那覇で最後の夜に訪れたのは、大衆居酒屋「ヤンバルクイナ」。居酒屋となると一人で入るのはちょっと躊躇する方もいると思いますが、このヤンバルクイナには“お一人様”も結構多く見られ、カウンター席で気軽に食事をする事が出来ました。
数々の沖縄料理と泡盛の古酒もあり、メニューとしては全く不満の無い内容でしたが、国際通りが近い事もあってか値段はどれも割高。そんな大衆居酒屋「ヤンバルクイナ」をレポートします。
ヤンバルクイナの場所と営業時間
大衆居酒屋「ヤンバルクイナ」があるのは、モノレール(ゆいレール)の旭橋駅前。国際通りからも程近く、歩いても10分少々で着きます。
一見するとチェーン店の様にも見えますが、現在のところ那覇にヤンバルクイナという名前の居酒屋はこの一軒のみです。営業時間は17時~となっていますが、終了時間は特に定まっていない様で、日によっては早くに閉まってしまうかもしれません。夜遅くに訪問の場合は、予め電話で確認しておくと良いと思います。
“お一人様”の多いカウンター席
店内は、入口付近に10席ほどのテーブルの他、パーティションで区切られた半個室っぽい4人掛け席が幾つか。ちょっと歪な形をしたフロアなので、全部でどの程度の席数があるのか検討がつきません…。
店内を彩るのは、様々な暖簾や提灯の数々!統一感の無いこの感じ、これぞ大衆居酒屋って感じがしますね。
その他、店内の一番奥にはカウンター席が4席あって、一人で訪れた私はこの席に案内されました。このカウンター席は結構稼働率が高く、私が食事をしている間も絶えず出入りがあって、この4席は常に埋まっていました。
私以外も皆“お一人様”の様で、客層は出張中のサラリーマンから若い女性まで様々。入口から離れている事もあって結構落ち着きますので、一人でフラッと来て1杯やるにも向いているかもしれません。
ヤンバルクイナのメニュー
メニューを見てみると、グルクンやアグー、島らっきょうに海ぶどうなど、沖縄料理は何でも揃っている感じです。一品料理はだいたい500円台~600円台でちょっと高め、ご飯ものやギョーザ等もあります。
刺身もありますが、種類は少なく値段も高め。“県産”とはあるものの、やはり沖縄で生魚はあまり一般的ではないのかもしれませんね。因みに私は、九州より南で生魚を食べると必ずと言って良いほど“当たる”ので、絶対に手を出しません~。
沖縄料理の味は?
先ず注文したのは「グルクンの天ぷら」。これまでにもグルクンは色々な所で食べていますが、ここのグルクンもなかなかの肉厚!カリッと揚がった天ぷらは、塩をつけなくても下味がついています。淡白な魚ですが、磯の風味もしっかりあって美味!ただ、このボリュームで518円とは、ちょっとお高い印象…。グルクンってそんなに高級魚なんでしょうか?
続いて「アグー豚の餃子」。アグー豚が何物なのか分からないほど、ごくフツーの味の餃子ですが、ニンニクが少なめでしつこさも無く、ペロリとたいらげてしまいます。
しかしこの5切れで、お値段なんと734円!宇都宮餃子の「みんみん」なら3皿食べられますよね。(参考→宇都宮駅前で餃子を食べ比べ!)
もう一品、「みそ雑炊」を注文しました。一人で食べるには十分な量ですが、“味噌”と言う割に味噌味はごく僅か。具は鶏肉が少しと水菜、ニンジンの刻み。アッサリとしたヘルシーメニューなので、呑んだ後のシメには良いかもしれません。
“長期熟成”泡盛の味
さて、今回アルコールは食事の後のシメで飲む事にしました!泡盛のメニューを見てみると、定番の「菊之露」の他にも数種類、それぞれグラス・1合・ボトルがあります。
注目したのは下の欄の「古酒」。泡盛の長期熟成酒とはどの様な味になるのか?一般酒と値段もあまり変わらないですし、ちょっと試してみたいと思います。
注文したのは「菊之露VIP 8年」、ロックで頂きます。口に含んでみると、少々ピリッとした辛味とも取れる余韻が口の中に広がります。普段飲んでいるウィスキーとはまた違った刺激で斬新、これはなかなか美味!
定番の泡盛も、熟成期間が長いとここまで奥深い味わいになるとはビックリです!
ちょっとお高めな大衆居酒屋
今回のお会計は2,954円。料理3品と泡盛1杯の値段としては、かなり高くついてしまいました!“大衆”と名のつく割に、沖縄の庶民価格とは掛け離れているのではないでしょうか?因みに、お通し(テーブルチャージ)は350円です。
駅前の利便性と一人でも入れる気軽さ、そして物によっては美味しいメニュー。長期熟成の泡盛もあって、内容としては悪くないとは思いますが、プライスは観光客向けといった感じ。もしかしたら、地元の常連客はそれほど多くない店なのかもしれませんね。
とは言え味は悪く無いですし、一人旅で行く所に迷った際には重宝する店かもしれません。以上、大衆居酒屋「ヤンバルクイナ」のレポートでした!
その他、那覇(沖縄本島)に関する情報や観光スポットについては、コチラをご覧下さい→【那覇・沖縄本島】記事一覧