バンコク観光地で最も有名な巨大釈迦像がある寺院「ワット・ポー」。私も行って、その巨大な姿をカメラに収めて来ましたが、その大きさ故になかなかアングルが難しい~!
今回は、そんな黄金の仏の姿の他、ワットポーへのアクセス・入場料をはじめ、美しい本堂の祭壇などをご紹介しようと思います。
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目次
ワット・ポーへのアクセス
バンコク市内中心部からワット・ポーへ行くには、タクシーの利用が早くて便利です。私はフワランポーン駅近くの「ワット・トライミット」近辺からタクシーに乗車しましたが、ワット・ポーまでおよそ10分で到着。
※2019年にMRTのブルーラインが開業し、最寄のSanam Chai駅から徒歩でのアクセスが可能になりました!
バンコク名物の渋滞を懸念する声も聞かれますが、私が利用した限りではBTSやMRT等の鉄道路線エリアを離れさえすれば、目立った渋滞はありませんでした。タクシー車内はエアコン付きで涼しいので、短距離でも乗る価値はあると思います。
ただし、流しのメータータクシーでもワット・ポー等の観光地へ行く場合は必ず交渉制になってしまうので要注意!私が乗ったフワランポーン駅付近からだと100バーツでしたが、BTSのSiam付近からの場合は150バーツが目安になると思います(メーターの約2倍)。タクシーでお得な運賃交渉の仕方などはバンコクのタクシーはメーターで走らない!ボラれない為の交渉術は?の記事をご覧下さい。
その他、チャオプラヤー・エクスプレスボートで向かう方法もありますが、非常に遠回りが故ものすごく時間がかかるので、あまりおススメ出来ません。一人14バーツという安い運賃は魅力ですが、複数人だとその優位性は低下しますし、あまり乗り心地の良いものでもありません。エクスプレスボートについてはちょっと怖いエクスプレスボートの乗り方!の記事に記載しています。
入場料は100バーツ、タイ古式マッサージも
ワットポーには、王宮(ワット・プラケオ)と同じく幾つもの勝手口があるのですが、出入り出来る所はかなり限られています。メインエントランスは敷地の北側にありますが、エントリーできるのはそこ一箇所だけでは無い様で、私が入ったのは人気の少ない裏口の様な所。
ワット・ポーへの入場料は100バーツ。クレジットカードは使えませんが、1000バーツ札を出しても文句一つ言われずにお釣りをくれました!両替所などで高額紙幣を掴まされている人は、こういう所で崩しておくと後々楽かと思います。※価格は社会情勢により随時変動します。
尚、この境内にはタイ古式マッサージを受けられる所があります。このワット・ポーでのマッサージはバンコクでもかなり有名らしく、それ故か30分260バーツ~と結構良いお値段!
その近くには“School”の文字も!ここでレッスンを受ければ、タイ古式マッサージの資格を取る事も出来るそうで、日本人の取得者も多いのだとか。30時間の講習で受講料はおよそ日本円で4万円~、こちらは意外に安いですよね。
黄金の祭壇が美しい本堂へ!
ワット・ポーの境内にある主な建物は、大寝釈迦像のある礼拝堂と、本堂の2つ。私が入った所は釈迦像のある礼拝堂とは反対側だったので、先ずは本堂へと向かいたいと思います。
ここも他の寺院と同じく、建物内は土足厳禁。撮影も禁止かと思いきや、ここは禁止されていませんでした。
黄金の祭壇を前に赤絨毯が敷き詰められた本堂、入口に係員が居て、速やかに座る様に促されます。この係員がけっこう厳しく、座り方は正座か胡坐に限定され、少しでも足を前に出して座っていると注意されてしまいました…。
でも黄金の祭壇は美しい!細かく散りばめられた無数の装飾が照明に照らされて、まるで宝石の様に輝いています。背後にある地獄絵の様な雰囲気の壁画とのコントラストが何とも神秘的…。
祭壇の前にはロープが張られていますが、かなり近くまで行く事が出来ます。祭壇に置かれている遺影はプミポン前国王でしょうか?ここへ来る前に訪れた王宮(ワット・プラケオ)には、沢山の喪服を着た現地の人々が弔問に訪れていますし、タイの人の愛国心が窺い知れますね(参考:喪中のワット・プラケオの様子‐プミポン国王の本葬で10月閉鎖へ)
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釈迦仏が寝そべる礼拝堂へ!
