昨日の記事では、パリの国立オペラ座「ガルニエ」の美しい客席(講堂)を掲載しましたが、ホワイエの一角には更に豪華で美しい空間が広がっていました。
ホワイエの一角にある“黄金の間”
ガルニエのホワイエの構造は結構複雑です。フロアが何層にもなっていて、目的の場所に行くのに迷う事もしばしば…。
かねてから噂に聞いていた“黄金の間”は、大階段を臨む上階のフロアの一角にありました。客席の方へ入っていく扉とは反対側の階段を上がり、廊下を奥へ進むと入口が見えて来ます。
恐る恐る中へ入ってみると…
おぉぉぉ!!
すげー!どこを見渡しても金金金そして金!
星屑をちりばめた様なシャンデリア…息を飲む美しさとは正にこの事、言葉になりません!
このホールの天井の高さは18メートルもあるそうで、そびえ立つ黄金の柱に圧倒されます。
この回廊は元々“応接間”として、紳士淑女の社交場の目的で造られたものなんだとか。wikipediaには「大休憩室」と書いてあります。もはや“オペラ”公演の鑑賞なんて二の次と言った感じですよね。
ちなみに、オペラやバレエ公演が行われていない時間帯、ガルニエにはミュージアムとして11€で入場出来る様です。
でも入場に11ユーロも支払うならば、バレエ公演の最も安いカテゴリーのチケット(10€)を購入し、お洒落に着飾ってバレエ観賞と社交場を体験した方がずっとお得ですよね。
尚、公演修了後に黄金の間へ訪れた所、この様に入口にロープが張られて中へ入れなくなっていました。幕間の休憩中は人が混雑する上に時間が少ないので、開演前に訪れるのがベストだと思います。
短すぎる幕間の休憩時間
今回ガルニエで鑑賞した演目は、バレエ公演≪ジゼル≫。1幕と2幕の間の休憩時間にホワイエへ繰り出してみると、多くの紳士淑女で賑わっていました。
各階のフロアごとにBarカウンターが設置されていましたが、私が向かったのは黄金の間の入口付近のホール。ちょっと小腹が空いたので、ベーグルを購入してカウンターで食べる事にします。
このベーグルが幾らだったか忘れてしまいましたが、確か15€支払って2~3€のお釣りを貰った記憶があります…うわぁ~高い!
しかしこれを食べている間、早くも開演を知らせるベルが鳴り始めます。
休憩時間は15分、その終了10分前にはベルが鳴り始め、それが5分間鳴りっぱなし…。ジリジリジリと目覚まし時計の様な音が鳴り続けたら会話どころじゃないですよね。ロンドンのオペラハウスでは30分の休憩時間が取られていたので余裕があったのですが、こんなに短かったらBarカウンターに並んでいるだけで時間が終わってしまいます。黄金の間への入場や社交場体験も含めて、やはり余裕のある開演前に色々と巡っておくのがベストですね。
パリのオペラ座「ガルニエ」に初潜入した感想は、とにかく豪華で美しい!これならば興味の無いバレエ公演でも最低額(10€)で入場して、客席に入らずにホワイエだけ見学するのも有りかなと思いました。現に私は休憩時間開始と同時にBarカウンターへダッシュしましたが、その時既に数名の人がワインや軽食を嗜んでいたので、やはり公演を観る目的ではない人もいるのでしょう。
美しすぎる黄金の回廊は、何度見ても飽き足りない事でしょう。次の機会にも是非訪れてみたいと思います。
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