地上50mの高さにあるパリ「エトワール凱旋門」の展望台。エレベーターは利用できず、入館者は永遠と続く螺旋階段を登って行くしかありません。そんな息切れ者続出の階段が何段あるのか、登りながら数えてみました。
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凱旋門は3階層に分かれている
凱旋門の観光施設はてっぺんの展望台だけだと思っていましたが、そこへ行くまでに幾つかのフロアが存在する様です。
断面図を見るとこの通り。実際にはちょっとしたミュージアムや土産店の入ったエリアが2階層存在していました。こんな所こそ「ミュージアムパス」が使える所以なのかもしれませんね。
下から見上げると、その立派な造りが分かります!こういう所は大抵ツバメの巣があったりしますが、凱旋門には見られませんでした。手入れがしっかりしている証拠なのでしょうか。
凱旋門の足元には、第一次世界大戦で没した無名戦士が祀られているそうで、この様に慰霊の記念碑や花束も置いてあります。別の時には音楽隊を伴う式典が開かれている所にも遭遇しました。
いざ螺旋階段へ!
さぁそれでは展望台に向けて出発です!
由緒ある石造りの展望台に登る階段への入口は、奇しくも仮設のプレハブ小屋…。ここでは空港さながらのセキュリティゲートが設置されていて、手荷物検査と共に厳重なチェックが行われていました。
セキュリティを通過した所でチケットのチェック。そしてここから魔の螺旋階段が始まります!幅およそ1m程度の狭い階段で、手すりが両サイドに付いています。足元は石造りのしっかりした土台に金具の滑り止めが付いているので、歩き難い事はありませんでした。一方通行なので、上から人が降りて来る事はありません。
永遠と同じ景色が続きます!途中2箇所くらいに半畳ほどの休憩スペースが設けられていて、体力に自信が無くても疲れたらそこで後ろの人に道を譲る事が出来るので安心ですよ。
コツは初めから飛ばさない事でしょうか。私はこの旅で2度登りましたが、1度目よりコツを掴んだ2度目の方が疲れが少なくて済みました。
最初のエリアに到着!ここまで195段です。ここにあるのは幾つかのベンチとトイレのみで、ミュージアムっぽい展示物は限定的。更に上を目指します。
ここが2つ目のフロア。この間階段は僅か9段のみ。ここは1つ下のフロアと違って天井が高く、広々しています。
ここから展望台へ上がる階段は一方通行ですが、展望台から戻って来る時も同じこのフロアを通る構造になっていました。その為か土産店が設置されています。
土産物店をチェック
折角なので、ここで凱旋門の土産店を少しチェックしてみましょう。店内は手狭なワンフロアのみで、中央にレジカウンターがある配置です。
“The 定番!”といった土産物が所狭しと並べられています。
これ、エッフェル塔近くで中東系のオジサンが売ってました。7€って意外と安い?
ズッシリと重たい凱旋門の置物は35€!でもこれを実際に手に取ると「自宅のピアノの上に飾っても良いかも」なんて考えてしまうんですよね…、これだから海外旅行のテンションは困ります。俗に言う“ディズニーマジック”の一つでしょうか、アブナイアブナイ!
階段の総数は…
さぁいよいよ展望台へ向けて最後の総仕上げ!この土産物店のあるフロアの一つ上が展望台です。
一つ上のフロアなのですぐ着くかと思いきや、最後に待ち受けていた階段は46段!展望台までの段数は、合計250段でした!
展望スペースは結構狭いかな…。フロアの中央部分に障害物がある為、辺り360度を一気に見渡す事も出来ず、ちょっと想像していたのと違っていました。
古い建物の為か床には段差が多く、やけに傾斜のかかった所もありました。つまずかない様に注意しないと…。
鉄格子はこんな感じ!遠くから見たときは、トゲトゲした柵が見えたので有刺鉄線でも張ってあるのかと思いましたが、このくらい隙間があるとカメラのレンズも外に向けられますし、デザインも景観を損ねないカラーで良いと思います。
放射状の“エトワール”
先ずはド定番、シャンゼリゼ通りを眺めてみました。曇っているからなのか、こうして見るとあまり大した景観ではありませんね…。確かに左右対称の造形美というものはありますが、建物がなんだかフツーで趣が無いと言うか…
でも人の多さは凄いですね!特に左側(北側)の歩道は人が塊りになっています。
一方、反対側(グランド・アルメ通り)はあまりにも人が閑散としていてウケました!何よこの悲壮感は!?これならば、凱旋門をゆっくり眺めたい時はこちら側に来ると良いかもしれませんね。奥にはグランダルシュ(新凱旋門)とラデファンス地区の高層ビル群が見えます。Charles
de Gaulle Étoileから電車で5分とアクセスも良く、新しいホテルも次々に建っているので、ここに宿泊するのもアリ?
ド定番の観光スポット「凱旋門」に登ってみましたが、250段の階段を一つのアトラクションとして捉えられるならば、なかなか面白いスポットだと感じました。体の不自由な人に向けたエレベーターも用意されているとの事ですが、もしこれが誰でも利用出来るとなれば、凱旋門へ登る意義は大分薄れてしまうのではないでしょうか?
凱旋門へのアクセス等については、前回の記事参照→パリ凱旋門への入口はココ!持ち込み可能な荷物のサイズもチェック。
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