フランス・パリから日本へ帰国するにあたり、今回は最寄のCDG空港は使わず、ドイツのフランクフルト国際空港から出発する事になりましたが、果たしてどの程度時間がかかるのか?
今回は、そのフランクフルト空港アクセスに掛かった費用と時間を計測、パリからフランクフルト空港へのアクセスは現実的なのか、レポートしたいと思います。
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目次
パリ~フランクフルト空港へのルート
パリの市内からフランクフルト国際空港までの距離は、およそ550km。Google Mapでは所用4時間程度と出ましたが、果たして実際はどのくらい時間が掛かるのか…。
今回のルートは次のとおり。
パリのホテル
↓(地下鉄)
パリ東駅
↓(ICE)
フランクフルト中央駅
↓(S8 or S9)
フランクフルト空港(20:55発「タイ航空」へ搭乗)
フランクフルト20:55発のタイ航空に乗る為、およそ9時間前となる昼の12:00にパリのホテルを出発。長距離の列車移動となるので、遅延リスクも考慮して少し余裕を持たせた時間配分にしています。予定通りに行けば、飛行機の出発時刻の丁度3時間前にチェックインが出来る公算になりますが、果たして…?
13:10発ICEフランクフルト行きに乗車
パリからフランクフルトへの移動は、ICEを利用。ICEは最高時速320kmを誇る高速列車で、パリ東駅(Gare de l’Est)からフランクフルト中央駅までの所用時間は3時間48分。
ドイツの列車はよく遅延するという口コミも多いので少し心配していましたが、何事も無くほぼ定時に到着!車掌の対応も良いですし、食堂車の食事も美味しくて、とても快適な移動となりました!
運賃は1等車の早割で€49、詳しくは前回までの記事をご覧下さい→ICE(1st Class)乗車記!パリ~フランクフルト/チケット・シートMAPなど
17:00~フランクフルト中央駅から空港へ
フランクフルト中央駅から空港までのアクセスは、近郊列車(Sバーン)を利用します。ICE等の高速列車を降りたら、飛行機のマークに従って地下のホームへ。空港行き列車が発着するのは103、104番線です。
Sバーンの切符は、ホームへ行く途中にある緑色の券売機で購入。券売機はタッチパネル式で英語切替対応、空港行きの切符は飛行機のマークが表示されているので分かり易いです。
空港への片道乗車なら「Single trip Frankfurt (incl. airport)」を選択。ルートを選択する画面では「ohne Umweg(迂回無し)」を選択すればOK。決済にはクレジットカードが使えます。
こちらがSバーンの切符(写真内上部)。フランクフルトの鉄道は打刻の必要が無いので、これを持っているだけで有効となります。
逆に事前購入は出来ず、切符の購入から時間が経っていると検札された時に怪しまれる恐れがあるので、切符購入は列車に乗車する直前が望ましいと思います。
空港へ行く列車はS8およびS9。電光掲示板に小さく表示された飛行機のマークが目印です。同じホームからS2等の別の列車も出発するので注意が必要。
列車は普通の近郊列車なので荷物棚等は無く、またこの時は夕方ラッシュと重なった為、車内は結構混雑していました。
17:35~空港駅からチェックインカウンターへ
途中2つの駅に停車し、およそ15分で空港駅に到着。車内放送でハッキリ「Airport」と言わないので、降りるタイミングには注意が必要です。
中央駅に着いたら、「Airline check-in」や「Terminal ①②」の表示に従って進みます。
フランクフルト空港には2つのターミナルがあって、T1は主にANA等のスターアライアンス、T2はJAL等のワンワールドやスカイチームの航空会社が使用しますが、それぞれ航空会社によってA、B、Cなど複数のホールに分かれているので注意が必要。
ターミナルへ行く途中にある掲示板でホールの場所を確認します。
17:50~チェックイン→保安検査→出国審査
私が乗るタイ航空はT1のホールC。空港駅に到着してから既に10分以上、かなり歩かされました…。JAL等が使用するT2は更に遠いので、この点は考慮する必要があるでしょう。
無事にチェックイン完了!尚タイ航空の場合、フランクフルト空港のチェックイン期限は出発時刻の40分前となっています。
因みに、ホールBにあるANAのカウンターもチェックしてみましたが、ファースト、ビジネス、エコノミー共にそれぞれ1ずつしかカウンターが稼動しておらず、エコノミークラスを中心に大行列!
ラウンジでゆっくりしたい場合は、かなり早めにカウンターへ行く必要がありそうです。
チェックインを済ませたら、保安検査→出国審査の順に進みます。どちらも上級クラス用のファストトラックは無く、また出国審査は職員用の優先レーンがあるせいで一般客の列の進みが遅く、通過に30分近くも掛かってしまいました!職員用のレーンから離れたレーンは比較的進みが早かったので、並び始める前によく確認する事をおススメします。
結果:パリからの所要時間は…?
結局のところ、出国審査を終えて出発エリアへ到着した時点で時刻は18:35。パリのホテルを出発してからの所用時間は6時間35分という結果となりました。費用はICE(€49)とSバーン(€4.95)合わせて€53.95(≠6,480円)。
今回の様に夜出発の便であれば、昼過ぎまでパリに居られる計算になりますが、多少余裕を持たせるとなると飛行機出発時刻の8時間前にはパリを出発したい所。
また、ICE等の特急列車が1時間程度遅れる事は決して珍しい事では無いので、それを考慮すると更に早く出発する必要がありますね。それでも複雑な乗り換え等は無いですし、列車移動を“旅行の一環”と捉えるならば全然アリだと感じました。
パリ市内からフランクフルト空港へのアクセス、是非参考にして頂ければと思います。※コロナ騒動を経て列車の遅延や運休が大幅に増えているので、これから利用される方は十分ご注意下さい。
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