質の高い夕食を堪能した後は、シートをベッドにして眠ります。でも今回搭乗のB777-200は旧式のシートの為、きちんとベッドになるか少し不安でしたが、実際に寝てみると他のフルフラットシートと変わらぬ寝心地で一安心!
今回は、そんなベッドポジションの寝心地と、朝食をレポートします。
ベッドポジションの寝心地は?
今回のフライトは、10時間にも及ぶ深夜便。機内では決して眠れない神経質な私も、これとばかりは睡眠を取らざるを得ませんが、今回のB777-200のシートは旧式ながらフルフラット対応のシートなので、ちょっと安心!
シートコントローラーのベッドのマークを押すと、ベッドポジションになります。シーツはCAさんが敷いてくれるのですが、枕やブランケットまではセットしてくれません(笑)。
寝そべってみると、横幅は十分あってベッドの角度も悪くないですが、背中に圧がかかるのか異様に暑くなります。また分厚いヘッドレストが邪魔をして、枕の高さが必要以上に高くなる要因にもなっています。
このブランケットに関しては、肌触り・保温性共に問題なし。でもベッドに敷かれるのは、シーツじゃなくて出来ればエアウィーヴの様なマットレスが欲しかったとなぁと…。また、この様な開放感のあるシートでは、寝そべっても通路を歩くCAさんと目が合う事もあり、個室感・寝心地の観点からすれば、JALのSky-SuiteⅠに軍配が上がりますね。
成田~ドーハの朝食メニュー
さて、カタール航空ビジネスクラスの機内食メニューは、全てアラカルトの中から好きな時に注文するスタイルなのですが、一応“朝食”というカテゴリーのメニューがあって、眠る前にCAさんから朝食の希望時間を尋ねられます。
先ずは前菜「焼きサバ、西洋ワサビとポテトのサラダ」、パンと「ミックスベリーのスムージー」。今回は、朝食も全て洋食から選択、フルコースで頂きます!
“サラダ”の概念を覆すほどオシャレに盛り付けられたポテトサラダ、わさびはポテトにかかっていますが、ツーンとくる様な辛さは無くマイルド。全体的に山椒の風味が上手い具合に利いていて、なかなか上品な美味しさです。
3種類のパンは、いずれも夕食で出てきたものとは異なる種類。アッツアツ、ふわふわで宜しいですが、マフィンまでトロトロに柔らかい状態で出てきました。
でもこのクロワッサンは、モチモチしていて美味しいです!ベリーの風味がよく効いたイチゴジャムをつけると、これまた極上な味わいになります。
ドリンクに頼んだスムージーは果実のツブツブ入り、しつこい甘さは一切無く上品な味わいで、朝にピッタリな一杯です。
突然ビックリなサプライズ!
前菜が終わり、メイン料理を待っていたところ、何やらCAさんが2人やって来て…
「サプライズだ」と言って提供されたのがコチラ!突然の事で何が何だか分からずボーゼンとしていた私に、社内用に写真を撮らせて欲しいと言われ、CAさんのカメラで1枚パシャリ。
でもこれ、私以外に提供されている人を見かけなかったので、ランダムに選ばれたのが私だったのかと思います。
サプライズと言えば、以前JALファーストクラスでも受けた事がありますが、今回もチョコレートでメッセージを書いてくれました(参考→JALファーストクラス搭乗記!羽田~ロンドン‐その③機内食レポートとBirthdayサプライズ!)。
確かに、これ程サービスの良い航空会社なら、また利用したいと私自身も願っていますよ!
メイン、デザート、そして美味しいコーヒー
サプライズの後は、メイン料理「チェダーチーズ入りオムレツ、牛フィレ肉のグリル」が運ばれてきました。肉は硬めですが、ジューシーなトマトやほうれん草のソテーは美味!
でも肝心のオムレツは、大分固まってしまっています。中のチェダーチーズも殆ど感じられませんし、これはちょっと残念。機内食であっても、工夫次第ではトロットロなオムレツは提供可能ですし、これは是非とも改善してもらいたいですね(参考→往復でこんなにも違う!JALエコノミークラス機内食の朝食を比較する)
デザートは「イチゴと桃のクレープ」。アッツアツでシナモンの効いたリンゴ、クレープはトロトロで、この中にもリンゴが入っています。美味しいですが、太りそうな甘さ…。
最後に、食後の一杯にミルクコーヒーを注文しましたが、これが美味!程よい苦味と長い余韻、上品な味わいが口の中で華やぎます。JALファーストクラスで飲んだフレンチプレスコーヒーより美味しいかもしれません。
5つ星エアラインの持て成しは本物だった!
今回初めて利用したカタール航空ビジネスクラス。上質な料理とCAさんの細かい気遣いは、さすが5つ星エアラインであると感じました。
皿、ナイフの置き方、ワインの注ぎ方など、あらゆる所作が一流。また「ベッドを敷きましょうか?」など常に気遣ってくれる点は、JALにおけるファーストクラス並のサービスと言って良いでしょう。逆に、英語に不慣れな人間にとっては、解読に難航するコミュニケーションを取るよりも、もう少しそっとしておいて欲しいと思う所ではありますが、こちらのカタコトの英語も一生懸命聞いてくれますし、不快な思いをする事はありません。
最近、立て続けに乗ったJALビジネスクラスの東南アジア線は、お世辞にも上級クラスとは言い難いサービスだったので、これ程の高揚感は久々です!やっぱりビジネスクラスはこうでなくっちゃ面白くない!
以上、カタール航空ビジネスクラス搭乗記(成田~ドーハ)でした!ドーハ到着後は、カタール航空が用意してくれたホテルへと向かいます→カタール航空《ドーハ乗継ホテル》利用時の導線と手続きについて詳しく!。シート並びに夕食に関する以下の記事も併せてご覧下さい。
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