リヨン滞在の最終日に訪れたのが、「慈山 Djizan」という名のラーメン屋。今や“Ramen”として世界に誇る日本のラーメンですが、フランスで食べる味はどの様なものか?共に味わった餃子の味も合わせて、レポートしたいと思います。
ソーヌ川沿いのラーメン屋
リヨンにあるラーメン店「慈山」の場所はコチラ。市役所やリヨン美術館等のあるエリアですが、この辺りはエスニック料理の店が多い地域で、日本のラーメン屋もこの他に何軒かある様です。
ソーヌ川に架かるフイエ橋(Pont la Feuillée)のすぐ側にあるのですが、ここから見る夜景がなかなかステキ!旧市街からもすぐに行ける所にあります。
川沿いの道の一角に“らーめん”の旗を発見!石造りの立派なファサードにあって、何だか違和感を覚えるのは私だけ…?
店内はほんの20席足らずと狭く、18:25に入りましたがほぼ満席!でも1つだけテーブル席が空いていたので、相席了承の上で入れてくれました。この5分後には店頭に行列が出来ていたので、ギリギリセーフ!
店内には数名の日本人客の他、店員も2名ほど日本人の方が居て、笑顔で迎えてくれました!
日本語で書かれたメニュー
メニューは壁に掲げられていて、日本語はもちろん英語とフランス語が併記されています。でもドリンクやデザートはフランス語のみ。
種類はあまり多くなく、ラーメンはしょうゆ・味噌・塩・ベジミソの4種類。これに6種類の追加トッピングと3種類の餃子があって、価格はいずれも日本の相場の1.7倍程です。
テーブルにはコショウとラー油、それに七味唐辛子も置いてあります。七味は有名な長野県の八幡屋礒五郎。
また、割り箸は立派な橋入れに入っています。フランスの人がどの様に箸を使うのか興味がありましたが、周りの人を見ていると意外と器用に使いこなしていたのでビックリ!でも幼稚園児の様なカワイイ持ち方なので笑えます(笑)!
モチモチ麺のラーメン
注文したのは「味噌ラーメン」。オーダーから15分程で運ばれてきました。具材はチャーシューが一枚にメンマが少々、ネギやモヤシ等の野菜も少なめで、見た目はかなり質素な感じ…。
麺はモチモチの卵麺でスープがよく絡んで良いのですが、肝心のスープは出汁の深みはいまひとつで、上っ面な味付けの方が勝っている気がします。チャーシューも特にジューシーさは無いですし、まぁフツーのラーメンと言った感じでしょうか。この味で€11.5(≠1,490円)…、まぁ日本でも馴染み深い味である事は間違い無いと思います。※価格は為替レート等により常に変化します。
まろやかな味の餃子が美味!
ラーメンだけでは物足りないので、追加で「豚餃子」を注文。5切れ入ってお値段€5.8。
ラーメンはイマイチでしたが、この餃子は美味!プルンとした口当たり、ニンニクは効いていますが、宇都宮餃子の様なキツイ後味がなく、とてもまろやかな餃子です!
こんな優しい味の餃子、日本でもなかなかお目にかかれないのではないかと。
後ほど日本人の店員さんに伺ったら、この店の餃子は日本の味に近づけつつも、フランス人の嫌いなニラやニンニクを極力減らしているのだとか。
それにしてはニンニクの風味は強いと思うのですが、この味なら日本で出しても流行るんじゃないでしょうか?
値段が高いには理由がある?
今回のお会計は、ラーメンと餃子合わせて€17.3(≠2,250円)。日本では考えられない様な高値ですが、フランスの中では標準的。これだけ美味しい餃子が出てくるなら文句ナシ!
ただ、フランスのラーメン屋が日本の様に安くできない理由は他にもあります。フランス人はラーメン屋をカフェの様に利用するので、客の回転率がメチャクチャ悪く、客単価を上げざるを得ない・・・。結果的にラーメンの値段が上がってしまう訳ですね。私の隣のテーブルにいた女性客も、延びたラーメンを肴にずっと喋っているだけ。それこそ私が来店する前から居たのに、私が退店する時にもまだ喋っていましたよ…。
まぁこれが文化の違いなんでしょうけど。フランスでラーメン屋をやるのは大変ですね…。
と言う訳で、フランス・リヨンのラーメン屋「慈山」で日本の味を堪能しましたが、美味しい餃子に出会えたのは良かったです!リヨンで日本の味が恋しくなった時は、是非利用してみて下さい!
慈山Djizen
- 住所:60 Ter Quai Saint-Vincent, 69001 Lyon
- 営業時間:12:00~14:00、19:00~21:30
- 定休日:日曜日、月曜日
- ホームページはコチラ
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