燃油サーチャージが無料になってからおよそ1ヶ月、航空会社の都合による付加運賃が無くなって、海外がより一層近くなると期待していたのも束の間、運賃の値上げが着々と進行しています。
今回は、サーチャージ無料の影に隠れて密かに行われるJAL国際線運賃の値上げについて、お伝えします。
シンガポール行きの大幅な値上げ!
私の贔屓にしているJALでは、これまで欧州行きやシドニー行き、香港行きなどが、燃油サーチャージ無料になる以前から既に大幅値上げが実施されていましたが、シンガポール行きだけは3,000円程度の小幅な値上げに留まっていました。しかし今から2日前となる4/26の夜、何気なくJALのHPを見ていたら、シンガポール行きの運賃表に気になる文字を見つけてしまいました。
なんと翌日(4/27)から往復6,000円の値上げです!私は今年中にシンガポール行きも検討していた為、これは非常に大きな痛手となります。
迷った挙句、いや迷う間も無くその場で即決!最安値で発券できる日程で購入してしまいました。【JAL燃油サーチャージ無料の弊害…運賃が値上がりしています】の記事でお伝えした通り、JALは最安値となるダイナミックセイバーの「タイプF」の対象数を大幅に減らしている為か、2016年中のフライトには往復タイプFで発券できる日程が見つかりませんので、仕方なく年が明けてからの渡航となってしまいました。大分先の話ですので、確実に都合のつく曜日を選びましたが、大丈夫かな…
値上げ後も「タイプF」が表示されない
私が発券してから数時間後、シンガポール行きの航空運賃は予定通り値上げが実施されてしまいました。
しかし一律6,000円の値上げとなった今でも、最安値の「タイプF」は復路の一部にしか表示させず、往復ともタイプFになる運賃は来年の2月後半にならないと出てきません。→数日後、11月辺りにも見られる様になりました。基本運賃を値上げした後に表示しても意味無いですよね…。
現在購入できる、2016年中のフライトにおける最安値は55,980円(日付により56,000円)。この総支払い額は、燃油サーチャージが無料になる以前よりも値上がりしています。
JALのシンガポール行き運賃は、燃油サーチャージ無料の恩恵を吹っ飛ばすどころか、結果的にサーチャージが「ゾーンB」で推移していた頃よりも値上がりしてしまいました。欧州や北米行きは、サーチャージが最高値だった頃と比べて数万円値下がりしているのに、シンガポール行きは1万円も変わっていませんから、いかに値上げが顕著であるかが伺えます。私は何とか最安値で発券出来ましたが、ちょっとフェアーじゃないですよね。
一方、ANAは値上げ後も最安値となる「S」クラス運賃を提供していて、総支払い額は50,780円とJALよりも大幅に安くなっていますから、せめて「タイプF」の対象を増やすなど、こういう点こそANAに追随してもらいたいところであります。
いやぁそれにしても個人旅行者にとって、ますます世知辛い時代になってしまいましたね…。
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