今回は、香港文化センター・コンサートホールで鑑賞したオーケストラ公演の模様をレポート!チケットの購入方法からコンサートホールの内部まで、詳しくお伝えします。
目次
チケットはURBTIXのページで購入
香港文化センターの公演チケットですが、私はURBTIXのホームページから予約・購入しました。
URBTIX(アーバンチケットシステム)は、Citylineという会社が運営するチケット発券サービス。日本で言う“チケットぴあ”の様なもので、香港の様々なコンサートチケットの手配が可能です。※HPの表示内容は随時変更となる場合があります。
トップページのカレンダーから任意の日付を選択し、続けて任意の公演を選択。カートのマークを押すとログイン画面が出てきますが、登録しなくてもチケットの購入は可能です。
表示された認証コードを下の画像から選択してLoginを押します。
チケットのカテゴリーや種類、枚数を選んで“Normal Purchase”を押すとシートMAPが表示され、細かな座席指定が可能です。会場全体の座席配置は“Download Seat Plan”を押すと見る事が出来ます。
チケットの種類は通常であればSTANDARD、学生や障害者手帳を持っている人は割引となります。
シートを選択したらCheck Outして個人情報の入力、後はクレジットカード(VISA、Master、AMEX)で決済すればOK!決済が完了すると、バーコード付きの確認書が表示されます。
チケット引き換えは市内の店舗で
尚、チケット受け取り方法の選択肢に“Eチケット”は無く、香港市内にあるCityline提携の店での引き換え、または郵送となります。旅行者が郵送で受け取るのはなかなか難しいので、ここは必然的に前者の選択となるかと。
Cityline提携の店は香港市内に幾つかありますが(店舗リストはコチラ)、私は宿泊先に近いOlympic駅直結のSCにある「Tom Lee Music」で引き換えました。
店の入口にチケット発券用の機械があって、ここに決済で使用したクレジットカードをスキャンするだけ。20秒ほどでチケットが発行されます。画面操作の必要も無く、超カンタン!
チケット決済時に表示された確認書も必要無かったですが、一応万が一に備えて持っておいた方が安心です。また、店は大体どこも19時頃には閉まるので、時間には余裕を持って引き換えに行く事をおススメします。
香港文化センターへのアクセス
さて、香港文化センターへのアクセスですが、MTRの最寄駅は尖東(East Tsim Sha Tsui)。駅出口から西へ歩いて5分程の所にあります。
尚、尖沙咀から行く事も可能で、その場合は駅の改札を出てから地下道を通ってL6出口を目指します。L6出口は3つ位に分かれていますが、“香港文化中心”を書かれた所から出ると、文化センター入口に直結。雨でも濡れなくて済むのが良いですね。
ロビー、Bar、来場客の服装
中へ入ると、拭きぬけの大きなロビーになっています。ここから正面の階段を上って行くと、コンサートホールの客席入口。特に煌びやかな装飾がある訳でもなく、至ってフツーの“文化センター”という感じがします。
ロビーの一角にはボックスオフィスがあって、当日券を求める場合はコチラへ。
店舗は少なく、このエリアにあるのはギフトショップとスターバックスの他、簡易的なBarが1箇所あるのみ。
Barのメニューは、一応ドリンクから軽食まで一通り揃っている様ですが、見ていると利用者が殆どおらず閑散としています…。西洋のオペラ座なら開演前から大賑わいなのに、こういう所がヨーロッパとの大きな違いですよね。
尚、来乗客の服装は普段着そのもので、ジャケット率ゼロ!会社帰りのサラリーマン等で一部ワイシャツの人はいましたが、普通に半そで半ズボンの人も見かけるくらい皆ラフな格好です。
今回は私も普段着のままで来たので助かった…。
コンサートホールの客席
コンサートホールの講堂は、キャパ2020の大きなホールで、円形に近い形をしたステージと、それを取り囲む様に配置された座席。天井付近には音響に合わせて調節が可能な可動式の反響板と、ステージの背面には93トップ8000パイプの巨大なオルガンがあります。
日本のコンサートホールと同様に煌びやかな装飾は無いですが、天井の照明がとても印象的!なんだかタンポポの様な形に見えますね。
今回の私の席は、上階(Balcony)の最前列。上から2番目(Bカテゴリー)の席です。シート幅は50センチくらいあって余裕ありますが、足元はとても狭いので座り心地はイマイチ…。
また、目の前に手すりがあるので、視界がやや遮られるのは否めないところ。しかし少し体を乗り出せば殆ど気にならないですし、ステージまでの距離もそれほど遠くないので、眺望としては悪くないです。音響に関しては、ややこもる感じがあるものの、小さな音までダイレクトに聞こえて来るので問題なし。残響が多少多すぎる感じもしますが、これはホール全体の仕様なので、どの席でも余程変わらないと思います。
今回のプログラム
さてさて、今回の演目はコチラ。演奏は香港フィルハーモニー管弦楽団で、前半に序曲と協奏曲、後半にシンフォニーというごく有り触れた構成のプログラムですが、私が目当てにしていたのはラヴェルのPf協奏曲。
今回はRachel Cheungという地元香港出身の若手女性ピアニストがソリストという事で、どんな演奏をするか注目していましたが、完璧なメカニックと響きのある音質で、なかなか良い演奏でした!重さもしっかり乗っていて、迫力も十分。
一方、序曲とシンフォニーは、どちらも現代曲。演奏の前後には作曲者が出てきて曲目の解説をしていました。序曲のwong chun wai氏は香港出身の若手作曲家、シンフォニーのJohn Coriglianoはアメリカ出身のジェントルマン。
どちらもピーとかプーとか鳴るだけの現代音楽かと思いきや、一応和声感があって曲想を感じ取る事は可能。ただ、2曲とも物凄く悲観的な曲想なので、聴いていると不安な気持ちになってきます…。
オーケストラ編成もクラシック作品とは違い、特にシンフォニーは4管の大編成で、金管はTpを中央にして両サイドにHr、Tb、Tubaを配置するといういかにも現代曲といった形の演奏方式です。
拍子も通常の○分の○拍子とかではなく、指揮者が指でⅠⅡⅢ…とカウントする等、相当特殊な楽譜になっている事が予想されます。まぁ私は作曲家なのでよく分かりますが、こういった作品は書くよりも演奏する方が遥かに大変だったり…?気楽に聴けるコンサートホール
と言う訳で、オーケストラの演奏の質はちょっとイマイチでしたが、優秀なピアニストの演奏が聴けたのは良かったですし、企画の面白さもありました。なにより普段着で気楽に聴けるのが良いですね。
以上、香港文化センターコンサートホールの鑑賞レポートをお伝えしました!
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