さて、ワット・ポーのメイン「大寝釈迦仏」があるのは、敷地内西方にある礼拝堂。先ほどの本堂とは比べ物にならない程、すごい人ごみ!
こちらも靴を脱いで中へ入りますが、ここには下駄箱が無い代わりに袋が用意されています。この方が盗難の恐れが無いので良いかもしれませんね。
中へ入ると、奥まで続く細長い回廊。高い天井の下、大きな柱が等間隔に並んでいます。
その柱の間から覗いて見ると、釈迦仏を発見!枕にしている手の部分にちょっと違和感ありますが、よく見ると大きなブロックも併用して頭の部分を支えているんですね。
貫禄のある金メッキですが、質感はちょっとビミョー…。また目の中の白目・黒目部分も、少しハコモノ感ありますよね。仏の表情も半笑いですし、タイの文化ってほんと独特な感じがします。
仏をカメラに収める方法
それにしても、仏の全身を撮りたいと思うのですが、これがなかなか難しい~。と言うのも、巨大な釈迦仏をカメラに収めるには仏との距離を取らねばなりませんが、柱があるのでそれが出来ず。かと言って近すぎると、何だかよくわからないアングルになってしまいます。
一方、柱と柱の間で、一際人だかりが出来ている所がありました。どうやらここが一番の撮影ポイントらしい。
私もそこから撮ってみましたが、確かにこれなら仏の頭から足まで見渡せて良いかもしれません。そう言えば、数あるパンフレットやガイドブックも、これと同じアングルの写真が使われていますよね。
真珠の様な輝き!足の裏の芸術
因みに、仏の足の裏はこんな感じ。ここだけは金色ではなく、黒を基調とした人工的な形の足です。10本の指には指紋の様な渦巻きが沢山ありますが、それ以上にスゴイのは細かな装飾。
足の裏をよく見ると、花や木、そして表情の異なる人物の絵が細かく描かれていて、それらが真珠の様に煌いています。これは「螺鈿細工」という画法で、研磨された貝殻を用いた装飾法なんだとか。これによって、宇宙的な観点を持つバラモン教の教えを表現しているらしく、何とも壮大な視点ですよね。“煩悩を打ち消す”所作に挑戦!
回廊を端まで歩いて行くと、今度は釈迦仏の裏側へと順路が続きます。ここには108つの壷があって、端から順に硬貨を入れて行くと、自らの煩悩を打ち消す事が出来るのだそう。
硬貨は用意されていて、20バーツの寄付と共に受け取る仕組み。
壷に硬貨を入れるという作業は、一見すると楽そうに見えますが、実際にやってみると結構大変~。私は途中で気づかない内に一つの壷に2枚入れてしまったのか、最終的に3枚足りなくなってしまいました!あぁこれで私の煩悩は残ったまま…。
尚、ここからは釈迦仏の後ろ姿が見えるですが、皆コインに集中している為か写真を撮る人は少なく、空いています。仏を後ろから眺めてみると、意外と筋肉質で良い体してますね!
無料でミネラルウォーターが貰える
最後に、釈迦仏の眠る礼拝堂の近くでは、フリードリンクが配布されていました。入場チケットについている半券で、誰でも貰う事が出来ます。
250ml程度と小ぶりなボトルですが、常夏の散策には嬉しい特典ですね。
と言う訳で、バンコク観光スポットの象徴とも言えるワット・ポーの大寝釈迦仏を見学してきましたが、100バーツという低廉な価格で入れるスポットとしては、かなり充実した内容だったと思います。
ワット・ポーの開園は8:00~17:00、釈迦仏の礼拝堂は8:30から開いていて、口コミによると開園直後は人が少なくておススメなんだそう。ゆっくり写真を撮りたい方は、是非早朝に訪れてみると良いかと思います。
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