今回は、極東ロシアのハバロフスクで【ロシア正教会】を初体験!ウスペンスキー教会をはじめ、ハバロフスクには幾つか教会がありますが、服装等に注意すれば誰でも中へ入る事が出来ます。
カトリックとは異なるロシア正教会の世界がどの様なものか?レポートしていきたいと思います。
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ウスペンスキー教会
先ずは定番「ウスペンスキー教会」。ハバロフスクの目抜き通り(Murav’yeva-Amurskogo)の南端、アムール川を望む高台の広場の中にあります。
ハバロフスクを象徴する様な建物なので、観光で訪れたら誰でも一度は目にするはず。青い三角屋根の上に金の装飾、白い外壁と茶色のレンガが合わさった外観はかなり独特で、他のヨーロッパ諸国ではなかなか見られないですよね。
建造は1900年。スターリンの時代に宗教的弾圧によって破壊され、現在あるのは再建されたものなんだとか。教会の周りは緑豊かな公園が綺麗に整備され、そんな紛争とは想像もつかないほど長閑な所です。
教会への出入りは、アムール川に面した側にある扉から。内部は、青を基調とした内装に金のシャンデリア、独創的な祭壇を見る事が出来ます(撮影禁止)。ただ、色鮮やかなステンドグラスに囲まれた西欧の教会と比べると、装飾は限定的でかなり質素な感じ。派手さを期待して中へ入ると、ガッカリするかもしれません。
スパソ・プレオブランジェスキー教会
続いては、ハバロフスク市街の南の外れにある「スパソ・プレオブランジェスキー教会」。ウスペンスキー教会前の通り(Ulitsa Turgeneva)から、真っ直ぐ南東へ1km程行った所にあります。
栄光広場(Площадь Славы)の中にあるこの大きな教会。高さは70mもあって、極東ロシアでは最大の大きさなんだとか。2003年建設のかなり新しい教会ですが、金色をしたドーム型の丸い屋根があって、ハバロフスクでは最もロシアらしい形の教会という感じがしますね。
尚、教会の裏側はちょっとした展望スポットになっていて、ここからアムール川やハバロフスク南部の工業地帯が一望できます。
内部は独特の内装
正面の入口から中へ入ってみると、内部は柱の無いほぼ正方形のワンフロア。カトリック教会の様に椅子が並べてある訳ではないので、とても広々しています。
祭壇を見ると、聖人が描かれたセル状の小窓が無数に並べられていますが、これは“イコン”と呼ばれているもので、ロシア正教会ではスタンダードな形。西欧の教会にある祭壇とは、かなり違っていますね。
一方、天井付近には装飾など何も無く、かなり殺風景な内装です。西欧の派手やかなステンドグラスに見慣れていると、ちょっと意気消沈な点も否めませんが、これもロシアの教会ではよくあるタイプ。
その他、ロウソクが灯せる小さな祭壇が幾つかある他、聖書や置物が販売されているショップもあります。ここは観光客向けの教会では無いので、ガイドブック等の販売は無し。
イルクーツク聖イノセント教会
もう一つ、ウスペンスキー教会からUlitsa Turgeneva通りを先程とは逆に500m程進んだ所にあるのが「イルクーツク聖イノセント教会」。あまり有名では無い為か、ガイドブックを見ても殆ど情報が載っていません。
茶色いレンガの外壁と緑色の三角屋根、そして黄金のスライム屋根が特徴の教会。Ulitsa Turgeneva通り側から黒い正門を抜けて、教会の敷地内へと入って行きます。
この教会の建設は1898年。ハバロフスクで最も古い教会なんだそう。教会の歴史については、公式HPに詳しく書かれています(ロシア語のみ)。
この教会も内部は撮影出来ませんが、中は水色を基とした独特の色合いの内装で、天井付近までギッシリ描かれた壁画がなかなか見応えありました!教会特有のお香の匂いが漂っていて、何だかとても神聖な気持ちにさせられます。あまり有名所ではないですが、わざわざ行く価値はあるかもしれません。
女性はスカーフを持参すべし
と言う訳で、ハバロフスクで3つの教会を訪れてみましたが、どの教会も観光客に特化した所では無い為、訪問の際は特に節度のある態度が求められると感じました。
特にロシア正教会はカトリックに比べて服装に関する規定が厳しいので、女性のスカーフは必須!今回訪れた中では、スパソ・プレオブランジェスキー教会に限ってはスカーフの貸し出しがありましたが、その他については持参する必要があるので注意が必要です。
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