ここ最近、と言ってもコロナ騒動の前位からですが、沖縄・那覇市の国際通り周辺を歩いていると真新しい華やかな店ばかりが目に付いて、すっかり沖縄らしさが失われてしまったと感じる事も多いです。
しかしメインストリートから外れてちょっと裏道へ入ると、まだまだ昔ながらの店も残っているもので、今回訪れた「ミルク」という名の大衆食堂もその内の一つ!
日も当たらない裏路地の小さな食堂で400円という格安の沖縄そばを食べてみましたが、これが意外な美味さ!そんな今ではすっかり貴重な存在となった昔ながらの大衆食堂をレポートします!
狭い路地裏にある大衆食堂
大衆食堂「ミルク」の場所はコチラ。国際通りから“市場本通り”商店街を抜けて右へ20mほど、一方通行の道路から更に横の裏路地へ入った所にあります。
日も当たらない薄暗い路地にひっそりと構える大衆食堂ミルク。煤で黒ずんだ暖簾が何ともディープな雰囲気を醸し出していますね!コロナ騒動で閉店する食堂も多い中、ここは今も変わらず営業中。
10:00~20:00で定休日も無いですが、こういう店は不定休である事も多いのでその点は注意が必要です。
昭和を感じるディープな店内
スチール製のドアを開けて中へ入ると、30㎡程の広さの店内にテーブル席が4卓とカウンターが3~4席。店主と思われる高齢の女性が、気兼ねしない対応で迎えてくれます。
店内を見渡すと、まぁ何とも年季の入ったインテリアの数々!埃をかぶった置物やダイヤル式の扇風機など、平成を通り越して昭和すら感じさせる空間です。
エアコンもかなり古い様で、外気と殆ど変わらない気温と湿気、それに混じって独特の煙たさが漂う店内の空気…。
いやぁ久しぶりに入りましたよ、こういうディープな店。でも椅子やテーブルは清潔に保たれていますし、ただ単に古いというだけなので、食事をするには何ら問題は無いです。
注文を待っていると後から常連と思われる客が次々にやって来るので、地元でも愛されているという証拠でしょう。
沖縄料理が揃うメニュー
この店のメニューですが、ソーキそば、てびち、チャンプルなど沖縄料理の有名な名前が一通り揃っていて、価格は概ね500円~700円前後。
価格の部分にテープが貼ってあるメニューも多く、価格改定(値上げ)も相次いでいる事が予想されますが、それでも那覇の中心地である立地を考えれば良心的です。
定食や丼物も充実していて、メニューの数は数えただけでも50以上。沖縄はこういう店が多いので、一人旅の身としてはほんと助かります!
400円の沖縄そばが意外な美味しさ!
色々と迷いましたが、他店との食べ比べも兼ねて400円の沖縄そばを注文。掲示されている中で最も安価なメニューですが、見た目は他店で食べる600円のそばと遜色なし!
流石に肉は一枚しか入っていませんが、それでも柔らかで繊維質も無く、舌触りの良い麺は絶妙な歯ごたえでスープの絡みも抜群!他店と比べても薄味のスープですが、沖縄そば独特の優しい味わいが口いっぱいに広がります。
麺の量も多く、これで400円はコスパ文句なし!
在る内に行っておきたい貴重な大衆食堂
と言う訳で、那覇にある超ディープな大衆食堂ミルク。地元客も多い所を見るとこの先すぐに閉店するなんて事は無いと思われますが、何が起こるか分からないコロナ騒動の昨今、こういう古い店は行ける内に行っておくのが吉!
ちょっと懐かしいディープな沖縄が体験できる大衆食堂ミルクのレポートでした!
大衆食堂ミルク
- 住所:沖縄県那覇市松尾2丁目10−20
- 営業時間:10:00~20:00(不定休の可能性あり)