スペイン・マドリードの王宮にほど近い所にある「サン・フランシスコ・エル・グランデ教会」。行ってみると、質素な外観からは想像もつかないほど豪華な内装でビックリ!
また、教会の内部に豪華な内装の美術館が広がる等、世界にもなかなか類を見ない特別なスポットです!そんなサン・フランシスコ・エル・グランデ教会へのアクセスからチケット、内部の様子まで詳しくお伝えしたいと思います。
♪こちらも合わせてどうぞ→「マドリード」記事一覧と旅行ガイド
目次
巨大なドーム屋根の教会/アクセスと概要
サン・フランシスコ・エル・グランデ教会ですが、場所は王宮から1km弱ほど南へ行った所。アルムデナ大聖堂の前を通って、バイレン通りを真っ直ぐ南下すると見えてきます。
あまり飾り気のない外観ですが、屋根の方へ目をやると巨大なドーム屋根がお目見え!このドーム屋根の円盤は直径33mもあって、スペインの教会ではダントツトップ、またキリスト教の全教会の中でも3番目に大きいものなんだとか。
塔の高さも最大56mあって、見た目以上に大きな教会です。
エントランスとチケット価格
教会の正面入口から入るとエントランスホールがあって、ここでチケットを購入。そのすぐ側が講堂の入口になっています。チケットは€5。※価格は為替レート等により常に変化します。
このホールの内装がなかなか立派で、天井はアーチ状の重厚な造り!普通の教会じゃなかなか見ないですよね。
尚、ここには撮影禁止のマークが貼られていましたが、係員に伺ったところフラッシュ無しでならOKなんだそう。よく確認しないとちょっと焦ります…。
豪華で美しい円形の講堂
内部へ入ると、シンプルな外観からは想像もつかないほど豪華な世界が広がっています!講堂は円形をしていて、その周りにはチャペルと呼ばれる小部屋があり、それぞれにスペインの画家フランシスコ・デ・ゴヤをはじめとする巨匠の絵画が飾られています。
この教会の創設は1214年、フランシスコ会の創設者とされるFrancesco d’Assisi(アッシジのフランシスコ)という人物が建てたとされていますが、現在の建物は1784年に建てられた4代目のもの。1980年に国宝に指定されるまでは、軍事施設など様々な用途で使用されていたそうです。
巨大なドーム屋根の内側には、フレスコ画がギッシリ!ここには天上界が描かれていて、絵の中には教会の創設者であるフランシスコの姿もあるというのですが、流石にどれだか判らない…。曲線状のドーム屋根にフレスコ画を描く事はかなり難しい様で、当時としてはかなり高度な技術が使われていたと考えられます。
祭壇と対面の上階にあるのは、2つ向かい合わせに置かれたパイプオルガン。背景のフレスコ画と相成って、なかなか貫禄ある見栄えです!サイズはあまり大きくないですが、どんな音が出るのか聴いてみたいところ。
祭壇の横から美術館へ!
そんなサン・フランシスコ・エル・グランデ教会ですが、更に凄いのはここから先!祭壇の左側にはこの様に大きな入口があって、ここから別のエリアへ進む事が出来ます。
中へ入ると、そこは美術館!真っ赤な絨毯の敷かれた回廊がどこまでも続いています。古い建物をそのまま使用しているのか、歩くだけで床がギシギシ。
ここには、17世紀から19世紀にかけてのコレクションが置かれているそうで、見たところ殆どが宗教的な意味合いの絵画です。製作年も明記されていて、18世紀後半の作品が目立ちます。
中には、こんな豪華は小部屋も!天井画もなかなか美しいですね。
豪華な教会と美術館は見応えあり!
と言う訳で、サン・フランシスコ・エル・グランデ教会を見てきましたが、教会としても美術館としても、普通とはかなり異なる施設だと感じました!有料ではありますが、これで€5なら安い方かも?
機会のある方は、是非訪れてみて頂ければと思います。
San Francisco El Grande
- 営業時間:10:30~12:30(最終入場)、16:00~18:00(最終入場)
- ※日曜・月曜およびミサの時間帯は入場不可。季節により多少変動の可能性あり
「マドリード」記事一覧と旅行ガイドはこちら↓