この4月より、遂に燃油サーチャージが無料になりましたね!特典航空券の発券ラッシュに沸いている事と思います。しかし、一般的に燃油サーチャージの下落・廃止によって、その分航空運賃が値上がりする事は既にご周知の通りですが、JAL国際線の運賃を見てみると、大々的な発表などは何も無く、ひそかに運賃の値上げが実施されていました。
※2018年8月現在、サーチャージはZONE Dへ値上げされたにも関わらず、この記事執筆当時よりも更に運賃が値上げされています。
密かに実施された欧州便の大幅値上げ
燃油サーチャージ無料の恩恵を一番受けるはずの長距離路線。この内、ヨーロッパ路線の正規割引運賃で最安値となる「ダイナミックセイバー・タイプF」は¥77,000。
燃油サーチャージがゾーンB(欧州往復¥14,000)だった先月までは¥67,000でしたから、実に1万円の値上げです。折角サーチャージが無料になったのに、先月に比べて差し引き4千円しか値下がりしていない事になります。
たとえ12月の閑散期(パリ)でも、合計9万円近くします…。つまり、この価格が“最安値”と認識するしか無い様です。これ以上の値下げは、マイル換算率が大幅に下がる「スペシャル運賃」以外ありえないという事です。
中東のカタール航空やエティハド航空では、諸税込み5万円台でパリやミラノまで行ける運賃が出される事もある中、運賃額だけで8万円近くというのはかなり強気ですよね。
シンガポール便のタイプFが見つからない
運賃の価格自体変わらないものの、違った形で陰湿的に“実質値上げ”されている路線がありました。それは「シンガポール線」です。
最安値となるタイプFは¥39,000。これは先月から変わっておらず、サーチャージ無料の弊害によって値上げされる事は回避されたかに思いました。
しかし閑散期を含め、来年2月を除いて最安値となるタイプFは一向に見つかりません。一月ほど前に見た時は、タイプFがそこら中にあったのですが…。唯一、復路の22:00発に限ってはタイプFとなる日があるものの、不人気の成田発着便ですらタイプEしか出てきません。平日を丸一日つぶして成田へ向かう便よりも、会社の始業に間に合う深夜便の羽田行きの方が空いている事は、あまり考えられないでしょう。おそらく、サーチャージ無料期間が始まる今の時期に発券が集中する事を見越して、少しでも売り上げに寄与する為に、最安値となるタイプFの供給数を極端に減らしているのだと思います。
私も、¥45,000でシンガポールまで行けると思って、4月になったら発券しようと心待ちにしていたのですが、これはちょっと様子見ですね。タイプEだったものがタイプFに変わる事も、これまで何度か見たことがあるので、期待薄ではありますが、注視していきたいと思います。
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