ポーランド「ワルシャワ」はこんなところ!一人旅のまとめ

2015年、クラシック音楽業界にとって最大のイベントとなった「ショパ国際ピアノンコンクール」で訪れた、ポーランド・ワルシャワ旅行についての所管をまとめます。

ポーランド在住の方による詳細な観光案内のブログも存在しますが、初めてワルシャワを訪れた者による率直な感想として、地元民には感じ得ない情報をお伝え出来れば良いと思っています。同国への旅行を計画されている方への良い参考になれば幸いです。

市内交通と抜き打ち検札

トラムとバス

他の欧州各国と同様、車内の検札機に切符を通して打刻し、打刻された切符をもっていれば、きっぷの期限内は乗降り自由となります。観光には24時間券の他、金曜日の夕方から月曜日の朝にかけて使用できる週末券も有ります。急加速、急停車にご注意下さい!!

ワルシャワ トラム

バスは停留所が近づいたら降車ボタンを押してバスを止めるシステムですが、特に観光地エリアでは各停留所で乗降りがある為、ほぼ各駅停車になります。「500番台」のバスは急行の為、1駅ないし2駅ごとにしか止まりません。

噂の「抜き打ち検札」は必ず存在します!!きっぷは正しく購入し、検札を忘れない事を心がけて下さい。私が実際「抜き打ち検札」に遭遇した模様は【ワルシャワのトラムで“車内検札”に遭遇!!】の記事をご覧下さい。

地下鉄

ワルシャワ 路線図 2015

南北に走る1号線と、東西に走る2号線があります。地下鉄には各駅に改札があり、日本と同様きっぷを挿入してゲートを開けて中に入ります。乗車後、出口から出る際はセンサーでゲートが開くので、きっぷは必要ありません。

列車の本数は多く、大概3~5分置きくらいに走っていて便利です。駅構内および列車内は明るく、特に2号線は開業間もない事もあって綺麗で、深夜でも治安の悪さを感じる事はありませんでした。

両替時は高額紙幣に注意!

ポーランド・ズウォティ(PLN)への両替は、クレジットカードを使った空港のATMでのキャッシングがお得です。

100PLN札は極力もらわない様にするのがベターです。というのも、最高額紙幣である100PLNは、日本の10,000円札以上に使い難く、露店や博物館をはじめ、スーパーマーケットでもよく嫌な顔をされて断られます。私はワルシャワ・セントラル駅併設SCのスーパーマーケットで、45PLNの会計時に100PLN札を出して断られた事があります。

ワルシャワ スーパー

ポーランドは物価が安い為、きちんとしたレストランで食事をする等の場合を除いては100PLNに迫る機会はそう多くありませんし、観光客が訪れる場所では殆どクレジットカード(VISA、Masterなど)が利用可能ですので、数日の滞在であれば1,000円ないし2,000円程度の両替(100PLNに達さない額)に留めておいても問題ないかと思います。

但し、同じポーランドでもクラクフでは多くの店でクレジットカード利用不可の為、日帰り等でクラクフへ訪れる予定のある方は、ある程度の現金が必要となります。

食事はあまり美味しくない・・・?

残念ながら、物価水準の近いチェコのプラハと比べても、同額で食べられる食事の質は低く(日本人に合わないのか?)、特に駅構内の店やスーパーマーケットで売られているサンドイッチや野菜サラダ、デザートのスムージー等の品質や味は、日本のそれと比べると雲泥の差があります。

Pierogarnia na Bednarskiej (2)

レストラン

味は値段相応と考えた方が良いと思います。目安としては、ランチ1,000円(35PLN)、ディナー3,000円(100PLN)で、この水準を下回るレストランは避けた方が無難です。私がワルシャワで一番まともだと感じたレストランは、【ポーランド・ワルシャワ“一人旅”におススメのレストラン《FolkGospoda》】の記事をご覧下さい。

Pierogarnia na Bednarskiej (13)

ピエロギ

モチっとした厚い皮が特徴の餃子で、中身はミートの他、中にはデザート感覚の物までありますが、火の通っていない生の食感があって好みが分かれると思います。私は上記《Folk Gospoda》で食した「揚げた」ピエロギが好みです。詳しくは【ポーランド料理“ピエロギ”は美味しいのか?本場「ワルシャワ」で試してみた】の記事をご覧下さい。

ポンチキ

A Blikle (4)

店にもよるかと思いますが、木目の粗いプレーンドーナツの印象です。私が食べたものは「具」となるジャムが殆ど入っておらず、砂糖がかけられただけのパサ付いた小麦粉の塊…、詳しくは次の記事に記載しています【ポーランドのドーナツ“ポンチキ”をワルシャワの「A.Blikle」で試してみた

スーパーで買えるアルコール

ビール

500㎜が90円~180円程。ポーランドのご当地ビールŻywiec(ジヴィエツ)は安いですが、Plzeňský Prazdroj(ピルスナー・ウルケル)をはじめとする輸入ビールは割高です。

ワルシャワ スーパーマーケット (6)

日本で買うよりは安いですが、Kozel(コツェル)が60円で買えるビール大国チェコと比べると、大人買いは限定的になりそうです。

ワイン

ワルシャワ スーパーマーケット (4)
格安ワインで15~20PLN。500~600円はしますから、日本で買うのと変わりません。ウィーンですら€2で売っていますから、ポーランドの物価水準を考えるととても割高です。

ウイスキー

ワルシャワ スーパーマーケット (7)

至る所で「バランタイン・ファイネスト」を多く見かけます。値段は700mlで90PLN程。1,000円を切る価格で手に入る日本と比べても割高、買う気が起こりません。その他、「12年」や「ジョニ黒」も日本の1.5倍~2倍の価格でした。

観光スポット

F.ショパンを目的に訪れる方も多いと思います。ショパンの自筆譜などが見られるショパン博物館については【“ショパン博物館”潜入レポート】をご覧下さい。

CHOPIN MUSEUM (11)

ワルシャワの街は観光エリアが限られているため、主要な観光スポットは多くありませんが、各博物館の展示内容は充実しています。その中でも「文化宮殿のミュージアム」は大ボリュームで、じっくり見て周るには1~2時間では足りないでしょう。

ワルシャワ 博物館 文化宮殿 (2)

その他、5年に一度の「ショパン国際ピアノコンクール」に関してはコチラのカテゴリーをご覧下さい。次の開催は、東京五輪Yearとなる2020年です。

ワルシャワ旧市街

美しいとされる「旧市街」の範囲はごく狭く小規模で、“市内観光”だけを目的にワルシャワを訪れると、ガッカリする面もあるかと思います。その場合は、中欧随一の観光都市“クラクフ”へ行く事をおススメします。

クラクフ (2)

クラクフへは列車で2時間半、片道1500円程で行く事ができるので、日帰りであっても訪れた方が良いと思います。ワルシャワ⇔クラクフ間の列車については【ポーランド“EIP”乗車記】をご覧下さい。

ポーランド・ワルシャワ

以上、季節によってはまだまだ知りえない魅力があるのだと思いますので、訪れる方は是非それを見つけて、楽しい旅行にして頂ければと思います。

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