今回バンコクで宿泊したのは、SALIL HOTEL SUKHUMVIT SOI 11。JALダイナミックパッケージのセール品で、その一番の見出しに出ていたホテルです。
エクスペディアの評価は3.8という微妙な数字の4つ星ホテルで、あまり気が進まなかったのですが、最安値に近い金額で他に良さげなホテルが無かったので仕方なく…。しかし“最安値”の割にはしっかりした造りでレセプションの対応も良く、まずまずの快適な滞在となりました。
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目次
喧騒の中に建つ4つ星ホテル
今回JALを使ってバンコクへ到着したのは23時、夜も遅かったので空港からタクシーでホテルへ向かいました。
ホテルに着いた頃には0時を回っていましたが、タクシーを降りてその喧騒ぶりにビックリ!ホテル前は狭い片側1車線の道路ですが、沿道を照らすネオン、そして至る所から大音量の音楽が流れています。そして隙間無く渋滞の車で埋め尽くされた道路…、ほんとにこんな場所に建つホテルで眠れるのか、早くも心配になってきます。
ちなみに鉄道で向かう場合、最寄り駅はBTSのNaNa駅。バンコクの中心街へ2~3駅の距離なので、買い物や食事には便利な所です。
駅からホテルまでは“徒歩3分”という口コミもありましたが、実際は舗装が半分壊れた細い歩道を歩くので5~6分はかかります。2駅先のChit Lomまで行けば都市化した綺麗な道路になるのですが、この辺りはまだ開発途上といった感じ。
NaNa駅までの歩道上では屋台が幾つもあって、それこそ朝から肉や魚を焼く匂いが漂っているのですが、ちょっと流石に衛生状態は良くなさそうです。近年タイ政府が路上での屋台営業を規制する動きが強まっている様ですが、こういった状況を見ての事なんでしょうね。
上層階へ有料でアップグレード
入り口を入ると、手狭なレセプションとロビー。0時を過ぎてのチェックインでしたが、レセプションには2名が駐在していました。ちょっと聞き取り難い英語でしたが、親切丁寧な対応でGood!尚、今回はパックツアーで既に料金も全額支払い済みでしたが、デポジット1000バーツを求められました。
初め、案内された部屋は4階。上記の通り、ホテル前の喧騒から少しでも離れたかったので、もっと上層階の部屋は空いているか?と尋ねた所、1泊辺り300バーツでアップグレード可能だと言われました。3泊で900バーツ(≠3,000円)、それで静寂が手に入るのなら安いものです!※価格は社会情勢により随時変動します。
そして宛がわれたのは9階。エレベーターの表記を見た所によると、8階と9階がPremier Floor、10階と11階がDeluxeとありますね。“プレミア”と聞くと聞こえは良いですが、実際どうなんでしょうか?
Premier Room “Orchid”
こちらがその9階の部屋。HPを見るとこのタイプの部屋は8種類あって、それぞれ“Lotus”や“Sakura”など花の名前がついています。今回の私の部屋は904号室、写真を見る限りおそらく“Orchid”「蘭」の部屋かと。
部屋は25㎡という事で、広さは十分。室内照明はちょっと暗めですが、東南アジアの4つ星ホテルでこれだけの明るさがあれば上等でしょう。
ベッドはクイーンサイズ。硬さも程よく、寝心地は良かったです。枕も比較的高さの低いものが用意されていたので助かりました!
ベッドの頭の部分には、この部屋のシンボルとなる「蘭」の彫刻が描かれています。
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ミニバー・冷蔵庫・ウェルカムドリンク
続いて室内の設備を見てみましょう。冷蔵庫はまずまずの容量。ミネラルウォーターが入っていますが、これはミニバーなので飲まないように(笑)!
ちなみに、500mlのミネラルウォーターは50バーツ(≠165円)。ホテルのミニバーにしては安いですね。その他コーラやスプライトも同じ価格ですが、面白いのは“コンドーム”が売られている事!性に対してオープンなタイならではの備品ですね。
冷蔵庫の上には電子レンジ。少ないですが食器も用意されています。
尚、ミニバーとは別にウェルカムドリンクもちゃんと用意されていました。ホテルブランドの水なので、パサついた口当たりの悪い物を予想していましたが、飲んでみると意外にまろやかで悪くないです。毎日2本ずつ欠かさずストックされました。
バスルーム
次にバスルーム。バスルームへの扉は、ちょっと珍しい木製の両開きドアです。上部の花柄の部分にはガラスなど入っておらずスケスケ。
この部屋はバスタブつき。広さは十分で申し分なく、シャワーの水圧もまずまず。洗面器のサイドにもスペースがあって作業もし易く、照明は部屋の中より明るいです(笑)。
トイレ周りの清潔感も問題なし。ただ、便器の後ろ側は埃で黒ずんでいましたが、覗かない限り見えないので許容範囲。
防音性能はどうか?
気になるのは防音性能。流石に9階(日本で言う11階)ともなると道路の喧騒は殆ど聞こえず、1泊およそ千円でアップグレードした効果は、一応あったと言えそうです。窓が二重サッシになっていないので、低層階はかなり辛いと思います。
しかし外の騒音は気にならずとも、隣の部屋との遮音性能は微妙。流石に話し声は殆ど聞こえませんが、最も顕著だったのは扉の開け閉め。
と言うのも、この904号室の入り口は3つの部屋の扉が接近した所にあるので、隣の部屋の扉が閉まる度に「バタン」と大きな音が響き渡ります。私はベッドに入った後も、この音で2度ほど目覚めてしまいました。外の音が静かになる代わりに、こういった身近な騒音が気になるのは、致し方ない事かもしれませんね。格安パックならアリ?
と言う訳で「サリル・ホテル・スクンビット・ソイ11」、その快適性はエクスペディアの評価“3.8”の評価そのものという感じでした。個別にバンコクのホテルを手配するなら決して選ぶ事の無いホテルだとは思いますが、格安パックで泊まれるなら文句はありません。
これからもしこのホテルに宿泊の予定がある方は、ぜひ上層階へのアップグレードをお勧めします。
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