遂に無料解禁されたJALの機内Wi-Fiサービス!国内線に限りますが、誰でも気軽に1万メートル上空でWebを楽しめる時代になりましたね。私はこれまで短距離の国内線においてWi-Fiの必要性を感じた事がありませんでしたが、久々に利用した沖縄~羽田は2時間を越えるフライトの為、暇つぶしにWi-Fiに接続してネットサーフィンをしてみました。
JALのWi-Fiの使い心地や速度に関しては、巷で様々な意見が出ている様ですが、私なりにその使い心地や速度などレポートしていこうと思います。
那覇~羽田の最終便
今回JALの無料Wi-Fiを試すのは、先日搭乗した那覇発羽田行きの最終便。この便は元々B737でしたが、直前になってB767へ機材変更になりました。その為、総勢252名乗りの飛行機ですが、実質乗っていたのは150名程度。これはWi-Fiの速度を試すのに一つの指標となるかと思います。
JALは機内Wi-Fiを始めて以来、これまで様々なキャンペーンで利用促進を図ってきましたが、最近ついに国内線に限っては“無料宣言”が発表されました!所要時間の少ない国内線においてそれほど需要のあるものではないとは思いますが、メールチェックや到着地の交通情報など、あればあったで重宝しそうです。特に今回の那覇~羽田の様な長距離路線において、Wi-Fiが無料であるというのは有り難いサービスです。
満席のクラスJ
今回の私の席はクラスJ。しかしながら、クラスJはいつもながらに満席!こういう機材変更の時は、ガラガラの普通席の方がずっと快適なのは言うまでもありませんよね…。今回は不運?にもクラスJを予約してしまったので、その満席のクラスJでWi-Fiを試す事になりました。
ところで、バルクヘッドでない普通のクラスJシートに久々に座りましたが、こんなにシートピッチが狭かったでしょうか…?この直前に乗った宮古~那覇のプロペラ機の普通席が余りにも広いシートピッチだったので、クラスJながらとても狭く感じてしまいます。
“Sky Next”と謳って新サービスを強調していますが、実際は旧式の枠組みにシートを張り替えただけの“中古品”。フットレストが無いのでシートを倒すとずれて座り心地悪いですし、これならわざわざ1,000円余計に支払って満席のクラスJに座るより、ガラガラのエコノミーに座った方がずっと快適だったかもしれません…。
夜景の見えないブルーライト
また、最近のSky Next機材は機内照明に凝っていて、その時々のシーンに合わせて様々なカラーの照明が付く様になっていますが、私的にこれがあまり好みでない…。と言うのも、人の気分なんてそうコロコロ変わる訳ではないのに、赤や緑など普段あまり見る事の無い色の照明を点けられても落ち着きませんし、何ゆえ明度が少なくて機内が暗い!
搭乗時、退機時ともにこの暗さ…。これ、もし弱視の人が居たら足躓いて転倒の恐れ有りですよ。昨日の記事のRACの様に、蛍光灯を点けて明るくする事は出来ないのでしょうか?
更に、夜間の離着陸時は機内の照明が暗くなるものですが、最近は完全に暗くならずにブルーライトが灯される様になりました。
それは別に構わないのですが、このブルーライトが窓に反射して、折角の夜景があまり見えなくなってしまいました。窓へ顔を近づけても異様に反射するブルーライト…。色が悪いのか、照明の位置が悪いのか…、これで夜行便の醍醐味が一つ無くなってしまいましたね…。
Wi-Fiの速度を測ってみる
さて本題!安定飛行になってベルトサインが消灯したので、早速Wi-Fiに繋げてみたいと思います。
Wi-Fiの利用には、氏名やメールアドレス等の登録が必要です。一度登録しておけば次回利用時には短縮できるのだと思いますが、試しに匿名の名前とアドレスで登録してみた所、問題なく繋がりました。
繋がると、現在搭乗中のフライト情報などが表示されます。取り合えずここまでは停滞無くスムーズです。
試しに、ちょっと重いFlightradar24を起動してみました。すると、ちょっともたつくも難なく全ての飛行機が表示され、個別のフライト情報もスムーズに表示!地上に居てもなかなか表示されない事もあるのに、これはスゴイ!こうして自分の乗っている飛行機に標準を当てて、速度や高度が分かるなんてスゴイ時代ですよね。
Wi-Fi速度を測ってみると、上下とも1Mbpsに届かず。でもこれ、スマホの速度制限(200kbps)よりもはるかに速い訳で、そう考えるとメールの送信などがスムーズに出来て当然でしょう。
この後、羽田着陸のベルトサイン点等時まで様々なサイトをネットサーフィンしましたが、大きな画像データの読み込みに多少時間を要するくらいで、表示されなくなる様な事態は全く無く、ストレスフリーで快適でした!那覇~羽田の長時間、こうして時間を潰せるのはとても有り難いです。
国際線への解禁は?
こうなると、この無料Wi-Fiが国際線でも解禁される事が望まれますが、まぁまずムリでしょうね。国内線の短い時間で使わせて無料Wi-Fiの使い心地を体験してもらい、国際線での積極的な利用を促すというのがJALの狙いの様な気がします。
JAL国際線の機内Wi-Fiは、1時間利用で$10.15、24時間プランで$18.8。10時間にも及ぶ長時間、この金額の出費によって得られるものがあるのならば、決して高い金額では無いのかもしれません。今後、せめて動画がスムーズに見られるくらいに速度が上がる事を期待しています。
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