先日、千葉県の市川で一仕事終えた後、ランチをしにカレーチェーン店のCoCo壱番屋へ数年振りに訪れました。以前ココイチでカレーを食べた際には、味は平凡ながらライスが半分以上残ってしまう程のルーと具の少なさに辟易した覚えがありますが、数年経って少しは改善したのでしょうか？
電源付きのカウンター席
黄色い看板が目印のCoCo壱番屋。テイクアウトも可能で、持ち帰り用のカウンターが店頭に設けられています。
時刻は午後4時ごろ。店内は殆ど空席にも関わらず、一人客はカウンターへ座る様に促されます（シートピッチは極狭！）。閑散時間帯にも関わらず、数分おきに入店があったのは驚きです（男性客オンリーでした）。
カウンター席にはコンセントが備え付けられていました。“ご自由にお使いください”とあって良心的。カフェの様に長居出来る様な店ではないですが、スマホゲームに没頭する若者のニーズに応えているのだと思います。
メニューの選択項目が細かすぎ！
ココイチではライスが残ってしまった場合に限り、1回だけルーを無料で追加してくれるそうですが、その投稿された写真を見る限り、その量は猫の餌程度でした…。
サラダは上に乗せるトッピングのバリエーションで、およそ10種類が用意されています。ドレッシングが選べる点は良いですね。
今回は、この「鶏つくねと根菜の和風カレー」を試してみる事にしました。この時、季節限定となっていますが、ほぼ同じメニューが毎年同じ時期に出されている様です。
季節限定820円のカレーの味は？
そのカレーがコチラ。注文からものの3分で提供されました。鶏つくねが4つに大きめのカット野菜がゴロゴロ。具の量としては申し分無いほどです。今回は辛さや甘さ、ライスの量等は何も変えず、全てスタンダードで注文しました。
食べてみると、辛さは“普通”でもチョイ辛です。それは良いのですが、ルーは味が浅い印象。根本的に煮込み時間が少なく、あまり熟成されていない証拠だと思います。“一晩寝かせた味”なんて言いますが、もっと深みが欲しいところ。ウィスキーで言うと10年物にも満たない様な感じです。
具の野菜に関しては、特段硬いという訳では無いものの、味わいがルーと分離している印象を持ちます。味が染み込んでいない為なのか、カレーに入っている具にも関わらず別々の料理を食べているかの様で、ルーとマッチしていません。
ライスはもう少しパラッとした感じが欲しいところ。これは好みが分かれるものですが、あれだけ多くの選択肢がありながら、五穀米や麦ごはんが選べないのは残念です。
1,000円弱のコスパは…
幸いにして、今回はライスが余る事はありませんでしたが、満足度としては中の下かな…。ソースやトッピング、辛さなど色々と好みによって選べる事をウリにしていますが、これは一部のコアな人を除いてあまり意味をなさないのではないかと思います。“辛さ”を選ぶにしても「2辛」と「3辛」のどちらが好みに合うかどうかなんて、何度も通って色々試してみないと分からない訳ですし、例えば「4辛」を試してみたけどちょっと辛すぎて口に合わなかった場合、その時の食事はある意味無駄になってしまいますよね。
客としてはただ単純に“美味いもの”が食べたいだけで、細かな味の決定権を委ねられても困る訳です。その割には味の浅いルーだったりしますし、もっと基本的な味の向上に力を注いでもらいたいと思うところです。
ランチで入っても1000円弱という決して安くは無い飲食店なだけに、ワンコインで食べられる牛丼チェーンのカレーとは一線を画してもらいたいものですが、この内容ではあまり変わらない気がします。
最近、特にチェーン店において1000円以下で食べられる食事で“美味い”と感じられる店は、なかなか見つからなくなってしまいましたね。これも物価の上昇が顕著に現れている証拠なのでしょう。
ココイチのリピートは無しかな…。また数年後、良い口コミがあったら試してみたいと思います。
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