観光客でごった返すフランス・リヨンの繁華街でディナーをしようと、飛び込みで入ったのがLe Bistrot de Lyonというレストラン。雰囲気良さげで店員の対応もメチャクチャ良く、一見すると優良なレストランにも思えるのですが、果たして肝心の料理の味の程は…?
リヨンにおける観光客向けのレストランがどの様なレベルか、レポートしたいと思います。
目次
繁華街の中心にあるレストラン
ソーヌ川の畔に広がるリヨン旧市街。ここから川を挟んだ対岸のエリアは、多くの店が軒を連ねるリヨン随一の繁華街ですが、特に川に近いメルシエール通りには飲食店が多い事もあって、ディナータイムには連日観光客でごった返していました。
今回私もこの辺でディナーが食べられるレストランを探していた所、雰囲気良さげなこちらのレストラン「Le Bistrot de Lyon」を発見!店頭にメニューがあって予習できますし、敷居も高くなくて入り易いです。
このLe Bistrot de Lyonの場所はコチラ。リヨンで食事場所に困ったら、とりあえずこのエリアへ来れば間違い無いと思います(味はともかくとして…)。
店員が親切すぎて怖い!
中へ入ると、ウィーンの様なちょっと洒落た雰囲気のインテリア。店内はかなり広いものの、ディナータイムにも関わらず人が少ないのが気になるところ…。
入るとすぐに超絶親切な店員が席まで案内してくれ、また料理の説明やお勧めのメニュー等について詳しく(しつこく)丁寧に説明してくれました。
それは良いのですが、あまりにも愛想が良過ぎるので、何か裏があるんじゃないかと疑ってしまう程…。
日替わりコース料理を勧められる
このレストランのメニューがコチラ。ネットの口コミ等を見ると、この店ではリヨンの伝統料理が楽しめるとの事ですが、単品メニューはそれほど多くなく、やたらと目立つのがコースのメニュー。
中でもこちらの日替わりメニューが特におススメとの事なので、店員の口車に乗せられながらも、この日替わりコースを注文する事に。前菜、メイン、デザートの3コースで、それぞれ2品ずつから選択できる様になっていて、お値段€25.5。
その他ドリンクは各種揃っていますが、ハイネケンビールは140mlでも€3.9、500mlだと€8.7もして超割高!
ドリンクは別料金
ドリンクはコースに含まれておらず別料金。グラスワインをお願いした所、プラス€2くらいでピッチャーが頼めるとの事なので、230ml入ったピッチャーで注文しました。
赤ワインは4種類から選べますが、こちらはCôtes du Rhône(コート・デュ・ローニュ)というフランス南部原産のワイン。格安ながら安定した味わいである事が多く、テーブルワインとして扱っているレストランも多いのだとか。
飲んでみると、味は薄くて主張も無し。雑味のある悪い味ではありませんが、まぁこれは完全に値段相応ですね。
このCôtes du Rhône 2015、日本でも安く買える銘柄で、アマゾンや楽天を覗いてみたら1,500円位で売っていました。確かに安い味ですが、酔っ払ってくると不思議と美味しく感じてしまうものです…。
肝心の料理の味は…?
さて、前菜に選んだのはホウレン草のキッシュ。パリのエールフランスラウンジで食べた様な美味しいキッシュを期待しましたが、これは生地がパサパサで味もイマイチ…。
チーズの風味は悪くないですが、美味しいキッシュではないです。生地も具もかなり乾いた様に見えますが、まさか作り置きして時間が経っている訳ではあるまい…?
メインは、レンズ豆とソーセージの煮込み。元々ベジタリアンの人が肉代わりに食べる事の多いレンズ豆ですが、手軽に調理できて栄養価も高いとあって、最近は日本でもよく見かける様になったと思います。
レンズ豆は、甘くない茹でアズキの様な味。ソーセージ自体の味は悪くありませんが、白いソースはマッシュルームの様な味でビミョー…。
ビックリするほど力の抜けたデザート…
そして驚いたのはデザート。コチラはラム酒のババロアとの事ですが、運ばれてきた時はただのスポンジにクリームが乗ってるだけ。
そして、店員がいきなり窓際に置いてあった名も分からない様なブランデーを開けて、このババロアにじゃぶじゃぶ注ぎはじめたのでビックリ!
なんともまぁテキトーなデザートですこと…。スポンジがブランデーを吸ってブランデーの味しかしませんし、生クリームは特にミルキーでも無いですし、フランスでこんな力の抜けたデザートが出てくるなんて意外…。
ブランデー漬けで、変に酔っ払ってしまいました!
完全に観光客向けのレストラン
今回のお会計は€35。パリのレストランの様な高値ではありませんが、この内容に€35はかなりコスパ悪いです。観光客向けレストランで出される観光客向けメニューの良い例です。
まだマシだったのは、チーズやソーセージの風味、そしてサラダの鮮度。でもこれらはいずれも素材が良いというだけで、その料理が美味しいという訳ではありません。
まぁ夜のディナータイムで広い店内が空いているのも納得…。地元の人はまず来ないでしょうね。ちょっと期待はずれのレストランLe Bistrot de Lyonのレポートでした!
Le Bistrot de Lyon
- 住所:64 Rue Mercière, 69002 Lyon
- 営業時間:12:00~14:30、19:00~23:30
- ホームページはコチラ
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