パリのメトロ車内で歌う人を発見!大道芸人から学ぶマナーの良さとは?

パリのメトロに乗車中、日本では絶対ありえない光景に遭遇しました!これを見て日本の鉄道のマナーの良さを改めて実感した一方で、それが本当に快適な環境なのかどうか、考えさせられた経験でもありました。

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メトロの車内で歌う人

パリのメトロで歌う人を発見!

時は土曜日の早朝、メトロ1号線に乗車した時の事でした。車内は普段となんら変わりない光景でしたが、どこからともなく歌を歌う声が…。

パリのメトロで歌う人を発見!

近寄ってみると、なんとパフォーマーの女性が歌っていました!台車に小型のカラオケマシンを搭載するという本格仕様、チップを入れる為の紙コップが付いているので間違いなく大道芸人ですね。歌の腕前は…?ですが、地下鉄の騒音に負けじとかなりの大音量!

パリのメトロで歌う人を発見!

凄いのは、列車が駅に着いてドアが開いても微動だにせず歌い続けている事です。そしてそれを誰も気にせず、皆当たり前の様に避けて行きます。

こんな事を東京や大阪でやったらそれこそ突き倒されますよね。この状況を見て「邪魔だ」とか「どけ」など誰も言わず、当たり前の様に時が流れてゆく光景は不思議な感じでしたが、パリでは珍しい事では無いのでしょう。それにしてもメトロの車内で歌って、果たしてチップ収入はどのくらい儲かるものなんでしょうか…。

自転車の持ち込みに思うこと…

日本の鉄道では厳しく制限されている自転車の持ち込みも、ここではかなり寛容でした。

パリのメトロで歌う人を発見!

例えば日本のJRなどでは、折りたたみ自転車を専用のケースに収納した状態であれば車内へ持ち込む事が許可されていますが、勿論この様な状態では言語道断です。北欧などでは車内に自転車置き場があって、そこへ収納されている光景は目にした事がありますが、この様に大都市の地下鉄車内に堂々と置いてあるのは初めてです。

パリのメトロで歌う人を発見!

キックスケーターも然り、こういう状態で車内のど真ん中に置いてある事は日本では考えられないですよね。

日本の車内は本当に快適?

これらパリの寛容な車内マナーと比べると、ケータイの音が鳴っただけで睨まれる日本の鉄道事情は、とても窮屈な感じがしますね。細かな事に対して過剰に反応し過ぎる事が果たして快適な車内環境づくりに適していると言えるのか、いささか疑問に感じる事もあるくらいです。

パリのメトロで歌う人を発見!

しかしその割には、座席の譲り合いが出来ていない等、本来あるべきマナーが守られていない事が多い気がします。例えば、ドア横にある折りたたみ式の簡易椅子は混雑時には立ってスペースを空ける事がマナーとされていますが、大阪のJRなんかを見ていると皆堂々と座っていますよね。

パリのメトロで歌う人を発見!

パリでは同じような状況の時にスッと立ってスペースを空けている光景を何度も目にしました。こういう能動的な行動は日本よりも遙かに積極的だと思います。

結局“マナー”というのは快適な車内環境づくりをする上での手段であって、目的では無いですよね。日本人はこのルール通りに行動する事だけを美徳としている人も多いと思います。そしてそれに少しでも外れた人間を徹底的に叩く…正に世で話題になっている謝罪会見や辞任劇に似た様な所がありますよね。これは日本人の一番良くない所なのではないでしょうか。

少し話が膨らみすぎてしまいましたが、異国のマナーや文化に触れると自国の長所短所がよく見えてくるものです。これを機に私も自らの行動を振り返り、マナー向上に努めていきたいと思っています。

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