物価の高いスイスのジュネーブですが、意外と無料で入れる観光スポットは多く、旧市街の高台に聳え立つ「サン=ピエール大聖堂」もその内の一つ。内部には美しい礼拝堂もあって、フラッと立ち寄るには良い所です!
地下に広がる遺跡群の博物館も含めて、詳しくレポートしていきたいと思います。
目次
旧市街にある教会
ジュネーブのサン=ピエール大聖堂ですが、場所は旧市街の中心部。この辺りは、レマン湖の方から坂を上った高台に位置します。
ギリシャ神殿の様なファサード。この教会は12~13世紀に建てられた後、幾度に渡って改装されたそうで、その為か様々な建築様式が融合したちょっと特殊な造りをしています。
建物の密集地帯にあるので、全景を見るのがなかなか難しい~。
教会への入場は無料!入口は正面左側の扉、エントランスを示す看板が目印です。
バシリカ式の内部
中へ入ってみると、複雑な外観の割に中身は意外とシンプル。典型的なバシリカ式の構造で、身廊とその両側に側廊、祭壇手前には袖廊と中央交差部があって、上空から見ると十字の形をしているのが分かります。
縦の長さが64mもある教会なので大きさとしてはまずまずですが、壁面や天井部分も含めて豪華な装飾は殆どなく、あまり豪勢な教会では無いです。
でも入口上部にある巨大なパイプオルガンはなかなかの物!設置されてからまだ日が浅いのか、シルバーのパイプ等が真新しい感じがしますね。この教会でコンサートが開かれる事もあるのだとか。
祭壇と美しいステンドグラス
中央交差部の所へ来てみると、何故か祭壇があるはずの所にひな壇のベンチが組まれていて、それらしき物が見当たりません。ひょっとしたらコンサートか何かの準備で、一時的にこうなっているのかも?
しかしここから見上げる袖廊のステンドグラスが美しく、ゴシック調の円形のものは色鮮やかで見応えあります!
反対側には別のカラーのステンドグラスもあって、こちらもなかなか綺麗です!この時は夕方で日の光が差し込んでいたので、一層輝いて見えました。
出口付近にもう一つの美しい礼拝堂
また出口の脇には、何やら小部屋への入口があって、自由に入れる様になっています。
中へ入るとビックリ!ここにも祭壇やステンドグラスがあって、美しいゴシック様式の特別な空間になっています。
解説によると、ここはマッカビー(Maccabees)という名の礼拝堂で、元々は倉庫として使われていたスペースを1878年に改装した所なんだそう。
広さはあまり無いですが、天井はかなり高くパイプオルガンもある本格仕様!アーチ状の天井には細かな装飾もあって、本家よりもずっとこっちの方が美しいです。
地下には遺跡群の博物館
そんなサン=ピエール大聖堂ですが、この教会の地下が博物館になっています。正面エントランスに向かって右の方へ行くと地下へ通じる階段があり、ここが入口。
入場料は8フラン。中へ入るとレセプションがあるので、ここで支払いを済ませます。コートが掛けられる簡易的なロッカーはありますが、クロークは無く、リュック等の鞄はそのまま持ち込んで構わない様です。
ここは大聖堂の真下にあたる所で、大聖堂が建てられる以前にあった宗教的建造物の遺跡が展示されているとの事。天井の低い空間に、石造りの基礎の部分が無数に広がっています。
中には4世紀頃にまで遡る遺跡もある様で、中にはこの様な生き物の化石や土器等も見られました。
現在の教会との位置関係を記した見取り図もあります。この地下空間はとても広く、見学順路には一応矢印が表示されていますが、分かれ道もあって結構迷ってしまった…。
塔に登る事もできる
その他、このサン=ピエール大聖堂にはノースタワーとサウスタワーの2つの塔があって、有料で登る事も出来ます。チケット価格は5フラン、今回は登りませんでしたが、高台にあってジュネーブ市内が良く見渡せるとの事。
と言う訳で、ジュネーブのサン=ピエール大聖堂についてレポートしましたが、個人的にはマッカビー礼拝堂が最も見応えがあっておススメ!無料で入れるので、観光の休憩がてらに訪れるのもアリかと思います。
Cathedrale Saint=Pierre 営業時間
- 夏季(6月~9月):9:00~18:30(日曜日は12:00~)
- 冬季(10月~5月):10:00~17:30(日曜日は12:00~)
- ※タワーへの最終入場は閉館30分前迄
- ※地下遺跡は10:00~17:00(16:30最終入場)
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