに乗ってパリに来ています。パリでは、昨年起こった同時テロ以降、特に日本人の観光客がめっきり減ってしまったと聞いていましたが、実際に今どの様な状況になっているのか、お伝え出来ればと思います。
※この記事は2016年当時のものですが、パリの遊興施設はデモ活動等の社会情勢により営業休止となる事が珍しくない為、訪問の際は十分にご注意下さい。
♪こちらも合わせてどうぞ→「パリ」記事一覧と旅行ガイド
美術館の相次ぐ閉鎖
ところで、パリではオペラ座でバレエ鑑賞の他、美術館めぐりをするつもりだったのですが、どういう訳か主要な美術館はすべてCloseしていました。
ルーヴル美術館、オルセー美術館、オランジェリー美術館が閉まっている他、この記事を書いている6/4はノートルダム大聖堂も午前11時で閉鎖してしまいました。
この為に8100円も支払って事前にミュージアムパスを購入していたのですが、結局「ヴェルサイユ宮殿」と「凱旋門」へ入場しただけという、なんとも無駄な買い物です。
原因を調べてみると、これはテロやそれへの警戒の為ではなく、セーヌ川の水位上昇による浸水を警戒してのものらしく、パリ市内でも住宅への浸水被害があったのだとか。
しかしパリを観光していると、そんな事は全く感じませんでした。確かにここ数日は天気が悪く(ロンドンからずっと晴れ間無し…)、時折雨が降りましたが、霧雨が少し強くなった程度でしかも長続きせず、そんな浸水被害を齎す様な大雨は全くありませんでした。もしかしたら、東京でも近年増加している局地的豪雨“ゲリラ豪雨”が原因なのかもしれませんね。しかし何でまたよりによって私がパリへ訪れた時に…。悪天候の時こそ美術館巡りをするはずが、今回の旅行ではそれすら適わず、何のためにパリまで来たのか分かりません…
パリ市内の警備状況
昨年のテロ直後には、自動操銃を手にしたアーミーが街中の至る所に目を光らせている光景がテレビで放映されていましたが、私が滞在中は、一日一回見るか見ないか程度です。
しかもその殆どが普通の警察官で、武装したアーミーを見たのはこれまでに1~2回だけ。しかもそれはターミナル駅でのイベントや、凱旋門でのイベント開催に来ていた警備で、シャンゼリゼ通り等の普通の街中には見かけませんでした。
ただ、百貨店やショッピングセンターでは必ず手荷物検査がありますし、オペラ座などでは飛行機と同じセキュリティゲートを通過しないと中へ入れない様になっています。
これでテロへの警戒は万全だと信じたいですが、手荷物検査はカバンの中を覗くだけですし、どこまで本気でやっているかどうか分からない所もありますので、その辺は日本と同じ“抑止力”を高める事が最大の目的の様な気がします。
それにしても、天候が良いと聞いていた春~夏のパリでこれほど天気が悪く、加えて美術館にも入れないという何ともシラけた旅行になってしまいました。そして、日本人は確かに殆ど見かけず、シャンゼリゼ通りで稀に見かけるくらいです。それでもパリの現状を知れただけでも得るものはありました。これから色々とレストランの所管やガルニエ、ユーロスターの乗車記など、記事にして行きたいと思います。
「パリ」記事一覧と旅行ガイドはこちら↓