ヨーロッパ周遊旅行で訪れているフランス・パリですが、フランスと言えば政府に対する抗議デモ「黄色いベスト運動(イエローベスト)」が週末を中心に行われている事は各報道の通り。
なんと今回たまたま私が宿泊しているホテルがこのデモ行進のルートに当たり、このイエローベスト運動を間近で見る機会を得ました!現在のパリにおけるデモの現状がどの様なものか?お伝え出来ればと思います。
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デモのルートを知らされる
私がイエローベスト運動に遭遇したのは、ナシオン広場にほど近いヴォルテール通り。話によると、現在この運動は毎週土曜日に行われているそうですが、週によって場所が異なるのだとか。
実は今回、私が宿泊していたホテルが丁度このヴォルテール通り沿いにあった為、チェックインの際にレセプションの人から注意換気と共に、デモの予定ルートを知らされていました。先日の土曜日に行われたルートは2つ。いずれも午前11:30に始まり、およそ8kmの道のりを数時間かけてデモ行進が行われるとの事。
ホテルは正にこの通りに面した所にある為、暴動でも起こったらどうなるのかと不安が募ります…。商店のガラスが割られる等、日本のテレビでも戦争の様な光景が報道されていましたから。
警察車両を先頭にデモ隊が続く
そんな不安をよそに土曜の午後1時半頃、突然ヴォルテール通りの車の通行が規制されたかと思うと、警察車両と思われるワゴン車が続々と入って来ました。その数およそ30台。
そしてその後を追う様に、ナシオン広場方面から多数の警察官に先導されてデモ隊が到着!ホイッスルやサイレンの音などが徐々に大きくなっていき、何だか物々しい雰囲気に…。
通りを埋め尽くすデモ隊と警察官。スネアドラムのリズムに合わせて、旗を掲げたイエローベストのデモ隊が声を挙げていきます。
その周りをガッチリ囲むのは、銃に盾を持った警察官たち。こりゃ迂闊に旅行者が出歩くのは無理ですね…。
意外と穏和な?デモ行進
ただ、デモ行進を見ているとTVの報道で見た様な暴動とは程遠く、みんな行儀良く整列して歩いているだけ。周りを警察官にガッチリ囲まれている為か、列が乱れる事も無いですし、日本でたまに見るデモ行進とあまり変わらないです。
動画でも撮ってみましたが、真剣な顔をして訴えている人がいる一方、にこやかに談笑している人や記念撮影をしたりする人も見受けられる程。数ヶ月前の様な大騒ぎからは、大分トーンダウンしてしまった様です。
警備をする警察官も、重厚な装備の割に温厚な様子。それこそ空港やターミナル駅の方が、自動操縦を持った戦闘服のアーミーがうようよ居て怖いかも…。
デモ隊が通り過ぎた後は、再び警察車両が30台ほど連なって終了。最後尾には消防車両も数台ありました。
報道とはかなり違ったイエローベスト
何はともあれ、何事も無くデモが過ぎ去ってホっと一息!しかしながら、日本で報道されていた物とは随分と異なる点には、ちょっと違和感を覚えますね。如何にTVやニュースの報道が過剰なものであるかという事。
勿論デモには大小様々な規模があるので、今回の様な平和なデモ行進が全てであるとは言い切れませんし、今回私はたまたま宿泊したホテルの窓から見ていたので安全でしたが、興味本位で近づくのは絶対NG!
でも今回のフランス滞在では、今の所この土曜日のデモ行進以外で危険を感じた事は無いですし、過剰な心配は無用だと感じました。何か暴動が起こるとすぐ渡航を控える日本人ですが、今回ばかりはそれ程心配は無いのかもしれません。
と言う訳で、偶然にも遭遇したパリのイエローベスト運動のレポートでした!
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