タイ・バンコクの観光スポット「ワット・アルン」および「ワット・プラケオ」へ向かう際に利用したチャオプラヤー・エクスプレスボート。路線バスの様な要領で気軽に乗る事が出来る交通機関の一つなのですが、慣れない観光客にとってはちょっと分かり難い部分もありました。
今回は、BTSのサパーンタークシン駅からエクスプレスボートへ乗船、その手順等を詳しくレポートしたいと思います。
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先ずはサパーン・タークシン駅へ向かう
バンコク市内を南北に蛇行して流れているチャオプラヤー川、この川を路線バスの様に走るのがエクスプレスボートです。
ワット・ポーなど観光スポットとなる寺院は皆この川沿いに建っているのですが、BTSやMRTなどの鉄道がこの辺りまで延びていない為、バスやタクシーを除くとこのエクスプレスボートを利用しなければ辿り着く事が出来ません。
エクスプレスボートに乗る為には、まずBTSのSaphan Taksin(サパーン・タークシン)駅へ向かいます。ここはバンコク中心部で唯一鉄道との接続駅なのですが、市街地の南の外れにあるのでSiam駅から向かっても20分程かかります。
Saphan Taksin駅を降りたら、進行方向寄りの改札を出て2番出口へ。観光客が一斉に向かうので、ついて行けば迷う事はありませんね。
チケットカウンターとボートの種類
ボート乗り場へ到着すると、“BUY TICKETS”と書かれた表示があります。ガイドブック等では、乗船後に車掌からチケットを買うという情報もあったのですが、チケットカウンターへ行く様に指示されました。
しかし、正面にあったのはTOURIST BOATという観光船のチケットカウンター。これに乗っても寺院の集まるエリアへ行く事が出来る様ですが、料金は50バーツとかなり高額(まぁそれでも170円程度ですが…)なのでパス。
通常のエクスプレスボートは船によって停車駅が異なり、赤・緑・黄色のフラッグによって種別が分かれていて、ガイドブックによると運賃もそれぞれ異なるらしい。この様に乗る船によってレーンが分かれているのですが、この日は日曜日だった為、オレンジフラッグの船以外は運航されていない模様(詳しくはHP参照)。
通常のエクスプレスボートのチケット売場は、ツーリストボートの右側にありました。よく見ると、側に“14 บาท”と書かれたオレンジ色の札が立っていますね。
チケットは一律料金(14バーツ)、料金を支払うとこの様に小さな紙切れを渡されます。かなり薄い紙っ切れなので、風で飛ばされない様に気をつけないと~。※価格は社会情勢により随時変動します。
船内は観光客で激混み!
ちょうどタイミングよく、私がチケットを購入するとすぐに乗る船が到着しました。係員の案内に従って順にボートへと進んで行きますが、見たところ乗客は100%観光客のみ!
ボートは低い天井の平屋建て、一応ペンキの塗りなおしは行われている様ですが、手すりが曲がっている等かなり年季の入った感じです。
乗船すると、係員が前の方へ詰める様に言われます。船内後方は、停車駅ごとに人が乗降りする所なので、確かにこの付近に留まると邪魔になりますね。
その為、船内は前の方から超満員!東京の通勤電車ほどではないですが、ゆったり景色を眺められる様な雰囲気ではなかったです。
そんな混雑の中、座席を独占するバカップルを発見!あまりの混雑で、係員もこの光景が見えないのでしょうか?ちょっとこれは注意して欲しかったなぁ~。
寺院が集うチャオプラヤー川流域
ボートは、高速船よりちょっと遅い程度の速度。この日は波が穏やかだった為か、水しぶき避けのシートは使うまでもありませんでした。それにしても、水が汚い…
そして、エンジン音がスゴイ!私が立っていた位置が丁度エンジン室の真横だった為、爆音が体の芯にまで響き渡りました。かなり古いタイプのものなのか、他国の高速船などと比べても音量がデカイ気がします。
チャオプラヤー川の流域には寺院が多く、名前も分からない様な寺院が幾つも見られました。他国には無いタイ独特のデザインの建物ばかりで、なかなか見ごたえありますね。
ちょっと怖いボートの乗降り
この時は王宮(ワット・プラケオ)方面を目指していましたが、その一つ手前の駅に目を引く美しい建物があったので、降りてみる事にしました。
ここに建っているのは「ワット・アルン」。王宮があるエリアとは川を隔てた対岸に位置するのですが、白く宝石をちりばめたかの様な美しさ!
駅に着くと、係員がロープで船を固定して乗降りが開始されます。スロープ等が設けられる事は無く、船と岸の間には微妙な隙間が生じています。
船の運転士も慣れているので、この様に上手い具合に岸へと付けてくれるのですが、時たま波に揺れて数十センチもの隙間が生じるので、ヒヤッとする事もありました。特に小さなお子さん連れの場合は、本当に注意しないと危ないです。
と言う訳で「ワット・アルン」へ到着!ここまで所要時間はおよそ20分でした。次回はこの美しい白亜の寺院をレポートします!→ワット・アルンが美しい~改修工事完了でピッカピカ!タイ‐バンコク
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