Paris Opéra Bastilleの座席と見え方-予約は補助席Sに注意!

オペラ座バスティーユの座席

昨日の記事より、フランス・パリのオペラ座「バスティーユ」の模様についてお伝えしています。今回は客席でLA TRAVIATA(椿姫)を鑑賞、そして休憩時の社交場の様子をレポートします。

モダンで洗練されたデザインの大ホール

オペラ座バスティーユの座席

それでは客席へ潜入します。真新しい木目調のドアは、オペラ座というよりコンサートホールそのものですね。

オペラ座バスティーユの座席

中へ入ると、目の前にドーンと広がる大ホール!黒を基調としたシートとコンクリート打ちっぱなしの壁面、これほど現代的な造りのオペラ座がヨーロッパにあるなんて、想像つきませんでした。

オペラ座バスティーユの座席

前から見上げると、上階の張り出しが一層際立って迫ってくる様です。キャパは倍くらい違いますが、東京の国際フォーラムAとどことなく似ている感じがします。

オペラ座バスティーユの座席

両サイドのデザインもなかなか素敵です。バルコニー席は4階層もあるので、高所の苦手な方は避けた方が良さそう…。でもそんな中、下から2番目のバルコニー席を良く見ると、なんと手すりに腰掛けている女性を発見!怖くないのかな?

S”はまさかの補助席…

opera-bastille-seating

オペラ座バスティーユのキャパシティは2703。同じパリにある豪華なオペラ座ガルニエの2167席と比べても3割増しの特大ホール。そんな中、今回私が予約したのはシートマップの赤丸印の座席。

オペラ座バスティーユの座席

ここは周辺が第3カテゴリ(ピンク色)でありながら、身動きの取り易い通路側にも関わらず第4カテゴリ(水色)の良席!そう信じて疑わなかったのですが…

オペラ座バスティーユの座席

なんと、ここは補助席でした!折りたたみ式の簡素なつくり。しかも開演前や休憩中は、他の人達の出入りの為になかなか席に着く事が出来ません…。MAPを見ると分かりますが、1階席後方の通路側は皆この様な補助席になっています。

オペラ座バスティーユの座席

この補助席、少しでも腰を浮かせると横に倒れてしまって不安定です。また席の幅が狭いので尻のフィット感も良くありません。

オペラ座バスティーユの座席

周りを見ても、皆椅子の幅から体が出てしまっていますね。ただ、座面の高さが普通の席より高く、隣の席と比べて段差があるため、隣の人との干渉は限定的。しかし座面がやや前方に傾いているのか、足に負荷がかかって疲れます。

オペラ座バスティーユの座席

チケットの表記を見て分かる通り、座席番号に“S”の付いた席は補助席ですので、オペラ座HPからの予約の際によく確認しないと損ですね。周辺の席より1段階安いものの、これでも110€しますから参ってしまいます。

補助席(第4カテゴリ)の眺望と音響

そんな残念な補助席の座席ですが、眺望は決して悪くありませんでした。

オペラ座バスティーユの座席

特に今回、第1幕の間は運良く前の補助席が空席だった為、眺望は文句なし!第2幕から背の高い男性が来て座ってしまいましたが、それでもこの通りビジョンに影響は殆どありませんでした。前後のシートピッチが日本の標準的なコンサートホールより若干広いのか、前の人との間に一定の距離がある事でステージが見え易くなっている気がします。

オペラ座バスティーユの座席

また、この位置は音響も優れていました。前から28列目という距離にもかかわらず、オーケストラピットからの音がダイレクトに届き、それらがバランスよくまとまって聴こえてきます。やはり一般的なオペラ座に見られる“馬蹄型”の客席とは違い、この様なコンサートホール仕様は音響効果にも優れているのでしょう。

オペラ座バスティーユの座席

この席から上を見上げると上階の張り出しがあって、音のこもりが心配されたのですが、実際その様な事は全く無く、会場内に響き渡る残響も心地よく耳に届きます。

オペラ座バスティーユの座席

尚、肝心の公演「LA TRAVIATA(椿姫)」の内容ですが、舞台セットの質感などについて特に印象的なものは無く、キャストはヴィオレッタ役のSonya Yoncheva氏など実力派揃いでなかなか聴き応えありましたが、ステージに華やかさが無い分よほど興味のある人でない限りは眠くなってしまうかもしれません。

観光客の居ない社交場

オペラ座バスティーユの座席

休憩時間になると客席から観客が一斉にロビーへと出て行き、ワインや軽食の注文カウンターに行列を作る、そんなどこのオペラ座でも見られた光景がここにもありました。

オペラ座バスティーユの座席

売られているミールを見てみると、数種類のサンドイッチに加え、一口サイズのケーキやマカロンなどのスイーツもあって、流石はパリと言った所でしょうか。みなプラスチックケースに入れられているので、残してしまっても持ち帰りに便利そうです。

オペラ座バスティーユの座席

それにしても、どこを見渡しても白人ばかり!昨日の記事にも記載しましたが、今回のオペラ座バスティーユでの公演にはアジア系や黒人、更には観光客っぽい人は誰も見かけませんでした。そりゃぁガルニエにある黄金の間の様な見所もなく、ただのコンサートホールとあれば、よほどのクラシック好きでない限り足を運ぶはずはないでしょう。

オペラ座バスティーユの座席

まぁ観光客がいない分、現地の来場者たちはノビノビと社交に華を咲かせられるのかもしれません。私としては、モダンな造りの優れた音響のコンサートホールを体験できただけでも満足しています。

観劇に特化したコンサートホール

長い歴史を持たない現代的建築のオペラ座は、斬新なデザインと優れた音響設備を持つ特大コンサートホールでした。豪華な社交場を重視したものではなく、ステージで行われるショーをより良い形で鑑賞するという本来の目的に合った“コンサートホール”で、これこそ社交場に特化した歴史的建造物のオペラ座から学んだものなのかもしれませんね。

「パリに来たからには!」と社交界に憧れを持って訪れる観光客にはツマラナイ所かもしれませんが、真面目にクラシック作品を味わうには最高の場所かもしれません。オペラやバレエに興味のある方は、是非一度訪れてみて頂ければと思います。ただくれぐれも「補助席」だけは選ばない様に…。

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