パリの美術館が軒並み「閉鎖」になった理由/開館情報は常にチェックすべし!

今日は東日本から北日本にかけて、台風の影響により各地で大雨となっていますね。こうなると外出の予定へ大きな影響が出てしまうものですが、私は先日のフランス・パリ旅行でも天候の影響をモロに受け、とても残念な思いを経験しました。

パリ市内の観光において“雨の日は美術館”とういのが王道になっていますが、私がパリ滞在中にはそれすらも叶わない“数年に一度”の事態が起こってしまいました。

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オルセー美術館の閉鎖

パリ滞在中は絶えず雨が降ったり止んだりと、天候に全く恵まれなかった私…。そんな時にこそ“美術館巡り”に力を注ごうと思い、朝一で向かったのがオルセー美術館。

パリの美術館が軒並みクローズ! (1)

混雑の激しい有名所は朝一に行くべし!とガイドブックで読んでいた為、開館時刻の30分前に到着。

パリの美術館が軒並みクローズ! (3)

すると、美術館前には殆ど人がいません。季節柄か?と思いながらも開館時刻を待っていました。

パリの美術館が軒並みクローズ! (4)

ガラス越しに中の様子を伺うと、入口を入ってすぐにセキュリティゲートがある様です。空港さながらの金属探知機が設置されているのは、テロの後からなんでしょうか?

しかしそれにしても人が居ません。開館数分前になっても誰一人としてスタッフが現れない様子に不信感が募りながらも、それがフランス人の気質なのかと思っていました。

パリの美術館が軒並みクローズ! (2)

入口にも誰も並ばず…。もしや?と思い、入口横のガラスに目を向けてみると…

パリの美術館が軒並みクローズ! (5)

なんと本日Closeの張り紙!原因は「Floods」との事ですが、この時パリ市内は大雨でもなかったですし、どこが洪水なんだろう?と疑念は増すばかり。この一連の行動で、貴重な朝一の時間を無駄にしてしまいました…。

オランジェリー美術館もクローズ

くよくよしても仕方ありません。気を取り直して次の美術館へ向かう事にします。

この辺りは有名な美術館が軒を連ねているエリアで、オルセーから徒歩5分の所にあるオランジェリー美術館へと向かいます。オルセーが閉鎖なら、皆同じ事を考えてオランジェリーは混雑しているのかと思いきや…

パリの美術館が軒並みクローズ! (8)

あれっ、誰も居ない…まさか?

パリの美術館が軒並みクローズ! (6)パリの美術館が軒並みクローズ! (7)

やはりここもクローズ!

理由は記載されていませんでしたが、この日は終日閉めるとの事。何で?雨は降っても霧雨ですし、洪水なんて起こり得る気配なし。でも異様な雰囲気に少し怖くなりました。

そしてルーヴル美術館も…

オルセー、オランジェリーが駄目となると、残る有名どころはルーヴル美術館。予定では別の日に行くつもりにしていたのですが、場所もオランジェリーから1kmと近いので行ってみる事にしました。

パリの美術館が軒並みクローズ! (9)

ところが、こちらも人の気は少な目…。朝一の時間を逃したルーヴルは大混雑でなかなか入れないものだと聞いていただけに、不安が募ります…

パリの美術館が軒並みクローズ! (11)パリの美術館が軒並みクローズ! (10)

その不安は的中!ルーヴルも洪水を理由に終日クローズです!しかも私がパリに滞在する間はずっと閉鎖される模様。折角ミュージアムパスを8,000円も出して日本で買って来たのに~!

※次の機会に訪れたルーヴル美術館の模様はコチラ→第1土曜日が無料になった【ルーヴル美術館】入場までの時間と混雑状況をチェック!

ノートルダム大聖堂には入れたものの…

ノートルダム大聖堂が途中でクローズ! (3)

止む無く、美術館を諦めて「ノートルダム大聖堂」へ行く事にします。何ゆえ天候が優れないので街歩きをしても仕方ないですし、景色が望めるエッフェル塔や凱旋門に登ってもしょうがないですので、こういう屋外施設にしか行く所はありませんよね。

ノートルダム大聖堂が途中でクローズ! (4)

有名美術館が軒並み閉鎖、やはり皆考える事は同じの様で、大聖堂入口には長蛇の列が!しかし列の流れは早く、意外にも5分ほどで中へ入る事が出来ました。

ノートルダム大聖堂が途中でクローズ! (2)

講堂は天井が高くてダイナミック!ロンドンで観たウエストミンスター寺院と比べると見劣りしますが、それでも洗練されたデザインが美しいです。

ノートルダム大聖堂が途中でクローズ! (1)

講堂には椅子が沢山備わっているので、ここで5分ほど座って天井を眺めていたのですが、しかし次の瞬間「バチン」と突然照明が落ちて、辺りは真っ暗に!そして「Close!」という係員の声とともに、観光客は全員外へ追い出されてしまいました。

ノートルダム大聖堂が途中でクローズ! (5)

時刻はまだ午前11:00。閉館される様な時刻でもなく、周りの観光客たちも皆キョロキョロと辺りを見渡したりして戸惑った様子。

ノートルダム大聖堂が途中でクローズ! (6)

しかしここにもCloseの張り紙を発見…。突然決定した為なのか、クローズする期日も記載されておらず。それにしても、どこへ行っても「Floods」の文字が記載されているので、流石に心配になりました。

原因はセーヌ川の増水

後でニュースを見て分かったのですが、一連の美術館が閉鎖された理由は、近くを流れるセーヌ川の増水にあった様です。

セーヌ川氾濫

パリ市内でも浸水被害が発生した模様で、美術品を守る為に避難させるべく、セーヌ川流域の美術館は閉鎖せざるを得なかったのだとか。まぁ確かに「モナリザ」が水に浸かったらヤバイですからね。

ノートルダム大聖堂が途中でクローズ! (7)

確かに、ノートルダム大聖堂の横でセーヌ川を写した写真には、濁った水が橋の欄干の数メートル下にまで迫っている様子が写っていました。パリには初めて来たので、この川が普段どのくらいの水位なのか分かりませんが、ニュースでは「船が橋の下をくぐれなくなった」と書いてあったので、確かにこれじゃぁくぐれませんよね。

開館情報は必ずHPで確認すべし

自然災害は仕方ないにしても、まさか雨の日の見方であるはずの美術館にも入れないなんて…流石に運悪すぎです。しかし事前にHPで開館情報をチェックしていれば、少なくともこの無駄な時間は防げたはず!

こんな数年に一度あるか無いかという様な事態に、そう遭遇する事は無いと思いますが、短い滞在期間を有効に使う為にも、やはり事前にリサーチする事は大切ですね。皆さんも、旅行の際は施設のHPチェックをこまめに行って、時間の有効活用に繋げて頂ければと思います。

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