音楽の都と称されるオーストリア･ウィーンの街。今回は、そのウィーンにある楽譜店を2店舗巡ってみました！
連日各所でコンサートが開かれる程クラシック音楽に特化した街、そんなウィーンの楽譜店だからこそ豊富な品揃えを期待していたのですが、ちょっと期待していたものと違っていました。
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DOBLINGER
先ず向かったのはMusikhaus Doblinger。シュテファン大聖堂の近く、Dorotheergasseという裏通りにあります。
店舗HPによると、営業時間は9:30～18:30（土曜10:00～13:00、日曜休み）。19世紀前半からおよそ200年続く長い歴史を持つ楽譜店なのだそう。Web販売も行われています。
店舗は2フロア構成になっていて、入口付近は書籍やCD、子供向けの商品などが並べられています。日本のYAMAHAの様な広さはありませんが、これでもヨーロッパの店舗の中では広い方かも？
楽譜の品揃えは…？
ピアノ譜のコーナーは、入口を入って右側。ヘンレ版やウィーン原典版など見慣れた楽譜がディスプレイされている他、A～Zにインディックスされた楽譜が引き出しの中に入っています。
また書棚に並べられていないので流し見する事が出来ず、いちいち引き出しから取り出して探すのが面倒ですし、時には高い位置にある重い引き出しを取り出さなくてはならず、使い勝手は良くありません。
尚、奥のフロアはオーケストラ楽器の楽譜とスコア類。この時は、このコーナーだけ沢山の人が居ました。ピアノ譜よりは種類多めですが、それでもYAMAHA銀座店と比べると半分以下という印象です。
Y.Bowenの楽譜を探してみる
本当にストックがこれだけなのか、試しにロンドンでも探した事のあるちょっとマニアックな作曲家Y.Bowenの作品が無いかどうか、確かめてみる事に。店員さんに尋ねてみたら、検索用のPCで調べてくれましたが、やはりこの作曲家は取り扱いが無いとのこと。
Bowenの楽譜は既にIMSLPで公開されているのですが、ここには無い作品もあるので、なかなか楽譜探しには苦労しています…。やっぱりこういう楽譜は、東京のアカデミア（本郷にある輸入楽譜店）で相談してみるのが一番かも？
LAIMER
続いて向かったのが、Musikhaus Laimer。Doblingerとはちょっと離れていますが、リンクから一本道を入った所にあるので、アクセスはし易いです。クアサロン（コンサートホール）が近くにあります。
Laimerの営業時間は9:30～18:00。Doblingerと同じく土曜日は10:00～13:00の短縮営業、日曜日は休みです。こちらもWeb販売あり→Laimer
店内へ入ると、手前にはレジのある小じんまりとしたフロア。レジの横には通路があって、そこから奥の広いフロアに通じています。奥のフロアには書棚が沢山並んでいるのですが、客が普通に入って良いのかどうかちょっと分かり難い…。
この入口付近のフロアは書籍や小物が中心ですが、鍵盤楽器の楽譜も置いてありました。でもやはりヘンレ版などが中心、どの店でも置いてある教育的作品しか見当たりません。
暫くすると店員が出てきたので、同じくY.Bowenの楽譜について尋ねてみましたが、やはりここもゼロ回答。取り寄せには応じてくれる様ですが、その場合最低3日はかかるとの事でした。
楽譜探しは日本が一番！
今回訪れたDoblingerおよびLaimerは、いずれもウィーンではメジャーな楽譜店なのですが、それでも店頭の品揃えはイマイチでした。目的の楽譜があれば取り寄せてもらえるのはどこも一緒ですが、実際に目で見て読んで探せるというのが実店舗の良い所なハズ。検索して取り寄せるだけならば、最初からネットで検索して買う方が早いですよね。
ロンドンやパリの楽譜店もパッとしませんでしたし、やはり楽譜の市場は日本に勝る所なし！楽譜が欲しければ、YAMAHA銀座店やアカデミア（東京･本郷）、ササヤ書店（大阪）を当たるのがベストなのかもしれません。
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