沖縄・那覇へ到着後、沖縄そばを食べてからホテルへ向かうのに利用した「ゆいレール」。実に数年振りの利用だったのですが、ダイヤや混雑状況、また切符の利用方法まで数年前とは随分と変わっていて驚きました!
観光客の急増に伴い混雑に拍車がかかる中、那覇の市街地を走るモノレールは未だ2両編成。ダイヤ改正で増発されるも改善されないその混雑状況をレポートします。
※この記事は、コロナ騒動前の混雑の状況をレポートしています。
QRコードの切符が使い難い…
ところで、久々にゆいレールに乗ってビックリしたのが切符。色やサイズはJRなどと変わりないのですが、なんとQRコード付きの新仕様!以前はこんなんじゃなかったと思うのですが。
これをどう使うかと言うと、ICカードと同じリーダーにQRコードをタッチして改札を通過すればOK。以前にはあった、切符が吸い込まれる投入口は無くっていました。このシステムは既に2014年から導入されているのだそう。
那覇のゆいレール以外でも、北九州モノレールでも導入されているらしいのですが、今年の夏に訪れた時はSuicaを使ったので気づきませんでした…。それにしてもこのQRコード付きの切符、リーダーにかざす際に必ず立ち止まって狙いを定めなければならないので、不便に感じている人は多いのではないでしょうか?QRコード付き切符のメリット
色々調べてみると、このQRコード化には次のメリットがあるとの事。
- ICカードと同じ読み取り機
- 切符の取り忘れ・取り違いの防止
- 改札機のメンテナンス費用削減
その他、従来の切符の様に情報を記録する為の磁気が塗られていないので、普通の紙と同じ様にリサイクルできる事に利点があるそうですが、使い終わった切符が回収されないので、乗客側からすればゴミが増えるだけですよね。行く行くは、不要になった切符が道端に捨てられてゴミが増えるなんて事態になる様な気がします…。
結局は、鉄道会社側の経費削減が目的だったり?リサイクルし易いとは言え、そのリサイクルを乗客にやらせる様では困りますよね。
ダイヤ改正で増発も焼け石に水?
さて、今回ゆいレールに乗って感じた事は、とにかく混雑が酷い!例えば朝9時半頃、旭橋駅から那覇空港行きに乗ろうと思ったら、通勤ラッシュ並みの混雑で驚きました!
もちろん東京の殺人ラッシュとは雲泥の差ですが、スーツケースを抱えた乗客が多い為か車両の奥まで詰めるに詰められず、各駅で積み残しが発生するほど。2ドア車両の2両編成でラゲッジスペースも無いゆいレールの車両。開業当初は、これほど観光客が急増する事なんて想定していなかったのでしょうね。
ゆいレールは2017年8月にダイヤ改正をし、日中の本数が増加されたはずなのですが、それでもこの混雑振り。おまけに2ドア車両のため乗降りに時間がかかる様で、常に5分ほどの遅延が発生していました。
期待される3両編成化 3両化決定!
他にも混雑対策は無いものか…?期待されるのは、編成数の増強。ゆいレールは現在2両編成ですが、ホームの長さ自体は3両編成に対応しています。3両になれば輸送力は1.5倍!
※2023年夏より3両編成の運行が決定しました!
でもゆいレールの財政状況は大変厳しいみたいで、例えば今年8月のダイヤ改正では「金曜・土曜・日曜」の各曜日のダイヤを利用状況に応じて細かく設定する程。この様に、少しでも無駄を省いたダイヤを組まざるを得ないのでしょう。
しかし3両編成化であれば設備投資だけで済みますから、永続的に人件費のかかる増発よりもはるかに経済的なのではないでしょうか?是非とも本腰を上げて、混雑対策に乗り出してもらいたいですね。
思えば私が初めてゆいレールに乗った時は、確か日中は15分おきのダイヤだったと記憶しています。それが今や8~10分おきと首都圏並みにコンスタントにやってくるモノレール。便利になったと感じる一方、何だか那覇もゆっくりと過ごせる街ではなくなってきたなぁと、ちょっと寂しい気持ちです…。
その他、那覇(沖縄本島)に関する情報や観光スポットについては、コチラをご覧下さい→【那覇・沖縄本島】記事一覧