サンクトペテルブルクで2013年にオープンした「ファベルジェ博物館」。ここにはピーター・カール・ファベルジェPeter Carl Fabergé(1846~1920)というかつてロシアの宝石商だった人物が作製した貴重なイースターエッグが展示されているという事で、世界中の観光客から根強い人気があるのだとか。
行ってみると、個性豊かなイースターエッグが多数見られる他、贅の限りを尽くした豪華な内装もあって、なかなか見応えのある博物館でした!中にはこの博物館を一番の目的にサンクトペテルブルクを訪れる人も居るという、その熱意にも納得です。
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目次
ファベルジェ博物館の場所
ファベルジェ博物館の場所はコチラ。サンクトペテルブルクのフォンタンカ運河沿い、ネフスキー通りから150m程の所にあります。
グレーの外壁をした2階建ての建物がファベルジェ博物館。木の扉を開けて中へ入って行きます。入ってすぐに手荷物検査があって、鞄の中身までかなり念入りにチェックされました。
中へ入ると左側にチケットオフィスがあります。カウンターの内、左側がチケット販売で右側はオーディオガイドの貸し出し窓口。チケットは450RUB、オーディオガイドは250RUBですが、残念ながら日本語は無いとの事。
尚、10:00~17:00でガイドツアー(別料金)がありますが、口コミによるとこの時間帯は個人での入場が出来ない場合もある様なので、ツアーに参加しない場合はこの時間帯を避けた方が無難かもしれません。豪華な装飾の美しい部屋
さて、チケットチェックを受けたら、赤絨毯の敷かれた豪華な階段を上がって2階へを進みます。このファベルジェ博物館は「シュヴァロフ宮殿」という建物を改装した博物館だそうで、内装は豪華絢爛!
博物館の中はおよそ10個の部屋に分かれていて、それぞれ「Red Room」や「Blue Room」など色名前がついた部屋が続いています。どの部屋も煌びやかな装飾があって、王宮の様な美しさ!流石、ここが宮殿というだけありますね。
各部屋には、かつて貴族が使用していたとされる貴金属類や、宝石、陶磁器などが展示されていて、その数はおよそ4000点にも及ぶのだとか。この様な展示は諸外国の王宮などでもよく見かけますが、この美術館は展示の仕方が上手いのか、他の博物館よりも一層美しく見えてきます。
Beige Roomには、ロシア皇帝が使っていたとされるちょっと珍しいシュガーケースのコレクション。シルバーやエナメルがふんだんに使われていて豪華なケースですが、何だか重そうでポータビリティには欠けそうです(笑)。
Blue Roomのイースターエッグ
そして、一番の見所はなんと言ってもこちらの部屋!イースターエッグの集まるBlue Roomです。これを目当てに来る人が殆どだと思いますが、意外にも博物館へ入って最初の部屋にあります。
ここに展示されているイースターエッグは全9種類。全てファベルジェが19世紀後半から20世紀にかけて製作した作品で、ロシア皇帝アレクサンドル3世とニコラス2世に献上された事から「インペリアル・イースターエッグ」と呼ばれているのだそう。
9つのイースターエッグは何れも個性豊かで精巧な造り、艶やかな質感もGood!どの固体も360度全ての角度から眺める事が出来ます。各々のエッグには名前が付けられていますが、公式HPやWikipediaに詳細が載っているので興味のある方はそちらへ。
絵画のライトアップが美しい
イースターエッグの他、個人的に見応えあったのがExhibition Roomにある絵画。この部屋は19世紀にロシアで描かれた人物画や風景画が展示されているのですが、その展示方法がなかなか斬新!
と言うのも、この部屋に限っては照明が落とされていて、絵画の部分のみにスポットライトが当てられています。
何気ない風景画が人物画でも、光が当たるとクッキリ際立って美しさが倍増!こういう展示の仕方は他では見た事が無く、これは良いアイディアだなと感心しました!
カフェ、ショップは大した事ない
尚、見学導線のラストにはカフェがあって、営業時間は10:00~21:00。ケーキやソフトドリンク、アルコール等が提供されていますが、軽食は無い模様。
喉が渇いたのでスプライトを注文したのですが、330mlで250RUBもする上に、あまり冷えていなかったのでガッカリ…。店員の対応もあまり良く無いので、ここでのお茶は控えた方が良いかもしれません。
その先にはミュージアムショップ。イースターエッグの置物も勿論ありますが、本家の割りに種類は少なく、マトリョーシカ等どこにでもある様なものばかりなので、ここも特に立ち寄る価値はあまり無いかもしれません。
見応えのある美しい博物館
と言う訳で、イースターエッグ目当てに訪れたファベルジェ博物館でしたが、正直ここまで見応えのある博物館とは思いませんでした!展示方法ひとつにしても他のミュージアムには無い美しさや豪華さがありますし、行って損は無い博物館だと思います。夜21:00まで営業しているのも嬉しいところ!ただ、最終入場は20:15迄ですが、一度私が20:05頃に訪れた所、入場を断られてしまった事があるので、あまり遅くならない方が良いでしょう。
ファベルジェ博物館
- 住所:Fontanka river embankment, 21, Sankt-Peterburg
- 営業時間:10:00~21:00(チケットオフィスは9:30~20:15)
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