Cafe L.Heinerに続き、オーストリア・ウィーンのカフェで食レポです。今回は老舗のカフェDiglas(ディグラス)で、ウィーンの伝統料理「グラーシュ」の味を確かめてみました!
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満席の店内、案内係に従う
Cafe Diglasがあるのは、シュテファン大聖堂のすぐ近く。教会裏手の広場から、一本道を入ったすぐの所にあります。
ピンクに塗られた壁面が目印のカフェ・ディグラス。歴史は古く、創業1875年で、かつてフランツヨーゼフ1世も客として訪れていたのだとか。
この時訪れたのは午後2時。ランチができるカフェを探していましたが、周辺のカフェはどこも一杯で、行き着いたのがこのCafe Diglas。しかしここも満席状態でしたが、入口に居たギャルソンが「すぐ空くから待って」と言って、空席を案内してくれました。
地元民が多い落ち着いた雰囲気
モノクロの絵画と白熱灯が織り成す落ち着いた雰囲気の店内。装飾など無いシンプルな造りの内壁ですが、重厚感のある家具インテリアが老舗の長い歴史を物語っている様な気がします。
客層は、見たところ100%西洋人。落ち着いた装いの人ばかりなので、地元の人が相当多いのではないでしょうか?
あまり広くない店内ですが、客席は奥の方へと続いています。でもここにも空席は無い様で、結局私が案内されたのはカウンター席。
カウンター席と言っても、キッチンから品出しをするカウンターに、カウンターチェアを付けただけの簡易的な席です。通路になっているので人通りも多く、またこの椅子が常にがたついて落ち着きません…。ちょっと差別された感もありましたが、私の次に来店した地元民と思われるオジサンも私の隣に着かされていたので、単に混雑が原因なのだとナットク!
メニューと美味しいコーヒー
メニューを見てみると、“Cafe”でありながら料理メニューがズラリ!英語メニューがあって、スープ・サラダは€5程度、メインの単品料理だと€15前後、11時までの朝食メニューや日替わりのランチある様です。※価格は為替レート等により常に変化します。
今回はスープとグラーシュ、それぞれ単品で注文する事にします。
ドリンクは“American Coffee with Milk”を選択。砂糖を入れずにミルクをタップリ入れて飲んでみましたが、しっかりとした深い苦味が余韻となって続きます。時間が経って冷めても美味しく、なかなか上質なコーヒーだと思います。
スープは“Creme of Cheese”、私の目の前でポットから皿に注がれました。あまりアッツアツではないスープは、優しいクリームチーズの味です。
ウィナー・グラーシュの味は?
そしてこれがメインの“Wiener Gulasch”。プリッと綺麗に皮の剥かれたポテトと、ピクルスが付いています。
「グラーシュ」はハンガリーが起源だそうで、それがドイツやオーストリアに伝わったのだとか。どの店でも“Wiener Gulasch”という書き方がされているのは、この為なのかもしれません。ハンガリーではほぼスープ状のグラーシュですが、ドイツやオーストリアはこの様なハッシュドビーフ状のものが出てきます。
食べてみると、トマトの甘みがよく出ていてなかなか美味!赤ワインやその他様々な具材が溶け込んでいる様で、深いコクを感じます。そして後に残るのは、中辛カレー程度のピリッとした辛さ。
肉は大きめの塊りが3つ程。とろける様な柔らかさは無く、所によって繊維が残りますが、許容範囲。日本人としては、無性にライスが食べたくなってくる味です。
老舗カフェで食べる高級ランチ
お会計は€22.5。現金オンリーで、クレジットカードは使えません。ウィーンのカフェは意外とクレジットカードが使えない所が多く、現金の用意は欠かせません。
およそ3千円のランチとなりましたが、老舗のカフェでこの味ならばナットク!まずまずの満足感です。今回の様に遅い時間だと混雑で良い席に座れないので、ランチをするならもっと早めに来店する方が良いかもしれません。是非、参考にして頂ければと思います。Cafe Diglasの詳細は以下の通り。
- 住所:Wollzeile 10, 1010 Wien
- 営業時間:8:00~22:30(土日祝日は9時開店)
- ホームページ→CAFÉ DIGLAS
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