2016年JAL夏季ダイヤ「フランクフルト線」Fクラス廃止か?

来年夏季(3/27~)におけるJAL特典航空券のフランクフルト線ファーストクラスに、空席が全く見つかりません。2016年夏ダイヤが販売開始された今年の5月頃から、定期的にチェックしているのですが、ロンドンやパリ線には所々「○」が見つかるものの、フランクフルト線に関しては全てキャンセル待ちになっています。

羽田発のパリ線やロンドン線に比べて人気の劣るフランクフルトでこの状態ですから、「もしかしてファーストクラス廃止か!?」と思い、JMBに電話で問い合わせましたが、「特別その様な話は聞いていない」との回答でした。確かに、同時期のFクラス普通運賃は通常通り販売されています。しかし各便の空席状況を見ると、やはり不可解な事実が浮かび上がってきました。  IMG_0515

フランクフルト線787-9固定の可能性も

JALファーストクラスの特典航空券への開放は、1便あたり通常2席です。この2席が埋まり、“空席待ち”となっているフライトにおいては、既に座席指定された可能性が高い為、同便のファーストクラス購入時の空席照会画面では、多くの場合この2席分の座席指定が成された状態で表示されます。

しかし2016年度の夏ダイヤが始まる3/27以降のフランクフルト線Fクラスの空席を照会した所、この2席が指定された日のフライトは、ゴールデンウィークを含めてほぼ見つける事が出来ませんでした。つまり、特典航空券やビジネスクラスからのアップグレードを含め、“未だ誰も予約していない”可能性が高いという事になります。

考えられる点としては、JAL唯一のFクラス搭載機材である777-300ERの使用がまだ確定していない為の措置であるという事です。今後、来年の夏ダイヤの概要が決まり次第、この答えが見えてくるのではないでしょうか。しかし、今冬より最新の787-9が宛がわれたフランクフルト線ですから、これを来夏まで継続させるという可能性も否めません。

いずれにしても、成田から欧州線のファーストクラスが廃止される事だけは止めて欲しいと願うばかりです。 →実際、787-9型機材に統一となってしまいました。

Fクラス客向けの体制が未だ整わない羽田空港

成田空港において“欧州線ファーストクラス廃止”という事になりますと、ファーストクラス・サービスを存分に味わいたい、欧州への旅行者であっても、羽田空港の利用が必須となります。しかし、羽田空港のJALファーストクラス向け導線を見てみると、

  • チェックインカウンターの絨毯が小さい(成田の半分程度)
  • チェックインカウンターが狭い(成田は各クラス独立で広い)
  • ラウンジサービスが未熟(ハンバーグはゴムの様な食感…)

些細な事ではありますが、一流サービスへの誘いとしては、あまりにもチープなものではないでしょうか?勿論、成田ですら、専属のスタッフがカウンターから機内までお連れする様な海外のファーストクラス向けサービスに比べたら、その足元にも及ばないですが、やれ「国際化」だの「羽田から海外へ」だの、国際空港としての基盤固めもまばならない内に、都心とのアクセス“だけ”を優先させた「サービスの移管」は止めて欲しいものです。

特典航空券の必要マイル数の大幅改悪に加え、割引運賃が一切存在しないJALのファーストクラスなのですから、地上とてぬかり無く「最高」のサービスを目指して欲しいものですね。
その上で、観光需要の高い成田空港の“衰退”が無きよう願うばかりです。