ノートルダム大聖堂と言えばパリのそれが有名ですが、同じフランスのリヨンにもノートルダム大聖堂(フルヴィエール大聖堂)があります。
街のどこからでも見えるので、リヨンの中で最もベタな観光スポットになっている様ですが、行ってみると独特の色使いの美しい内装で見応え抜群!ユネスコに登録されているリヨン世界遺産の一部でもある教会、その見所などについて見ていきたいと思います。
目次
ケーブルカーに乗って行く
ノートルダム大聖堂は、リヨン旧市街の西側にあるフルヴィエールの丘の上にあります。道が繋がっているので歩いても行けますが、急な階段や坂をひたすら登って行かねばならず、ちょっと歩いて行くのは非現実的。
王道は、Vieux Lyon駅から出ているケーブルカーで向かう方法。これだと所要時間2分くらいで到着します。メトロやトラムの切符(24時間券など)がそのまま使えるの便利!
切符や乗り方については、こちらの記事に詳しく記載しています→リヨンの地下鉄&トラム/切符の買い方から乗り方、路線MAPまで詳しく!
大聖堂の側には展望スポット
ケーブルカーのFourvière駅の出口を出ると、すぐ目の前に大聖堂がお目見え!ビザンティン様式とロマネスク様式が融合した白亜の大聖堂は、1896年に完成。元々あったローマ遺跡の跡地に建てられたそうです。左右の塔は48mの高さがあって、同じものがもう一対。計4本の塔にはそれぞれ 強さ、正義、細心、制限の意味があるとの事。
大聖堂の横には展望スポットがあって、ここからリヨン市街が一望出来ます。あまり目だった建物が無いリヨンの街ですが、高さがあるので意外と遠くまで見渡せました。
内部は独特の美しさ!
それでは早速、大聖堂の中へ!エントランスは正面入口、入場無料というのは嬉しい限り!でも一応宗教施設なので、服装には気をつけておいた方が良いかと思います。
内部は、緑を基調とした独特の美しさ!長さ86メートル、幅35メートルの広大な一続きの空間で、周りには8つの礼拝堂がある構造をしています。
この教会の設計者は、19世紀に活躍したリヨン生まれの建築家Pierre Bossanと、同じくリヨン生まれのSainte-Marie Perrinという人物。この内装には様々な石が使われていて、資料によると数種類の大理石をはじめ、御影石やオニキス等も使用されているそうです。
内装には、更に2人の芸術家Charles LameireおよびGeorges Décoteも携わっていて、壁面には彼らの作品となる50㎡もの大きさのモザイクパネル。なかなか芸の細かい作品です。
祭壇もなかなか見応えあって、黄金の装飾で囲まれた聖母の像の背後には、3つの大きなステンドグラス。祭壇の両側には、小さいながらパイプオルガンが設置されています。
ただ残念ながら、観光客は祭壇付近へ近づく事ができず…。祭壇がある部分の天井には大きなドーム屋根があるのですが、ここからだとその全貌を見るのはちょっと難しい…。
地下聖堂と隣の礼拝堂
尚、このノートルダム大聖堂には地下にも礼拝堂があり、導線に従って進むと地下へ降りて行く階段があります。
行ってみると、本堂以上に多くの座席が配置されていて、思った以上に広い礼拝堂でビックリ!礼拝堂の両側は、バシリカ式を思わせる側廊の様な構造になっています。
内装は上階よりもシンプルですが、祭壇付近だけは上階を踏襲した美しいデザインです!上階とは異なり、ここでは観光客でも祭壇へ近づく事が出来ます。
側廊部分には、St. Jamesをテーマに描かれた大きなモザイク画も。これは1974年生まれの女性彫刻家による作品なんだそう。詳しい説明書きがあったので載せておきます(文字が読める様に解像度を上げています)。
隣にあるもう一つの礼拝堂
最後にもう一つ、このノートルダム大聖堂の横にはこの様な礼拝堂が隣接していて、こちらも無料で入る事が可能。ノートルダム大聖堂から続く一連の見学順路の最後にあるので、意識していなくても自動的に入る事になります。
屋根の天辺には、黄金に光る聖母の像が市街地の方を向いています。
この礼拝堂は12世紀に建てられたもので、中はシンプルなワンフロアの構造。残念ながら観光客は祭壇の方へ進む事が出来ませんが、祭壇は遠くから見てもなかなか立派です!
夜のライトアップも美しい
と言う訳で、リヨンのノートルダム大聖堂を訪れてみましたが、入場無料なのに見応え抜群!市街から手軽にアクセスできますし、なかなかお得なスポットだと感じました!
ライトアップも美しいので日暮れ後に訪れてみるのも良いですが、夜遅くになるとケーブルカー(地下鉄も含む)が動いていない事もあるので要注意。
Notre Dame de Fourviere
- 営業時間:7:00~19:00(ミサの時間は入場不可)
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